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新モードの「CO-OP」がアツい! シリーズ最新作「ウイニングイレブン 2018」先行体験会レポート

9月1日 開催

9月14日 発売予定

価格:
PS4 バルセロナエディション 9,600円(税別)
PS4 ディスク版 7,600円(税別)
PS4 DL版 7,600円(税別)
PS3 ディスク版 6,600円(税別)
PS3 DL版 6,600円(税別)
CEROレーティング:A(全年齢対象)

プレイ人数:
PS4 1~4人(オンライン:1~11人)
PS3 1~7人(オンライン:1~11人)

 KONAMIは、9月14日発売予定のプレイステーション4/3用サッカーゲーム「ウイニングイレブン 2018」のプレス向け先行体験会を、東京・渋谷の楽天カフェ渋谷公園通り店で開催した。

 本イベントは、今年からFCバルセロナのルイス・スアレス選手が同社のサッカーゲームアンバサダーに就任したことを記念し、FCバルセロナのメイングローバルパートナー、及びオフィシャルイノベーション&エンターテインメントパートナーとなった楽天の楽天カフェにて、9月2日~13日まで無料でプレイできるキャンペーンの実施に先駆けて行なわれたもの。以下、会場にて本作をプレイしたインプレッションと開発者インタビュー、今後の展開などについてお伝えする。

会場となった楽天カフェ渋谷公園通り店。「FCバルセロナフロア」と命名された3階フロアは、バルサの選手たちの写真が多数飾られ、椅子はチームカラーのえんじと青の2色で統一されていた

「CO-OPモード」の面白さが、ひと際光った「ウイイレ 2018」

 筆者も早速会場でプレイさせていただいたが、まず驚いたのが実名で登場するクラブチームの顔ぶれだ。日本ではあまりなじみがないかもしれないが、ブラジルのフラメンゴをはじめアルゼンチンのボカ・ジュニアーズとインディペンディエンテ、チリのコロコロなど、南米諸国の名門チームのラインナップが非常に充実していた。

 スタッフにおすすめされたこともあり、本作から導入された「CO-OPモード」にもチャレンジしてみた。本モードは、2人または3人のプレーヤーが同じチームの選手を操作して試合ができるシステム、すなわち協力プレイのこと。操作できる選手は固定されず、1人プレイ時と同様にL1ボタンを押すことで動かしたい選手を随時切り替えることが可能だ。

 実は筆者、「ウイイレ」シリーズはあまりプレイした経験がなく、辛うじて基本操作がわかる程度のレベルである。そんな状態でありながら、シリーズに慣れた2人のプレーヤーと一緒にプレイすることになったので、当初はみんなの足を引っ張ってしまうのではないかと不安だった。しかし、その心配はまったくの杞憂であった。

 例えば、ボールを持った選手を動かすプレーヤーがキープしている間に、筆者ともう1人が操る選手がスペースに飛び出してパスを受けたり、後方からオーバーラップを仕掛けて相手のマークを引き付けるなどといった要領で、遊んでいるうちにその場でしゃべりつつ自然と連係が取れるようになった。

 その結果、前半のうちにCPUチームを相手に立て続けに2ゴールを奪うことができた。ディフェンスの場面でも、遊んでいるうちに自然とお互いの役割分担ができるようになり、相手に抜かれた味方の背後にダッシュしてカバーするなどの方法で、失点のピンチを何度も防ぐことができた。

 また、いいプレイをすると「キーパス」、「ナイスタックル」、「オーバーラップ」などとプレーヤーごとに表示され、逆にミスをすると「ドリブル失敗」、「パス失敗」などのような指摘をされる演出も追加されていた。仲間と勝利を目指すとともに、個別評価での高得点を目指しつつ遊ぶのも一興だろう。

 当日は、各媒体が2人1組で対戦するメディア大会も行なわれたが、参加されたみなさんも協力プレイを大いに楽しまれていたご様子。1人でももちろん楽しめるが、本作においては「CO-OP」モードによる協力プレイが絶対におすすめであると断言したい。

好プレイを披露したプレーヤーには「キーパス」、ミスをすると「パス失敗」などと画面下部に随時表示される
メディア大会の司会進行役は、Hi-Hiの上田浩二郎さん(左)と岩崎一則さん(右)が務めた
メディア大会の様子。本作の特徴と会場をわきまえたうえでの忖度(?)なのか、参加者のほとんどがバルセロナを使用してプレーしていた
メディア大会に先駆け、「PESリーグmyclub2017」で優勝した小澤武蔵さん(中央)、山川雅都さん(右)の表彰も行なわれた。両氏はメディア対抗戦にもゲスト参加し、連続壁パスで鮮やかに敵陣を突破するなど見事な腕前を披露した

開発スタッフに訊く、「ウイイレ 2018」のココが見どころ

 本作の開発を手掛けた、コナミデジタルエンタテインメントの益田圭アシスタントプロデューサーと、尾島正敏リードプログラマー両氏にお話を伺うことができたので、以下その模様をお伝えしよう。

――ズバリ、本作のイチ押しポイントは?

益田氏: もう何年も前から、いかにサッカーらしい駆け引きの奥深さ、楽しさを出せるかというところに注力しているのですが、前作から最も変えたのはスピード感ですね。駆け引きを考えるタイミングや選択肢の多さを表現することで、そこをより楽しめるようにしたいなと思って作りました。

――スピード感というのは、前作よりもゆっくり考えられるスピードに調整したということですか?

益田氏: よりリアルのサッカーに近づけたということですね。今後はe-Sportsにより注力していきたいと考えておりますので、やっても楽しい、見ても楽しいものにしたいなあと。今までの「ウイイレ」のスピード感でも当然楽しめていたとは思いますが、見ている人が目で追えないことがないように、今何が起こったのかがわかるようにして、実際のサッカーを見ているのと同じ気分になれるようにと考えました。

――前作で導入された、リアルタッチのシステムがさらに強化されているそうですね。

益田氏: そうです。トラップなどのタイミングによっていったん停止したり、スピードに乗って次の動きに流れるように移れたりします。それから、ヒザやそれ以外の体の部分でもボールを触れる箇所を増やして、スムーズに行きたい方向へダイレクトに動かせるようになりました。

尾島氏: 今回は体をプロテクトする、例えば相手を背負った状態でガードしたりするところも強化されていますので、トラップとか球際での駆け引きがさらに楽しめますよ。

――「CO-OPモード」では、1チーム3人まで同時に協力プレイができますよね? 2人ではなく、3人までにしたのはどんな意味があるのでしょうか。

益田氏: 初期の段階で、何人にしようかという議論があったのですが、元々サッカーは1チーム11人ですから、最大11人でやれるものとして提供はしていますけど、やはりカジュアルなものにしようとなると、それではちょっとハードルが高いなあと。じゃあ何人がいいのか、2人が最適なのではという意見もあったのですが、よくサッカーでは「3人目の動き」というのがあって、その結果ボールがつながったときはやっぱり楽しいですから、そこを表現しようと思いました。もちろん2人でもプレイできますが、誰か1人がデコイ(※)になったりできる3人のほうが絶対に強い、その気持ちよさも体験できるだろうということですね。

※筆者注:「デコイ」とは、相手選手を引き付けるためにおとりになる選手のことを指す。

――試合後は、プレーヤーごとの評価も表示されるようになりましたね。

益田氏: はい。プロのサッカーコーチや、パートナークラブへ取材に行ってアドバイスをいただいたうえで、選手をどのように評価すればいいのかを考えながら作りました。

――本作に登場するレジェンドプレーヤーについてお尋ねします。ラインナップを見ますと、マラドーナとロマーリオの両スーパースターがとりわけ目を引きました。2人とも元バルセロナの選手でしたが、人選にあたってはやはり、バルセロナOBを重視して選んだのでしょうか。

益田氏: もちろんです。ほかにもベッカムですとか、我々と同じ40歳に近い世代、ひと昔前の「ウイイレ5」や「6」あたりに夢中になっていた頃の時代で、強烈に印象に残っているスタープレーヤーをピックアップことで、みなさんに喜んでいただきたいなという思いがありました。

――ダウンロード予約・パッケージ版初回購入特典として、ウサイン・ボルトが選手として使えるようになるそうですね。サッカー選手ではない人物をあえて起用したのはなぜですか?

益田氏: 誰もが知っているトップアスリートを出すことで、「ウイイレ」をもっと知ってほしいなと思ったからですね。ボルト選手は元々サッカー好きで、実は「PES」(※)も以前から大好きでずっとプレイされていたんです。そこでアプローチを掛けたところ、「ぜひぜひ!」というお返事をいただくことができました。こちら側で考えた、ボルト選手ならおそらくこうだろうというパラメーターや、ポジションなどのデータもちゃんと設定されていますよ。

※筆者注:「PES」は「Pro Evolution Soccer」の略で、「ウイニングイレブン」の海外版のタイトルのこと。

――ボルト選手を使ってゴールを決めると、あの有名なパフォーマンスをゲーム上でもするのでしょうか?

益田氏: はい。みなさんが期待されているとおりのポーズをしますので、ぜひ楽しみにしていてください。

ボルト選手も登場する

――本作では、シーズンを通してe-Sports世界選手権「PES LEAGUE WORLD TOUR 2018」が開催されます。先ほど、e-Sportsとして見る人も楽しめるようにというお話がありましたが、今後は観戦する人のことを考えた運営も必要とされるのしょうか?

益田氏: はい。これからe-Sportsをどんどん発展させていくためのひとつの考え方として、見ている人も楽しめるものにすることがあると思います。そこで活躍できるプレーヤーはほんのひと握りだけですが、ショービジネスにするにはやはり、このプレーヤーが見たい、プレイをぜひ見たいと思った人に対して、面白いところを見せられるようにすることが大事です。それから、今回は通常の対戦とは別に、「CO-OP」での対戦モードもありますよ。

尾島氏: 「CO-OPモード」では、1対1では自信がない、これから「ウイイレ」を始めようという人でも、3対3でやれば世界一になれるかもしれませんよ。

益田氏: 「CO-OPモード」の3対3では、うまい人との連係で引っ張ってもらいながら自分のスキルアップにつなげることもできると思います。もちろん、カジュアルに楽しめるような仕組みも用意していますし、もし仲間がいなくてもその中で新しく見つけられるようなものも準備していますので、ぜひ遊んでみてください。

 また、今後の展開として9月8日には、タレントのパンサーさん対モノマネ芸人による対戦動画を、14日にはローンチトレーラーの公開を予定しているとのこと。さらに、21日から開催される「東京ゲームショウ2017」においては、既報のとおり国内トッププレーヤーが出演する「オンラインCO-OPモード」による3対3でのエキシビションマッチが実施されるほか、e-Sports関連の情報が発表予定であることも明かされた。こちらもぜひご注目を。

コナミデジタルエンタテインメントのディレクター益田圭氏(左)とリードプログラマーの尾島正敏氏(右)。メディア大会では、人数が足りない媒体のチームに助っ人参戦し、「CO-OPモード」の楽しさをアピールした
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