ニュース

「MHF-Z」、新コンテンツ「狩煉道」を先行体験

ひたすら狩り続け、限界に挑め!

7月5日実装

 カプコンは、プレイステーション 4/3/PlayStation Vita/Wii U/Xbox 360/Windows用オンラインハンティングアクションゲーム「モンスターハンター フロンティアZ」(MHF-Z)において、10周年記念大型アップデートを7月5日に実装する。

 本アップデートでは10周年を記念するモンスター「エルゼリオン」が新たに登場するほか、性別変更機能、穿龍棍の入手条件緩和など、プレーヤーには嬉しい改善がいくつも行なわれる。そしてもうひとつ、上級プレーヤーにとって見逃せないのが新コンテンツの「狩煉道」だ。「狩煉道」はひたすらモンスターを狩り続け、自身の限界に挑むという難易度の高い内容になっている。難しさは本作の中でも随一だが、その分特殊なアイテムも入手でき、ゲームの中でも柱となるコンテンツとして期待される。今回はそんな「狩煉道」を先行して体験できる機会が得られたので、その内容をレポートしよう。

「狩煉道」は用意するアイテム、戦うモンスターの選別がカギ

 まずは「狩煉道」に関する基本的な情報をおさらいしておこう。「狩煉道」は、新たに設置された専用の窓口から参加することができる。このあたりは通常のクエストを受注するのと変わらない感覚だ。しかし参加するプレーヤー側はアイテム持ち込みなし、各種ブースト効果や元気のみなもと効果なしなど多くの制限がかけられてしまう。特にアイテム持ち込みなしについては、ついついアイテムをストックした状態で参加しようとしてしまう人もいるだろう。

 またNPCの同行も「狩煉道」に限っては不可能になっている。仲間との連携が攻略の鍵を握るコンテンツだ。ちなみに同時参加できるプレーヤーは最大4人までで、1度始めると途中参加はできない。スタート時点でいる仲間だけが頼りということも覚えておきたい。

 ステージに入ると、まずは2種類のモンスターの中からどちらと戦うかを選ぶことになる。選択肢は完全にランダムで、いきなり強力なモンスターと戦うこともあれば、両方とも簡単に倒せるモンスターの可能性もある。ここは参加者同士で相談し、慎重に選んでいくといいだろう。

 またここでは手持ちのGm(ジェム)を使い、回復薬などのアイテムを購入することも可能だ。最初に2,000Gm支給されており、これを自由に使用できる。販売アイテムの価格は、例えば密封回復薬なら50Gm、密封回復薬Gは100Gmといった具合だ。これらの回復薬はぜひ多めに買っておきたいところだが、登場するモンスターの中には毒や睡眠などの状態異常攻撃を仕掛けるものもたくさんいる。連戦となればスタミナの上限を回復させるこんがり肉や砥石といったアイテムも重要になってくるだろう。こうして考えていくと2,000Gmではかなり少ないというのが実状だ。

 一応モンスターを討伐するたびにGmをもらえるシステムになっているが、それも大きな額とは言えない。やはり支給された2,000Gmを大切に使うこと、そして購入したアイテムも、ここぞのタイミングまで使わずに粘ることが肝要だ。もちろん選択するモンスターやパーティー構成なども考慮することも重要だろう。

 必要なアイテムを購入したら、いよいよモンスターとのバトルに突入する。バトルのフィールドとなるのは「砦跡(とりであと)」という狩場で、円形で殺風景な土地である。フィールド自体はかなり小さく、しかも障害物も見当たらない。いざとなったら逃げる、という選択肢は存在せず、それが「狩煉道」の難易度をさらに高めている印象だ。しかも時には、2体のモンスターと同時に対峙するケースもある。落ち着いて対処したいところだが、熟練ハンターでも一筋縄ではいかないはずだ。また、モンスターを討伐しても素材を剥ぎ取ることはできない。モンスターとの戦闘に重きを置いたストイックさも特徴のひとつと言えよう。

「狩煉道」に登場するのはヒプノックやクシャルダオラ、トリドクレスなどおなじみのモンスターばかり。これまでの経験を上手く活かしたいところだ

 ダウン回数はプレーヤー別にカウントされ、3回目のダウンで「狩煉道」クエストは終了。終了したプレーヤーはすぐにロビーに戻されてしまう。こうなると以降のクエストは、残ったプレーヤーのみで挑戦しなければならない。またクエストの制限時間は50分で、モンスター討伐毎にリセットされる。この50分という時間は、戦うモンスターを選択したり、アイテムを購入したりといった場面でも刻々と減っていく。1分1秒の差が影響を及ぼすゲームではないものの、頭の片隅に入れておくといいだろう。

ポイント交換でしか入手できないアイテムも

 「狩煉道」を繰り返しプレイしているといずれランクが上がり、スキルポイントを獲得できる。このポイントを利用すれば、「狩煉道」限定のスキルを習得できる。スキルには攻撃力や体力、耐性を上げるものが一通り揃っており、どれを獲得するかでプレーヤーの個性も出てくるだろう。

 そしてクエストで得た狩煉道ポイントでは、採集素材や希少なモンスター素材などと交換できる。ここでしか手に入らない貴重なアイテムから、ゲームには欠かせない基本アイテムまでほとんどが揃っている印象だ。せっかく集めたポイントだから貴重なアイテムに使いたいところだが、基本アイテムについても、入手できるルートが増えたのは嬉しいところだ。

 さらに一部アイテムには交換回数に制限が設けられているものや、「特定モンスターの討伐数」が条件になっている特殊なアイテムも存在する。モンスターの討伐数は累計ではなく定期メンテナンス区間での討伐数となっている。つまり、確実に手に入れたい場合は、メンテナンス前の段階で早めに討伐を行なっておく必要があるのだ。闇雲に戦い続けるのではなく、ある程度倒すべきモンスターを見定めておくのも大切である。

通常のアイテムに関しても、1回の狩煉道クエストで進んだステージ数などが交換条件になっているケースもある。強力なアイテム、貴重な素材を入手したければ、繰り返し「狩煉道」に挑戦するのが何よりもの近道だ

 最後に累計進度が一定以上になるたびに受注権利が発生する緊急討伐依頼についても触れておきたい。緊急討伐依頼は、クエストクリア・失敗に関わらず、出発した時点で受注権利が消失するという、存在自体が貴重なクエストだ。こちらは「狩煉道」と関連してはいるものの、NPCの同行が可能で、さらに討伐したモンスターから素材の剥ぎ取りもできる。緊急討伐依頼でどんなモンスターが現われるのかは、実際にプレイして確かめてもらいたい。

 登場するモンスターはいずれも4人プレイを前提とした体力になっており、ソロプレイでは効率よく倒すことは難しいだろう。とはいえ、この難しさは上級ハンターにとって待望の内容であることは間違いなく、「天廊遠征録」の配信終了を残念に思っている人にとっても嬉しいコンテンツとなるはずだ。