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「モンスターハンターエクスプロア」、Ver7.0大型アップデートを発表

「爆速の新武器種！アクセルアックス解禁!!」

柳島雄太

2017年9月15日 14:00

9月27日　アップデート実施予定

　カプコンは、Android/iOS用探検×ハンティングRPG「モンスターハンターエクスプロア（以下、MHXR）」において、Ver7.0大型アップデートを9月27日に実施する。

　Ver7.0大型アップデートでは新武器種「アクセルアックス」や、新たな特殊種「ブラキディオス爆氷種」などの新規要素が追加される。

　今回、実装に先駆けてメディア向けの体験会が行なわれ、実際にアクセルアックスを担いでブラキディオス爆氷種の討伐を体験することができたほか、アップデート情報について関野亮央プロデューサーと岡野勇樹ディレクターより話を聞くことができた。本稿ではこの模様をお伝えしたい。

プロデューサーの関野亮央氏

ディレクターの岡野勇樹氏

「新武器種、天地を駆ける爆速王『アクセルアックス』」Ver7.0大型アップデート実装！

「天地を駆ける爆速王アクセルアックス」が実装

　「アクセルアックス」は斧に砲撃装置がついた新たな武器で、そのキャッチフレーズ通り「モンスターハンター（以下、モンハン）」史上これまでになかった速度でフィールドを移動することができ、砲撃を利用してジャンプすることもできる武器種だ。

　岡野氏は「MHXR」オリジナルの武器種を「ずっと実装したかった」と語り、より直観的な爽快感を追求した「MHXR」のアクションに最適化した武器種であることと、スマホならではの簡単操作にもかかわらず、多彩なアクションを繰り出すことができるようにするため、モンスターとの距離によって自動的にアクションが変わる武器として、この度「アクセルアックス」を実装したという。

　実際に「アクセルアックス」でプレイしてみたところ、攻撃をするたびに砲撃に使うゲージが溜まっていき、そのゲージを消費してダッシュやジャンプのアクションをするシステムになっていた。

　ダッシュは両氏が語るように「MHXR」はおろか「モンハン」シリーズでも最速クラスのスピードで走ることができた。特殊攻撃ボタンを押すことで砲撃を後ろに向けて発射することができ、その勢いで加速するというシステムなのだが、スピードがとにかく速い。

　そして加速した状態でもう1度特殊攻撃ボタンを押すとジャンプすることができ、そこからさらに攻撃や特殊攻撃ボタンを押すと回転攻撃に繋ぐことができる。回転攻撃は見た目も派手で、連続ヒットによってダメージが連なって表示される様子は非常に爽快だった。

　上記のダッシュやジャンプはモンスターとの距離が離れている「遠距離」の時のアクションで、「近距離」ではまた違ったアクションができる。ちなみに、今どちらの距離の判定になっているのかはロックオンカーソルで判別ができるようになっていた。

　近距離での攻撃はハンマーや大剣に似て、重量感のあるモーションで攻撃を行なう。また、近距離で特殊攻撃ボタンを押すと、足元に砲撃を撃つことで無敵時間の長い後方回避攻撃も可能だ。

　大剣のようなチャージ攻撃も存在しており、概ね2秒ほどの長い貯め時間を経て、強烈なダメージとド派手なエフェクト付きの「バースト斬り」を繰り出すこともできた。チャージ中はもちろん無防備となるためそう簡単に決められるものではないが、決まったときのリターンは計り知れないものがあるし、見た目がとにかく派手なので、ちょっと無理してでも狙っていきたくなる魅力があった。

　「アクセルアックス」は既存の「モンハン」シリーズの武器とは全く毛色の異なる武器であり、「斧」らしい重厚なアクションと、爽快感溢れるダッシュ、そしてジャンプによって、緩急のついたメリハリのある狩猟が楽しめる武器であると感じた。また、砲撃装置がついていながら直接射撃するアクションはなく、あくまで移動の為に使用するというコンセプトが非常に面白い。

　テストプレイで触っただけでもフィールドを高速で走り回る快適さ、そして多彩なアクションを楽しむことができた。実装後にやりこんでいけば、もっと繊細でもっと大胆な動きができるであろうことが容易に予想できる仕様で、今から実装が楽しみである。

【「モンスターハンターエクスプロア」　新武器種「アクセルアックス」プロモーションムービー】

砲撃を後ろに向けてダッシュ

爆風を利用してジャンプ！

チャージ攻撃で大ダメージ！

遠距離ではロックオンカーソルが黄色に変わる

新たな特殊種「ブラキディオス爆氷種」

　「ブラキディオス爆氷種」は、炎と氷という相反する要素を併せ持つモンスターだ。「ブラキディオス」の攻撃方法を引き継ぎつつ、特徴的なのは狩猟がはじまるとツルツルと滑る氷のフィールドを展開するという点で、岡野氏は「新しい遊び」を「MHXR」に取り入れるべく、このような仕様にしたと語っていた。

　また、氷柱をフィールドから発生させ、その氷柱に触れると大ダメージを食らうというギミックも盛り込まれており、岡野氏いわく「難易度は高いが面白いモンスター」に仕上がっているという。

　実際のテストプレイではその一端を垣間見ることができ、爆破されるわ雪だるまにされるわで燃えたり凍ったりと大変な有様であった。弊誌含む4メディアによるマルチプレイであったのだが、全滅により狩猟に失敗してしまった。

　攻撃方法やギミックが多彩で、初見ではちょっと厳しいかな、という印象であり、まさしく「難易度は高いが面白いモンスター」といえるだろう。

　そんな「ブラキディオス爆氷種」は9月27日のアップデートでまずは「トライアルクエスト」が配信され、「アクセルアックス」を使用して「ブラキディオス爆氷種」の狩猟が可能になる。装備はレンタルされ、HRも固定となるため、ゲームを始めたばかりであっても楽しむことができる。

　「アクセルアックス」は、接近や離脱が容易なので、岡野氏によれば「相性自体はよいのでは」、とのこと。これまでとは全く異なった手触りの、新たな試みが詰まった新モンスター、新武器種を是非体験していただきたいと思う。

　その後は10月1日に「強襲！ブラキディオス爆氷種」のクエストが配信され、「トライアルクエスト」よりも強力なものが実装される。その狩猟に成功すると「ブラキディオス爆氷種」のアクセルアックスも入手することができ、関野氏、岡野氏は「様々な方法でユーザーの皆さんが入手できるようにしている」と強調していた。

ポップな16人イベント「十六人衝突戦」

ロゴからしてポップな印象。「討伐戦」のイメージを一新するため、あえてこのようなデザインにしたという

　既存の「十六人討伐戦」が「アクセルアックス」、「ブラキディオス爆氷種」から少し遅れて10月にリニューアルされ、「十六人衝突戦」という新たなイベントとなる。

　4人×4チームの16人参加であることは変わらないが、「十六人衝突戦」では4人で1チームを組み、各チームで対抗する形となる。勝敗はクエスト終了後にダメージや行動を数値化し、獲得したポイント数で決定するシステムだ。

　「十六人衝突戦」には爆弾や竜巻といった相手チームにも影響を及ぼす専用アイテムや、「誰よりも強い一撃を与える」などのミッションが発生し、それによってポイントが加算される「緊急指令」などが存在する。運営としてはガチガチの狩りイベントというよりも「お祭り感」を重視したものを作りたいということで、誰でも気軽にワイワイ参加できる新感覚の多人数参加イベントとして設計したということだ。

　そうした企画意図から、「十六人衝突戦」では仮に体力がゼロになってしまっても狩玉を使うことなく、獲得ポイントはマイナスされてしまうものの自動で復活が行なわれる。これには新規プレーヤーにもイベントに参加してもらいやすくする意図があるとのこと。

　勝敗に関してはもちろんやりこんでいるプレーヤーのほうが有利なのは間違いないが、相手チームにも影響を及ぼす専用アイテムの存在や、内容がランダムかつ、クエストが始まるまで内容がわからない「緊急指令」など、「モンハン」シリーズにしては珍しくあえて盛り込まれた"運"要素によって、「パーティゲームのようにみんなでワイワイ」遊べるようになっている。

　なお、岡野氏は「緊急指令」を麻雀でいうところの運要素、「ドラ」という表現をしていた。「ドラ」があるということは「裏ドラ」もあるということで、クエスト終了後に明らかになるポイント加算の要素もあるということだ。

　一例として「回避回数」などが紹介されていたが、これはクエスト終了後に初めて明かされるため、試合終了後の精算まで勝敗がわからないという意味で、「お祭り」的なお遊びモードとしての側面が強調されている。