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「World of Tanks Console」、今始めるならXbox One版がお勧め!
圧倒的に美しい4K映像、Xbox Live Arena対応でユーザー大会も簡単に
2017年8月25日 10:51
PC版とは異なる進化を続け、独自の魅力を提供している「World of Tanks Console」。2014年にXbox 360向けにサービスを開始し、2016年は新たにPS4を対応プラットフォームに加え、XboxとPS4の両プラットフォームでサービスが行なわれている。昨年の2016年は、1月のPS4版サービス開始にはじまり、11月にリリースされたPS4 Proにもいち早く対応するなど、PS4版で賑わった1年となったが、2017年はXbox One版が元気だ。
その理由は、11月に発売が予定されているXbox One Xに最適化し、初の4K/HDRへの対応を表明していること。Xbox Oneのシステムアップデートで、ユーザーが独自に大会を運営できるXbox Live Arenaに対応し、手軽にユーザーレベルで大会が行なえるようになったこと。最後にこれはPS4版と共通となるが、コンソール版オリジナルコンテンツとなる「War Stories」が実装され、15対15のオンライン対戦のみならず、仲間やAIと一緒にPvEコンテンツを楽しめるようになったことだ。
「War Stories」は、いかにもコンソールゲームらしいモードで、1人あるいは、仲間とパーティーを組んで協力プレイで楽しめるPvEコンテンツ。その魅力については特報としてお届けしたとおりだが、大きな可能性を秘めた新モードだ。
アメコミ風のボイスナレーション付きのコミックムービーでストーリーを楽しみながら、仲間と共にバトルに挑んでいく。このモード専用のAIシステムが搭載され、従来のAIよりも格段に賢くなっており、障害物に隠れたり、ハルダウンを駆使したり、砲塔を小刻みに左右に動かしたりなど、プレーヤーキャラクターっぽい動きをしてくれる。実際にプレイしてみたが、仲間としてはなかなか頼もしく、敵としてはかなり嫌らしい。
現時点では「Brother in Armor」と「Flashpoint Berlin」の2本のシナリオが実装されている。それぞれ3つのコンテンツで構成され、すべてクリアすると、物語の主人公が乗り込んでいたプレーヤー車輌が貰えるという太っ腹な報酬も用意されている。「Brother in Armor」ならM4シャーマン、「Flashpoint Berlin」ならセンチュリオンをベースとしたオリジナル車輌が獲得できるため、特に車輌が少ないビギナーにはありがたい仕様といえる。
ストーリーセレクト画面には「SEALION」と「KENNEDY'S WAR」というさらに2つのシナリオの名前も確認できる。「SEALION」は、文字通り、ドイツのイギリス本土決戦作戦「シーライオン」をモチーフにした架空戦記で、プレーヤーはイギリスの戦車兵となり、ロンドンを守ることになる。「KENNEDY'S WAR」は、キューバ危機の米ソ関係をモチーフに、核戦争を防ぐために戦車戦に挑むことになる。この2つのシナリオは、登場キャラクターや車輌は未発表で、「SEALION」は9月以降、「KENNEDY'S WAR」は11月から12月に掛けて実装予定としている。
開発側では「War Stories」について、4つのシナリオ実装後も、随時コンテンツを追加していく予定としている。過去に期間限定イベントとして導入した月面の戦いや、おもちゃの戦車など、ファンタジー系のシナリオを拡充していきたいと抱負を述べてくれた。
PC版で、ランクドバトル、グランドバトルと続々追加されているTier Xオーナー向けのハイエンドコンテンツについては、PCとコンソールでは求められているコンテンツが異なるため、基本的には考えていないという回答だった。
また、個人的に気になっていた、他のプラットフォームへの展開、具体的にはNintendo Switchへの展開の可能性について尋ねたところ、常時オンラインに接続してプレイするという「World of Tanks」のポリシーと、オンラインでもオフラインでも場所を問わず遊べるというNintendo Switchとのポリシーが合致しないため、今のところ対応は予定していないということだが、興味はあるという回答だった。
PvEコンテンツの「War Stories」でも常時サーバーにアクセスする構造になっているため、Nintendo Switch版の発売は確かに難しそうだと感じたが、「スプラトゥーン2」のようにオンラインとオフラインを切り替えて遊べるようになっているゲームや、「ドラゴンクエストX」のようにMMORPGも移植されつつあるため、ぜひ検討して貰いたいところだ。