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DMM GAMES最新作 Nintendo Switch「がるメタる!」その全容が明らかに!?

9月21日~24日 開催

会場:幕張メッセ

DMM GAMESが世に送る本格リズムゲームの内容が明かされる!

 DMM GAMESが東京ゲームショウ2017初日にNintendo Switch用「がるメタる!」を発表した。

 先日からティザーサイトで語られていたのは、「がるメタる!」のジャンルがリズムアクションゲームであること、そしてハードがNintendo Switchであること。本日の制作発表ステージには制作総指揮の藤井隆之氏が登壇し、「がるメタる!」がどのような作品なのか、盛りだくさんに語られた。

自身もギタリストである藤井氏は、音楽ゲームに対する強い想いを抱いていた
監督・脚本の今井秋芳氏、キャラクターデザインの青木俊直氏は、声だけの出演

がるメタる!プロモーションムービー

女子高生が宇宙人と闘う音楽ゲーム!?

 本日初公開となった上記のPVでは、5人の女子高生キャラクターがバンドを組んで激しい音楽を演奏している模様が映し出された。ここまでは、音楽ゲームの演出にはよくあること。ところが画面には、音ゲーらしい“楽譜”や、画面の上下左右から飛んでくる“タマ”が映し出されていない。それどころか、“女子高生がメタルをやって宇宙人と闘う話”という、トンでもないコンセプトが公開された!

 藤井氏によれば「自分自身、ほんの少し音楽に関する熱意を持っていました。メタルという音楽ジャンルはゲームやアニメとの相性がよく、そこに、バンドを組む、青春時代を過ごすという演出をごちゃ混ぜにした表現を入れ込んだ作品を作りたかった」とのこと。

 そんな構想を抱いた藤井氏は、「東京魔人學園伝奇」シリーズなどのジュブナイル伝奇作品を代表作に持つ今井秋芳氏に脚本を、「ウゴウゴルーガ」や「なんでもQ」シリーズなどを手掛ける青木俊直氏にキャラクターデザインを依頼したということだ。

 “女子高生がメタルをやって宇宙人と闘う話”と、一見では全く想像ができないストーリー。今井氏からこのコンセプトを聞いた時は、藤井氏も驚いたそうだが、今井氏によれば「ジュブナイルの原点である“ジュブナイルSF”に立ち戻ったストーリーを表現したかった。そこに音楽ゲームとして“メタル”を取り入れた」とのこと。

主人公の星野凛子(ほしのりんこ)。女子高生バンド“K.M.G.”でドラムを担当する。
リードギター担当の新取椎美(しんどりしいみ)。ちょっと不良っぽい?
シンセサイザー担当の潘水キア(ばんすいきあ)は、白衣をまとって知的な雰囲気
ベース担当の黒薔薇院摩丹(くろばらいんまに)はお嬢様。メタルを演奏できるのか!?
もうひとりのギタリスト、倉太恵理依(くらふとえりい)。影のありそうな少女だが……

 キャラクターデザインを手掛けた青木氏は「コンセプトだけを聞いても、意味が全然わかりませんでした」と語りつつも……この通り、見事なキービジュアルを完成させている。公園にたむろする女子高生バンドメンバー、上空には宇宙人やUFO……なんともシュールな1枚だ。中でも、制服の上に派手なパーカーを羽織ったギタリストの新取椎美のデザインはお気に入りのようで、「スカートの下にジャージ、制服の上にパーカーと、自分の好きな要素を詰め込んだデザインです。OKをいただいた時は嬉しかった!」と、チョイワルな少女たちの魅力を熱を込めて語っていた。

今井氏も強調していたが、デザインには“萌え方向”にはないリアルな魅力を求めたという

 今井氏が提唱した吉祥寺の町を舞台にした宇宙人との遭遇ストーリー、青木氏の描く等身大の女子高生の青春模様を最大限に魅せるべく、作中の演出はムービーではなくクラシックな漫画形式。セリフが読み上げられ、1コマ1コマ少女たちが活き活きと動く。ゲームを支える親しみやすいこれらの演出は、誰もが共感できることだろう。

まるで漫画のページのようなストーリー演出は、なんと全てのコマが動作する
少女たちが動く様は、写真で見るよりはるかに愛らしい。上記のPVも是非ご覧いただきたい!

まさかの、ドラム専門音楽ゲーム!!

 ジュブナイルSFを追求した演出やコンセプトは伝わったが、肝心の音楽ゲームとしての面は? そこに登場したのは、数々のドラム動画でおなじみの人気キャラクター、にゃんごすたー。なんと本作は“ドラム専門の音楽ゲーム”なのだという!

 Nintendo Switchの左右のJoy-Conをドラムスティックに見立て、振るだけでドラムやシンバルを叩ける、誰でもできるカンタン操作が最大の魅力なのだ。音楽ゲームだというのに“楽譜”や“タマ”が存在しないのは、こういった爽快感と遊びやすさを追求したことが理由だったのだ。

藤井氏「画面上部に表示されるのは、楽譜ではなく“リズム譜”。楽曲のテンポにあわせて、まるで格闘ゲームのコンボのようにプレイヤーの好きなタイミングでリズムを刻める、爽快なドラムゲームです!」

 楽曲のテンポにあわせれば、4拍子だろうが8拍子だろうが、プレーヤーの好きなリズムが思いのまま! 文字にしてたとえるのは難しいが、同じ楽曲でも“タン、タン、タン、タン”と打つのか、“タタタン、タタタン”と打つのか、プレーヤーの自由……といえば、わかりやすいだろうか。

 既存のゲームは、楽曲ごと決められたタイミングでボタン入力やタッチ入力するのが主流であることを考えると、たしかに、今までこんな音楽ゲームは存在しなかった。

にゅんごすたーと一緒に、リズムの腕を披露する藤井氏。ゲーム中はキャラクターたちがコツを教えてくれる楽しい演出も。

親しみやすい曲を収録。すぐに遊べる、楽しめる!

 音楽ゲームといえば、有名アーティストからの楽曲提供やコラボを目玉にする作品も多いが、「がるメタる!」に収録されている曲は著名なクラシック音楽をメタル調にアレンジしたものばかり。

 藤井氏によれば、楽曲のチョイスも「作品コンセプトを大きく意識した結果」とのことで、「有名クラシック音楽であれば、どんな年齢の人でも1度は聞いたことがあります。何度もプレイして覚える必要はなく、どういう盛り上がりがある曲なのかあらかじめ多くの人が知っている曲を収録すれば、誰でもすぐにカンタンにドラムのリズムを刻むことができるようになります」と、遊びやすさを重視した楽曲選択であることが明かされた。

ストーリーのワンシーン、バンド“K.M.G.”のメンバーが宇宙人たちを音楽のトリコに! 曲のサビになるとドラムの激しさがより爽快に表現され、コンボがどんどん繋がる!

制作スタッフの情熱の証!

 最後は、作中に登場するギタリスト・新取椎美のギターを再現した、世界にひとつしかないオリジナルギターで、藤井氏自らがにゃんごすたーと生演奏! 音楽に青春時代を捧げた藤井氏と、その想いに応えた今井氏、青木氏の力添えで、「がるメタる!」はこれまでにないコンセプトの音楽ゲームに仕上がったのだ!

藤井氏とにゃんごすたーの見事なセッション! この情熱が、本作にふんだんに盛り込まれている!

青木氏「作品の完成度と藤井さんのギターテクニックに驚いています。ご依頼をお受けしたした時からも非常に魅力的な内容で、そこに今井さんの“青春ジュブナイルSF”のテイストが加わり、漫画としてもゲームとしても楽しめる作品になっています。発売まで、是非楽しみに待っていてください!」

今井氏「今まで私が描いてきたようなジュブナイル伝奇ではなく、本作はジュブナイルSFです。既に私の作品を知っているファンの皆様も、新しい感覚で楽しめる1本です。新たなアドベンチャー、新たな音ゲーとして、楽しんでいただけましたら嬉しいです!」

藤井氏「ぼくは……みんなの前でギターが弾きたかっただけです(笑)。作品には我々がやりたかったことを全て詰め込みました! 是非、皆様で楽しんでいただけましたら幸いです! ありがとうございました!」

 DMM GAMES初のNintendo Switchソフトとして期待が高まる「がるメタる!」。誰もがすぐに爽快なドラムアクションと感動のストーリーを楽しめる内容であることは間違いない!