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龍が如くスタジオ驚きの新作はなんと「北斗の拳」! 完全オリジナルストーリーで描く「北斗が如く」

8月26日 発表

場所:秋葉原UDX THEATER

 セガゲームスは8月26日、龍が如くスタジオが現在制作中の新作を発表した。発表会では「龍が如く 極2」、新プロジェクトとなる「龍が如く ONLINE」と発表が終わり、つづいて映像が流された。

 神室町で(次期「龍が如く」シリーズの主人公)春日一番と分かれた桐生一馬だが、一番に倒されたはずの暴漢が再び桐生を襲う。桐生は慌てることなく指一本を暴漢の額に。ぽかんとする暴漢。すると桐生は一言「おまえはもう死んでいる」と言い放つ! すると暴漢はなぜかザコ敵の姿に。「何で俺はこんな格好に?」とおろおろする暴漢の頭は膨らんでいき、最期の時を迎える。カメラが引くと桐生ではなく、そこにいるのはケンシロウだった!

衝撃的な発表会の幕間ムービー。会場では笑い声も巻き起こっていた

 この映像があまりにも意外すぎたのか、会場からは笑い声が聞こえたほど。そう、龍が如くスタジオが手がける新作は、ドラゴンエンジンをはじめ「龍が如く」シリーズのノウハウを使い描かれる「北斗の拳」なのだ。タイトルは両IPから取り、一種のコラボタイトルとも言える「北斗が如く」と名付けられた。

 名越稔洋「龍が如く」シリーズ総合監督は「北斗が如く」を“新しいチャレンジ”と捕らえ、「龍が如く」の枠組みの中でどうすれば「北斗の拳」を描けるのか追求しているという。名越氏は、「龍が如く」のストーリー重視のシステムと「北斗の拳」の相性は良いと確信。原 哲夫氏の所に許諾を受けるために会いに行ったのだという。

 ストーリーは、「北斗の拳」の世界観や時間軸を踏襲しながらも、「奇跡の街エデン」を舞台にした完全新規ストーリー。シナリオはこれまで「龍が如く」シリーズを手がけてきた横山昌義氏が手がける。人気のキャラクターが出演するほか、オリジナルキャラクターも登場。このオリジナルキャラクターは原 哲夫氏描き下ろしとなるという。会場で流された映像では南斗聖拳のシン、南斗水鳥拳のレイ、羅漢仁王拳のデビルリバースなどが確認されている。

 アクションは“秘孔アクション”として、「龍が如く」シリーズより爽快感あふれるド派手なものになるという。一方で、「北斗の拳」の主人公のケンシロウと「龍が如く」シリーズの主人公の桐生一馬の共通点として「まじめすぎて笑える」所を挙げている名越氏。「龍が如く」シリーズではおなじみのミニゲームとして、「北斗が如く」では、バーテンダーとしてシェイカーを振るケンシロウや、バイクで向かってくるザコ敵を鉄筋ではね飛ばすシーンが公開された。エグゼクティブプロデューサーの佐藤大輔氏によれば「『龍が如く』でいえばバッティングセンター」と説明し、会場の笑いを誘っていた。

【PS4専用ソフト「北斗が如く」ティザートレイラー】

 ケンシロウの声を担当するのは、桐生一馬役でもおなじみの黒田崇矢さん。前述の映像は、発表会用の映像なだけではなく、きちんと意味があったのだ。名越氏と横山氏が話しているとき、黒田氏の名前が挙り横山氏が電話で確認したところ「死んでもやる!」と返答したとか。ちなみに黒田さんの声を聞いた原氏は「体の大きな強い方がやってらっしゃるのですか?」と一発で聞いてきたとか。黒田さんは格闘技をしていたことでも知られているが、「強い人が話しているのがわかる」と原さんが感想を述べたことに、相当嬉しかったのだとか。ちなみに黒田さん以外の声も、「龍が如く」シリーズの出演陣で固めているのだとか。

 黒田氏は最期に「笑えるシーンもあり、これまでのケンシロウからは聞いたこともない台詞も聞ける。多面的に楽しめると思う」とアピールした。

 発売は2018年を予定。

ゲームの説明を行なったエグゼクティブプロデューサーの佐藤大輔氏
左から佐藤大輔氏、黒田崇矢さん、名越稔洋氏