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中国発のAAAタイトル「西遊記之大聖帰来」体験レポート
VRの強みを存分に活かした圧倒的なクオリティに衝撃を受ける
2017年7月28日 03:37
ソニー・インタラクティブエンタテインメント上海(SIE上海)がChinaJoy 2017で中国発のAAAタイトルとしてもっとも注力しているのがプレイステーション 4向けアクションアドベンチャーゲーム「西遊記之大聖帰来」だ。今回はまだプレイアブル出展は行われなかったものの、ゲーム性を感じ取れるVRバージョンが公開され、早速体験できたのでインプレッションをご紹介したい。
デモの内容は5分ほどで、孫悟空の活躍を後ろから見ているだけというシンプルなノンインタラクティブデモだったが、VRの開発経験が豊富なクリエイターがいるのか、VRの特性を存分に活かした内容になっており、かなり楽しめた。
デモでは「西遊記」の定番である孫悟空と巨霊神の戦いが繰り返し描かれる。孫悟空が変幻自在の軽快な動きで巨霊神を退けるたびに巨霊神の体が大きくなっていく。途中、筋斗雲で空を飛び、巨霊神に三度巡り合った時には天を覆うほどの大きさになっていた。
すぐさまプレーヤーに襲いかかってきた巨霊神は、プレーヤー目掛けて巨大な青龍刀を振り下ろしてくる。この絶体絶命の一撃は、助けに現れた孫悟空が如意棒でなんとか受け止めたものの、そのまま力任せに振り払われ、孫悟空ははるか下界まで吹き飛ばされてしまう。
厄介な相手を片付けた巨霊神はそのままプレーヤーを握りつぶしにかかるものの、ギリギリのところで孫悟空が復帰し、謎のヒーローパワーで握った手を振り開き、最後は孫悟空が巨大化させた如意棒を巨霊神の脳天に振り下ろし、見事退治に成功する、というわかりやすいストーリー。
中国では「西遊記」は、小説、漫画、アニメなどの定番中の定番であり、学校教育の教材としても使われているため、文字通り知らない人はいないという。その「西遊記」の世界がVRで迫力たっぷりの再現されているため、中国人にはたまらないだろうなということは容易に想像できる。また、このクオリティでアクションゲームが完成すれば、中国初のグローバル向けコンソールタイトルとして、驚くほどの成功を収める可能性があると感じた。
最初トレーラーを見た限りでは、「KNACK(ナック)」のようなクォータービューで繰り広げられるオーソドックスな3Dアクションゲームを想像していたが、最後のシーンは「God of War」シリーズを彷彿とさせるような壮大さがあり、AAAタイトルと呼ぶにふさわしい「アンチャーテッド」のシリーズのようなスケーラビリティの高いゲームデザインになる事が予想される。
「西遊記之大聖帰来」は発売時期や日本展開もまだ未定という状態だが、ベースとなっている3Dアニメは日本でも公開されており、日本展開される可能性は高い。発売が非常に楽しみな中国オリジナルタイトルだ。































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