ニュース

「家電」な美少女たちの仁義なき戦い「家電戦劇ファンティーク」をプレイ!

家電な世界を舞台に、扇風機少女が駆け回る!

9月21日~24日 開催

会場:幕張メッセ

 9月21日~24日にかけて開催されている東京ゲームショウ2017(TGS2017)の7ホールに設けられたエスカドラのブースでは、Nintendo Switch用に開発されている2Dアクションゲーム「家電戦劇ファンティーク」のプレイアブル出展が行なわれている。

 エスカドラは「VOEZ」や「Deemo」といったリズムゲームや、ハクスラSFアクション「IMPLOSION」の開発を担当している企業。本作「家電戦劇ファンティーク」は、同社初となる完全自社開発のアクションゲームとなっている。

 本作は「家電」をモチーフにした世界観で、「扇風機」や「エアコン」といった家電の力を操る少女たちが自分のシェア獲得のために争っている。彼女らの体力は「円」で表示されているが、まさか価格を下げに下げて原価割れを起こすことで勝利しているのだろうか。「4,980円」や「7,980円」などとリアルな価格設定がされている点も面白い。

 ちなみに主人公は扇風機の力を操る少女。快活さを連想させる半袖短パン姿にショートカットの赤髪が可愛らしく、杖のような形状になった扇風機から放つ風を使って戦う。

 背景に浮かんだアドバルーンや雑然と立ち並ぶ建造物群はどこか昭和チックな懐かしさを思わせつつ、SF作品のような近未来感も持ち合わせている。他にも複雑に入り組んだパイプやツルッとしながらゴツゴツした工場のような風合いを醸し出していて工場好きにはピンとくるところがあるし、遠景、中景、近景の順に重ね合わせられ、移動とともに動いていく背景演出は古くからの2Dアクションゲームファンのツボを刺激してくれる。

 操作がスティックを使用した移動に加えてYボタンの攻撃、Bボタンのジャンプ+浮遊とわかりやすい点も魅力。扇風機から放たれる風を利用してブワッと飛び上がり、攻撃時にはその強風を当てることで敵を倒せる。

 そして本作の大きな特徴といえるのが「敵の弾を風で跳ね返す」システムの存在だ。今回の試遊版ではエアコン少女と戦えたのだが、彼女が放つ攻撃のほとんどは扇風機の風を当て続けることで跳ね返せる。ときおり放たれるすんごい冷風!といった風の攻撃は回避する必要があるが、跳ね返した弾はただの風で攻撃した場合より強力。このシステムを駆使することで効果的に戦闘を進めていくのだ。

跳ね返した弾はスティックを上下に動かすことで軌道を変えられる

 総じて本作は、往年の2D横スクロールアクションのテイストをちりばめつつ、「家電×少女」という現代らしい萌えや工場、近未来ファンのツボを刺激し、簡単な操作で斬新なシステムを備えた意欲作といえる。ブースこそ規模は小さいが、作品には大きな夢が感じられた本作。製品化の暁には、ぜひともゆっくりと時間をとって細部まで楽しみたい。

細やかに描かれたキャラクターも可愛らしい。その挙動は是非体験プレイを!