コーエーテクモホールディングス、キックオフパーティを開催
襟川氏が1,000人以上の社員を前に「世界ナンバーワンを目指し頑張りましょう!」と挨拶
司会者もお互いの会社のキャラクター(?)のコスプレで登場。場を盛り上げた |
コーエーテクモホールディングス株式会社は15日、キックオフパーティを開催した。同イベントは新入社員を中心に同社員を対象に開催されるミーティングで、本来ならば公開されないが、テクモと経営統合を行ない今期から新しくスタートを切ると言うことから報道関係者にも公開された。
コーエーとテクモは2008年9月に「経営統合委員会」を設置し、経営統合に向け協議を開始。この4月1日に共同持株会社「コーエーテクモホールディングス」を設立。新体制でのスタートとなる。すでにグループ内で開発するオンラインゲームの国内におけるサービス提供を、コーエーの総合ポータルサイト「GAMECITY」を主軸に展開していく旨が発表されている。
開催に先立ち挨拶に立ったコーエーのファウンダー取締役名誉会長 襟川恵子氏は「新入社員はコーエーテクモホールディングスの設立と同時に入社されますが、ここにいる全員が前人未踏の経営統合に向けて同じ新人ですので、新人もなにも恐れることはなく、そして私たちは一新人としてあらゆることに挑戦していこうということです。ぜひみなさま、1+1が3でも5でもなるようなシナジー効果はみなさんが作り出すものです。ツーランクもスリーランクもアップして世界ナンバーワンのソフト作りに励みましょう」と挨拶。
続いて乾杯の音頭を取った伊従 勝 執行役員によればコーエーテクモホールディングスは日本国内で1,220名、海外も含めると1,535名という大所帯となると言う。今回のイベントにはその中から1,100名以上が出席したという事でホテルの広い会場にもかかわらず社員でギッシリ埋まった。老舗メーカーではあるが、従業員は比較的若い人が多いイメージで、今回のイベントを見た限りでは非常に明るい、前向きなイメージが感じられた。
イベントの後半はコーエーのキックオフパーティでは有名な、役員によるバンド演奏が行なわれた。メインボーカルはもちろんファウンダー取締役名誉会長 襟川恵子氏で、「イパネマの娘」、「想い出の渚」、「ダイアナ」の3曲を熱唱。「想い出の渚」では同じくボーカルの代表取締役会長・柿原康晴氏が間奏中に「我々は経営統合し、新しいことに挑戦する大切さを学びました。社員のみなさんもチャレンジ精神を忘れずに頑張ってください」と挨拶。拍手喝采を浴びた。
最後の曲となった「ダイアナ」は替え歌として歌われることも多いが、襟川氏は曲に合わせ「集まりの方に言っておきたいことがある。仕事はゲームさ落ち込まない。失敗しても気にしない。自分の力を出し切ってナンバーワンに挑戦だ」と歌の力を借り社員にアピールした。
同社の経営統合によってネットワークゲームに関しては方針が発表されているが、コンシューマ部門などについては具体的にどういったものが登場するかはまだわからない。コーエーにはオメガフォース、シミュレーションゲームの製作ノウハウの蓄積などがあり、一方テクモにもTeam Ninjaをはじめ、数々の優秀なタイトルを作り上げる力あるチームが存在する。これらがどういった化学反応を起こし、協力し合うことでこれまでにないタイトルを作り出すかは楽しみなところ。今回のパーティではその人的な規模も含め、勢いのようなものを感じたので今後の展開には期待したいところだ。
□コーエーテクモのホームページ
http://www.koeitecmo.co.jp/
(2009年 4月 15日)