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「シャドウ・オブ・ウォー」の「砦の攻略」をたっぷりデモンストレーション
ドレイクに乗り空を舞い、個性豊かなオーク達を味方に引き入れる楽しさ
2017年9月22日 22:17
ワーナーは会場に近いホテルニューオータニにてゲームのプレゼンテーションを行なった。目玉は10月12日発売の「シャドウ・オブ・ウォー」だ。今回は来日したアソシエイトプロデューサーの2名、エバン・ニッケル氏と、ダニエル・マガフィ氏によるデモンストレーションが行なわれた。
本作は前作である「シャドウ・オブ・モルドール」のあらゆる点を上回っているという。1つ目が、オーク達の設定である。今作で群れの中のリーダーとなるオークは、名前、二つ名、種族、そして特徴を設定されている。さらに弱点と強みを持ている。これらは自動生成され、個性豊かなオークを作り出す。彼らの言葉遣いや、性格なども設定されており、外見も含めれば野組み合わせパターンは無限だ。
このため、彼らと戦うのは非常にユニークだ。遠距離攻撃が効かなかったり、炎に弱かったり、戦いのアプローチを変える必要がある。火炎弾を打ち出したり、皮膚から毒をしたたせるオークまでいる。小柄な戦士から、トロールに負けない大柄な戦士、ワーグに乗った者、魔術師タイプ……そういったオークの種類は種族として、特殊能力は特徴として設定されている。彼らリーダーのオークが隊長、分隊長、師団長を形成し、砦を治めているのである。
そして主人公タリオンは彼らを寝返らせ、オークの軍団に亀裂を生じさせていく。オークにはレベルが設定されており、タリオンは自分よりレベルの低いオークを配下にできる。そのためにはまずオークを傷つけ弱らせなければならない。オークは多くの配下に囲まれているし、自身も強力だ。彼らをいかに突き崩すかはプレーヤーの腕の見せ所だ。
今作ではタリオンは様々な能力が獲得できる。毒を与えたり炎をまとわせたりと属性の攻撃が可能になったり、空中で弓が放てるようになったり、様々な攻撃ができるようになる。しかし敵も一筋縄ではいかないのだ。オークの特性には特定の攻撃に耐性を持っていたりはっきりと「効かない」能力すらある。「鉄の意志」という耐性を持つオークは主人公が支配に置けないのである。
体力の減ったオークリーダーは屈服させる以外にも、「戦闘を継続する」、「恥をかかせる」といった選択肢がある。戦闘を継続する選択肢は、オークリーダを倒して殺すこととなる。オークリーダーは倒されると「ギア」というアイテムを落とす。ギアは剣やローブ、指輪などでタリオンの装備となる。アイテムハントの楽しさも本作の魅力の1つである。
恥をかかせるというのは、屈辱を味わせることで、オークのレベルを下げることができる。レベルが高く屈服させられないオークの場合はこれでレベルを下げれば支配下に置ける。このようにリーダーオークと戦い、配下にしながらこの地方の拠点である「砦」を攻略することが、「シャドウオブウォー」の大きな目的なのだ。
ド派手で激しい砦の攻略、これこそがファンタジー世界の“戦争”だ
「シャドウオブウォー」の最も派手なシーンが「砦の攻略」だ。砦の攻略は本作の大きなセールスポイントであり、弊誌でもE3でレポートしているが、発売直前の今回は、より派手にそして多彩な要素を見ることができた。
砦の攻略は敵と味方の表示画面からスタートする。すでに砦の兵士の何体かはタリオンの支配下にある。タリオンはオーク達に指示を出し、進軍を行なっていく。敵は特性や弱点がわかる。目指すは砦最深部にいる「ウォーロード」だ。
進軍時にはオークと共にクリーチャーを呼び出せる。今回公開されたのは「野生のドレイク」。両腕が翼になったドラゴン族の亜種でタリオンを乗せて空中に飛び上がれる。上空からブレスを吐きかけることができ、さらに“偵察”としても優秀だという。
「シャドウオブウォー」の砦攻略は非常に派手だ。配下のオーク達はそこかしこで戦いを繰り広げ敵味方が混じり合う乱戦となる。この戦いは毎回ランダムであり、展開も大きく異なってくる。だからこそプレーヤー達の動画コンテンツもぜひ見てみたいとマガフィ氏は語った。
タリオンは強くてもオークの軍団に囲まれてしまうとあっという間に倒されてしまう。しかも味方のオークが倒れた場合は助けなければますます不利になる。今回プレイになれたニッケル氏でも苦戦する場面が多かった。特に後半は8体ものオークリーダーに囲まれるような戦況もあった。しかしオークを弱らせ、支配下に置くことで戦況はこちらに傾く。ついに敵オークを蹴散らし最後の対決に向かうことになった瞬間、ニッケル氏は歓声を上げてガッツポーズを決めた。
砦の最後の対決はウォーロードと彼らの配下のオークに、タリオン1人で立ち向かうこととなる。床から毒が吹き出す凄まじいトラップにひるみもせず、ニッケル氏は見事ウォーロードを仕留めた。思わず拍手をしてしまう激戦だった。
今回はさらに「シャドウ・オブ・ウォー」をプレイすることもできた。こちらに関しては別稿で紹介したい。前作、「シャドウ・オブ・モルドール」もエキサイティングなゲームだったが、今作はさらにオーク達のキャラクター性、戦争の感触が明確になった。非常に楽しみなタイトルである。
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