サイバーフロント、DS「いぬ会社」声優の深田恭子さん、沢村一樹さん登場
「上司の方にも自分がどう見られているか勉強になるのでプレイして欲しい」
発表会には同作で声優を担当した深田恭子さんと沢村一樹さんが登場し、トークショーを行なった |
株式会社サイバーフロントは、BSフジでテレビ放送され、その後もDVD、コミックなど多方面で話題を集めている「いぬ会社」をゲーム化したニンテンドーDS用ソフト「いぬ会社」を3月26日に発売した。価格は5,040円で、CEROレーティングはB(12歳以上対象)。発売日となった26日には都内イベントスペースで新作発表会が開催された。
「いぬ会社」は、会社を舞台にいぬの社員が人間のように人間関係(いぬなのでいぬ関係)に悩む姿を描くシチュエーションコメディ。セクハラ部長やうそつき課長など実際にいそうな上司が登場し、人間の日常社会でもおこりそうな身近な仕事のストレスシチュエーションをいぬの姿を借りて描いており、ある種シュールな笑いの絶えない作品に仕上がっている。監督・脚本は「33分探偵」などを手がけている福田雄一氏。
発表会には同作に声で出演している深田恭子さん、沢村一樹さんが出席し、トークショーを繰り広げた。深田さんはいぬ好きと言うことと監督の福田氏のファンと言うことで話があった時はうれしかったという。しかし声だけでいぬを演じるという点については「台本を読ませていただいた時に『本当にこれわんちゃんの話なんですか?』と聞いてしまったほどシュールな感じで、どんな風に演じたらいいのかという迷いはありました」と当初は他にはない役所を演じる悩みがあったようだ。
深田さんは台本を読み「これはどんなゲームになるんだろう?」と思い、福田監督にどう演じればいいか相談したところ、「普通に」と言われ具体的には「番組で意地悪な話とか聞いて深田さんが爆笑している時のような感じ」と言われたのだという。深田さんはいぬの役と言うことでブリッコしたほうが良いかなと考えたそうだが、この話を聞き、素のままで演じることにしたという。
一方沢村さんは「僕は特にいぬを演じるという意識はなかったですね。現場でも動画があったわけではなくキャラクタの写真が飾られているだけで『これでイメージしてください』というだけでしたから」と最初から作品世界を見切っていたようだ。さらに「実際『いぬ会社』って、いぬをい使ったのは女の子が買ってくれるんじゃないかという、DSの市場で女性にも広げていきたいということなんじゃないですかね」とぶっちゃけトークを炸裂。また、収録時の福田監督のエピソードとしては、録音ブースにまで聞こえてくるような大声で笑っていたというエピソードなどが明かされた。
逆に、福田監督の両者に対する印象もメールで披露された。深田さんに対しては「フカキョンはボケの方だと思っていましたが、ツッコミもできるということにはただただ驚きでした。深田さんがカワイイセリフを言う度に、現場の男性スタッフのリアクションが若干変態のオッサンのようになっていたことを、いまさらながらにおわびいたします」と赤裸々な感想が飛び出した。
沢村さんは「演じた人間としてはOLさんに買って欲しいです。でも、会社の女子が上司をどういう風に考えているのか、もしかしたら部長さんとか課長さんとかドキッとするシーンがあるかもしれないですよ」と、女性だけでなく幅広い層に楽しんでもらえることをアピール。このゲームは笑いと癒しがテーマだということから深田さんは「私は飼っているわんちゃんに癒されていますが、わんちゃんがいない人は、このソフトで癒されてください」と締めくくった。
はじめはいぬの役ということで戸惑ったという深田恭子さんだが、結果として自然体で演じたという | 結構きわどいセリフも多い佐藤さん/大門部長役の沢村一樹さん。子供には「自分が出ていることはかくして渡そうと思います」とか | トークショウは、監督の福田雄一氏の話題など笑いの絶えない展開となった |
パッケージに大きくデザインされたいぬ。かわいらしさと癒しをアピールしながらも、結構ドッキリするセリフ満載のアドベンチャーゲームに仕上がっている |
プレーヤーは“いぬ会社”に派遣社員として入社し、社内にいるいぬ達とコミュニケーションを取りながら他のキャラクターの噂を集め、情報を操作しながら各話で与えられた使命を果たしていくアドベンチャーゲーム。
他のキャラクタと会話をすることで様々な“噂カード”を手に入れることができる。「しのはらさんは博学」とか「部長は熱血漢」、「旧友は口だけ女」などなど様々なものがあるが、これらが全て正しい噂とは限らない。これらの噂カードを空気を読みながら適材適所で使用していくことで、社内の犬間関係が特定の条件をクリアすることができればコントイベントが発生する。ここではイベントに登場した深田さんや沢村さんの演じるシーンがフルボイスで展開。
会社でプレーヤーはただしゃべっていいればいいわけではない。会社である以上仕事をしなければならないが、そこはそれ、いぬであるため簡単な内容となっている。たとえば「事業報告書を2部コピーして、課長のところに持って行ってください」といったもの。これら仕事をしながら他のいぬとコミュニケーションを旨く取っていくことがゲームクリアのコツとなるだろう。
会場ではイベントシーンのムービーが流されていたが、きわどいセリフの連続で、本当にかなり笑える内容となっていた。実際に会社で起こりそうな内容をいぬが演じるシュールさに加え、一歩間違えばギスギスしがちな人間関係が爆笑に転じる様がバランスの良いさじ加減で描かれている。お笑い好きにはおすすめの一品だろう。
主人公となるいぬの選択画面。様々な毛並みのいぬから選択できる。いずれも可愛らしいデザインだ |
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□サイバーフロントのホームページ
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□「いぬ会社」のホームページ
http://www.cyberfront.co.jp/title/inugaisha
(2009年 3月 26日)