ニュース

「CODE VEIN 体験会&開発ミーティング」。TGS版試遊のほか、ファンと開発者との意見交換会も

10月14日 開催

会場:バンダイナムコ未来研究所

 バンダイナムコエンターテインメントは10月14日15日の両日、現在開発中のプレイステーション 4/Xbox One/Windows PC(Steam)用ドラマティック探索アクションRPG「CODE VEIN(コードヴェイン)」を体験できるイベント「CODE VEIN 体験会&開発ミーティング」をバンダイナムコ未来研究所にて開催した。

 会場では東京ゲームショウ2017に出展されたバージョンが試遊できたほか、開発者のステージイベントも実施。当日訪れたファンとの意見交換も行なわれた。

【「CODE VEIN」2nd Trailer】

新しい資料も飛び出した開発者ミーティング

 会場では約1時間おきに、開発ミーティングを随時開催。改めて本作の世界観を伝えるとともに、試遊に訪れた人たちの意見をすぐに反映させてデモプレイするシーンも公開された。ミーティングには本作のプロデューサーである飯塚啓太氏、ディレクターの吉村広氏、アクションディレクターの依田優一氏が登場した。

「CODE VEIN 体験会&開発ミーティング」。TGS版試遊のほか、ファンと開発者との意見交換会も 左から飯塚氏、吉村氏、依田氏
左から飯塚氏、吉村氏、依田氏
「CODE VEIN 体験会&開発ミーティング」。TGS版試遊のほか、ファンと開発者との意見交換会も 会場に訪れたユーザーとの意見交換も
会場に訪れたユーザーとの意見交換も

 今回のミーティングは2日間で複数回行なわれたが、それまでにもらった意見を反映しながら、2日間でできる限り作り上げるということも実施。筆者が参加したのは初日の3回目だったが、1回目でもらった意見をすでに反映しているとのこと。ユーザーからは「操作性のレスポンスが悪い」という声が上がっており、中でも攻撃を振ったあとの回避が遅いという意見に対して「回避のタイミングを0.3秒速くした」という対応も行なったとか。実際に変更したバージョンを参加者の代表がプレイすることもできた。

「CODE VEIN 体験会&開発ミーティング」。TGS版試遊のほか、ファンと開発者との意見交換会も 参加者の中から手を上げてもらって、代表者がプレイ
参加者の中から手を上げてもらって、代表者がプレイ
「CODE VEIN 体験会&開発ミーティング」。TGS版試遊のほか、ファンと開発者との意見交換会も ボス「女王の騎士」との戦いで試してみる
ボス「女王の騎士」との戦いで試してみる
「CODE VEIN 体験会&開発ミーティング」。TGS版試遊のほか、ファンと開発者との意見交換会も

 テストプレイした人は「片手剣でプレイしたが、明らかに回避速度が上がっていた」という感想を述べていた。また受け流しについての意見もあり、「受け流しについてはまだまだ。ここは徹底的にブラッシュアップしていきたい」と飯塚氏。

 また「吸血の溜めの完了がわかりづらい」「手軽に吸血したい」という意見も多いとか。これについては「ゴッドイーターの『コンボ捕喰』のような吸血が欲しいという意見もある。いろいろなことを考えると吸血のバランスを考えなければいけないが、よりよい物にしつつ、そういった可能性を追求したい」(飯塚氏)。

 バディについても「もっとサポートして欲しい」、「もっと話しかけて欲しい」という意見もあったようだ。これについては「サポートの仕方はバディによって違うので、しっかり戦況を見た上で、戦う上でサポートしてくれるキャラもある。ただ、今はまだしゃべらない。もっと有益な情報を含めてしゃべってくれるようになる。またバディの状況がわかりづらいので、そこはわかりやすくなるようにする機能を検討している」とのこと。バディが死んでしまって1人になるとぐっと難易度が上がるので、そのあたりの調整はうれしいところだ。

 このほかバディについては回復手段が限られているのだが、「自分がうまくプレイできたから再生力を増やすことができたといったことがあると、自分が頑張ったからバディを強くできたと感じられるというのはその通り。そういう体験も面白いかもしれない。シビアな探索ゲームでは簡単に回復できては緊張感がなくなるが、何とか両立するような方法がないかと現場と相談していきたい」(飯塚氏)。

 そして「体験版が欲しい」という意見もかなり寄せられた。「詳細は言えないが、体験会を含めて触る機会を設けていきたい。よりよくなったものに触れて欲しい。次回触る機会があれば見違えるような状況にしたい」と飯塚氏は語った。

 世界観についても改めて紹介された。「CODE VEIN」の舞台となるのは「よどんだ血の牢獄-ヴェイン-」。誰も外に出て行くことができない閉鎖社会だ。その中は、レヴナントと言われる、血の渇きに屈すると自我を喪った化け物、堕鬼(ロスト)になってしまう者達が大勢いる世界。人間がレヴナントに姿を変えているが、人間のまま生き残っている人もいるようだ。しかし数はどんどん減っていっており、慢性的に人の血が足りない状態。そして世界には瘴気が広がっており、これに触れるとレヴナントは、より血に飢えてしまう。ただひとつの希望として「血涙」がある。ヤドリギに似ているがそれよりも少し大きいもの。これを人の血の代替物として得ていることで渇きを癒している。しかし血涙もどんどんと不足している状態。血に渇いた吸血鬼は「ロスト」となって危険な生命体へと変化する。

 プレーヤーはまず血涙の謎を解くために各パートを探索していくというストーリー。「ルイ」というキャラクターが血涙の研究をしており、彼と一緒に秘密を探っていくうちに、ヴェインという世界、吸血鬼の謎についても明らかになっていく。

 なお情報についてはこれからも明かされていくそうだが「探索ゲームなのであまり情報は出さない。自らの手で暴いていってほしい。どんでん返しもある」とのこと。

「CODE VEIN 体験会&開発ミーティング」。TGS版試遊のほか、ファンと開発者との意見交換会も ヴェインという世界
ヴェインという世界
「CODE VEIN 体験会&開発ミーティング」。TGS版試遊のほか、ファンと開発者との意見交換会も 血涙、そしてレヴナント
血涙、そしてレヴナント

 レヴナントの1番の特徴である「吸血牙装」について公開された。これは黒いロングコートのようなものだが、その装備自体が吸血牙装となる。血を吸うときには尻尾の部分が形成されて、そこから血を吸うことになる。マスクも形状が異なっており、まがまがしい感じだ。ただロストの血を直接吸うと悪影響があるので、マスクで濾過した状態で摂取するという設定だ。いろいろなタイプの吸血牙装が用意されるという。

「CODE VEIN 体験会&開発ミーティング」。TGS版試遊のほか、ファンと開発者との意見交換会も 吸血牙装
吸血牙装
「CODE VEIN 体験会&開発ミーティング」。TGS版試遊のほか、ファンと開発者との意見交換会も 吸血牙装をしたミアのフィギュアを製作中
吸血牙装をしたミアのフィギュアを製作中

 またキャラクターのラフについても新たに公開された。1つはジャック。ジャックは世界の成り立ちと深く関わっているキャラクターで、歴戦の戦士。高い戦闘力を持っている。トレーラーでは主人公を攻撃していたりするが、主人公との関係はどう変化していくのか、ドラマティックになっているそう。レヴナントとしてはアウトローな感じを作り出しているとのことで、ジャックはイタリアマフィアのようなイメージだ。

 もう1人はイオ。イオはちょっと大人っぽい感じで、主人公に常に寄り添っている伴侶のようなキャラクター。献身的に尽くして、拠点で主人公の帰りを待っているという存在だ。おっとりしているキャラクターだがナイスバディ。世界観とも密接に紐付いているとか。目の色も黄色で、肌の色も白く、ほかのレヴナントとはちょっと違う存在。物語のキーとなるキャラクターだ。

「CODE VEIN 体験会&開発ミーティング」。TGS版試遊のほか、ファンと開発者との意見交換会も ジャック
ジャック
「CODE VEIN 体験会&開発ミーティング」。TGS版試遊のほか、ファンと開発者との意見交換会も イオ
イオ

TGSバージョンを25分間試遊

 今回プレイできたのは「First Blood Version」で、東京ゲームショウ2017で公開されたものと同じだが、25分間とかなり長い間プレイできたので、その様子をご紹介していこう。

 ステージは崩壊都市の地下区域と、ボス「女王の騎士」との戦いを選ぶことが可能。筆者の場合は未プレイだったので、まずは地下区域で腕ならしをすることに。ミアがバディとして同行する。まずは片手剣でスタート。

 ミアが遠隔攻撃をしてくれるので、ロストとの戦いも結構進む。片手剣「女王殺しの剣」のアクションも速いので、□ボタンをポンポン通すとしっかりと反応して戦ってくれる。〇ボタン長押しで吸血攻撃ができるのだが、操作がうまく行かなくてなかなか当たらない。直接攻撃で敵を倒していく。しかし敵も強い。1発食らうと結構削られる。ただし死にそうになるとミアが回復してくれるのでなんとかなっている感じだ。

 次に両手剣に変えてみる。モーションが大きい分、かなり重い感じ。しかし一撃当たると強いので結構削ってくれる。4、5発当てれば雑魚ロストならば倒せてしまう。

「CODE VEIN 体験会&開発ミーティング」。TGS版試遊のほか、ファンと開発者との意見交換会も 広くエリアを取られた試遊コーナー
広くエリアを取られた試遊コーナー
「CODE VEIN 体験会&開発ミーティング」。TGS版試遊のほか、ファンと開発者との意見交換会も プレイできた崩壊都市 地下区域
プレイできた崩壊都市 地下区域

 次はボス戦「女王の騎士」との戦いへ。しかしこれがまた強い……。攻撃範囲も広いし、1発のダメージが大きい。×ボタンで回避しようとするものの、タイミングが合わずやられてしまうことも。死にかけると同じようにミアが回復してくれるが、そのミアのHPもかなり削られる。遠くから一瞬で間合いを詰めてきての攻撃もあり、歯ごたえありすぎ。ミアがまずやられてしまう。すると回復も間に合わず、あっという間にゲームオーバー。戦い方に工夫が必要だろう。

「CODE VEIN 体験会&開発ミーティング」。TGS版試遊のほか、ファンと開発者との意見交換会も ボス「女王の騎士」戦
ボス「女王の騎士」戦
「CODE VEIN 体験会&開発ミーティング」。TGS版試遊のほか、ファンと開発者との意見交換会も ある程度ダメージを与えると飛び上がって空から攻撃してくる
ある程度ダメージを与えると飛び上がって空から攻撃してくる

 元々難易度が高く設定されているゲームなので、死にまくるのはある程度仕方ないが、かなり歯ごたえを感じる。しかし敵をやっつけたときの爽快感はあるので、探索しながらの戦いはかなり楽しそうな感じがする。

 本作は2018年の発売となっているが、先ほども開発者の話としてあったように、できるだけ事前に触れる機会を設けていくとのこと。チャンスがあればぜひともプレイしてもらいたい作品だ。

【スクリーンショット】
「CODE VEIN 体験会&開発ミーティング」。TGS版試遊のほか、ファンと開発者との意見交換会も
「CODE VEIN 体験会&開発ミーティング」。TGS版試遊のほか、ファンと開発者との意見交換会も
「CODE VEIN 体験会&開発ミーティング」。TGS版試遊のほか、ファンと開発者との意見交換会も
「CODE VEIN 体験会&開発ミーティング」。TGS版試遊のほか、ファンと開発者との意見交換会も
「CODE VEIN 体験会&開発ミーティング」。TGS版試遊のほか、ファンと開発者との意見交換会も
「CODE VEIN 体験会&開発ミーティング」。TGS版試遊のほか、ファンと開発者との意見交換会も
「CODE VEIN 体験会&開発ミーティング」。TGS版試遊のほか、ファンと開発者との意見交換会も
「CODE VEIN 体験会&開発ミーティング」。TGS版試遊のほか、ファンと開発者との意見交換会も