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「ファークライ5」E3 2017デモバージョン体験レポート
頼りになる仲間の活躍を動画でチェック!
2017年8月25日 13:00
ユービーアイソフトは、2018年春の発売を予定しているアクションアドベンチャー「ファークライ5」のE3 2017出展バージョンのメディア向け体験会を開催した。
シリーズ史上初めて、特定の人物ではなくプレーヤー自身が主人公となって、カルト教団「エデンズ・ゲート」に支配されたモンタナ州ホープカウンティを、街の住人達の協力を経て解放していくというストーリーが展開される本作。「ファークライ」シリーズの伝統であるオープンワールドで繰り広げられる自由度の高いFPSを、本作でもぞんぶんに堪能できる内容となっている。
今回の体験会では、今年6月に開催されたE3 2017に出展されたデモバージョンが国内で初めて披露され、約2時間のプレイ時間が設けられた。弊誌ではE3 2017での試遊レポートも掲載済みだが、今回はかなり時間に余裕をもって体験できたので、そこから分かった本作の魅力について改めてお伝えしていきたい。
狂信者に支配されているフォールズエンドの街を仲間とともに解放せよ
このデモバージョンは、「フォールズエンド」という小さな街から始まる。この街はエデンズ・ゲートの武装信者達が住人を暴力で支配していて、ヤツらを倒してこの街を解放することが最初の目標に設定されていた。もちろん本作はオープンワールドのゲームなので、ここを解放しなくてもゲームは進められるとは思うのだが、今回は行けるところがある程度限定されているデモバージョンなので、ここは正しい手順で進んでいくことにする。
本作には街で出会う人々を傭兵として雇い、プレーヤーの仲間として連れていけるという要素があるのだが、今回はその中から「ニック」、「グレース」、「ブーマー」の中からいずれかを選んで連れていけるようになっていた。
彼らはそれぞれ異なる特殊スキルを持っていて、正しく指示をすることでその能力を発揮してくれる。彼らの力なしではこの街を解放することはかなり困難だろう。実際筆者も、ゲームスタート当初は彼らに協力を仰ぐ手段に気付かず、街のあらゆる方向から突破を試みるも、返り討ちにされてしまうこと数度。心が折れかけたときに同行の担当編集から、「彼らに何かしらの指示ができるのでは?」と指摘されたことでその重要性に気づき、ようやく街を解放することができたという顛末だった。ちなみに彼らへの指示は、アサインされた方向キーを押すことで画面に捉えている対象に攻撃し、押しっぱなしにすることで自分をフォローするようになっている。
そんな頼りになる彼らの能力についても紹介しておこう。ニックは飛行艇で空中を飛び回っていて、指示をしたところを空から攻撃してくれる。攻撃力は今回の仲間の中でも間違いなく最強クラスだろう。ただし飛行艇ということもあって、小回りが利かないため攻撃の機会はある程度限られているというのが弱点でもある。
グレースは優秀なスナイパーで、こちらで捉えた相手をほぼ確実に狙撃してくれる。自分が装備できるスナイパーライフルもあるが、彼女がいればそれがなくても、遠方にいる敵の対処は任せられるだろう。ただし彼女が狙撃可能な地点まで移動するまで待つ必要がある。またプレーヤーが倒れてしまったときも、彼女が近くにいれば蘇生してくれる。
ブーマーは今回唯一の動物の仲間で、その最大の特徴は索敵能力だ。通常プレーヤーは銃のレティクルや双眼鏡などで敵を一定時間目視することでマーキングできるが、ブーマーの場合は、敵のいる周辺をうろつかせるだけで瞬時にマーキングしてくれるのだ。しかも敵が攻撃態勢に入っていない限り、単なる野良犬と見なされ、攻撃されることもない。さらに噛みつきによる攻撃や、敵が落とした武器をくわえて持ってくるといった、人間にはできない能力も持っている。
今回連れていける仲間の中では、個人的にはブーマーが頼りになる存在であった。このような多勢に無勢のシチュエーションにおいては、敵の把握がとにかく重要で、居場所さえ分かってしまえば戦略も立てやすい。マーキングした敵は場所が一目でわかり、シルエットで何をしているかもわかるようになるので、気付かれないように1人ずつ倒していくステルスプレイも可能だろう。なお仲間は今回1人(または1匹)しか連れていけなかったが、方向キーのスロットを見る限りは、製品版ではあと2人ぐらいは連れて行けそうな雰囲気もあった。
飛行艇による敵施設の破壊がひとまずの最終目標。もちろん本編はこれが最後ではない
仲間と協力してフォールズエンドを解放し、バーにいる女性から次の目標となる飛行場の場所を教えられて行ってみると、そこではニック(仲間にニックを選んでいる場合、彼にそっくりな兄弟)が敵と銃撃戦を繰り広げていた。もちろん加勢して敵を撃退するのが基本となるが、筆者は最初どれが敵なのか分からず、ニックを撃ち殺してしまったことも報告しておこう(もちろんその場合でも、ゲームには特別支障なく進んでいく)。
このあとプレーヤーはニックの飛行艇を借りて、空から攻撃するシーンが展開する。敵はフォールズエンド周辺のサイロに資源をため込んでいて、それらを運ぶトラックもろとも空から破壊してしまおうというのである。
ニックの飛行艇は機関砲と爆弾、ロケットが装備された攻撃機であり、いずれかを使うことでターゲットを破壊することができる。爆弾は投下時にカメラが下向きになって専用のゲージが表示され、タイミングを見計らって投下するという仕組みだ。どちらを使ってもターゲットの破壊は可能だが、爆弾はタイミングが少々難しいぶん、うまくヒットさせればかなり爽快な気分になれるだろう。
またこの飛行艇は当然水辺からランディングすることになるが、広いところであれば地上にも降りることができることも分かった。離着陸のミスや攻撃されたときに機体が多少壊れても、着陸すれば自分で修理することも可能だ。
そして最後には敵の戦闘機とドッグファイトを繰り広げ、これを撃墜することでゲーム終了となったわけだが、当然ながらここまでの体験は、ゲーム本編におけるほんの一部分だ。実はこのデモバージョンでも、ゲーム展開とは直接関係のない釣りなどの遊びもできるようになっていて、製品版ではそれらも含めて、一体どれほどのボリュームとなるのか、大いに楽しみになる体験だった。序盤の手探り状態のときはかなり難しい印象もあったが、慣れてしまえばさすがの「ファークライ」シリーズ最新作という手応えで、当然ながら製品版ではチュートリアルが用意されることは間違いなく、筆者のように戸惑う心配もないだろう。
今回選べた仲間の他に、一体どんな能力を持った仲間が登場するのか、そして2人協力モードの内容はどうなるのかなど、気になるところはたくさんあるが、そのあたりは今後の情報で明らかにされるかと思うので注目していてほしい。
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