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【PlayStation E3 Showcase】そのスピード、スタイル、演出にしびれる「SPIDER-MAN」
Insomniac Gamesは、“スパイダーマン”をどう表現するのか?
2017年6月13日 14:41
「PlayStation E3 Showcase」で、最も衝撃的だったのが「SPIDER-MAN」のプレイ映像だ。緻密に描き出されたニューヨークの街、そこを進むスパイダーマン、彼の狙う先には仮面を着けたテロリストが……スパイダーマンは敵の視界に入らないように1人ずつ仕留めていく。
敵を引っ張り上げ蜘蛛の巣で柱にくくりつけたり、顔を蜘蛛の巣で覆って声を出さなくしてからたたきのめし床の固定したりと音を出さない倒し方をしていく。アクションに移る前の素早い動きや、そこから天井に張り付く姿など、スパイダーマンならではのアクションが楽しい。
集団の敵を相手にするときは、飛び回り、跳ね回り、スパイダーウエブにぶら下がりスイングしてのキックなどまさに縦横無尽。カメラがぶれるエフェクトも相まってまさに「目にも止まらない素早い攻撃」が繰り出されていく。スパイダーウエブをロープのように使って敵を締め上げたり、敵の銃弾を回転しながらジャンプでかわしたりと、映画のスパイダーマンのアクションをプレーヤー自身が実現できる。
最後に倒した敵の携帯が鳴る。とったスパイダーマンの前に現われるのは裏社会を牛耳る「キングピン」だ。彼はヘリを差し向ける。スパイダーマンはヘリを追うが大きな体躯を持った中ボスが立ちはだかる。この敵は力が強く、スパイダーマンのコンボ攻撃ではびくともしない。大技を食らわせスキが見えた際に、ウェブで振り子のように持ち上げ床にたたきつけたり、強力な蹴りで壁にたたきつけるなどでダメージを与えていく。
中ボスを倒すとヘリコプターとのチェイスとなる。まずスパイダーマンはヘリをウェブで止めようとするが、それがクレーンの倒壊という大事故を引き起こしてしまう。超人的なスピードとウェブでまずこの事故を止めようというのがスパイダーマンらしいところだ。このときは決められたボタンを押すいわゆる“QTE”なのだが、その演出が秀逸だ。倒れるクレーンの上を全力疾走、クレーンをビルにウェブでくくりつけて固定していく。
そしてヘリとのチェイスである。ヘリはウェブによって大きなコンテナをくくりつけたままで、これがあちこちにぶつかって大惨事を引き起こしている。スパイダーマンは、ウェブのスイングに加え、ビルの壁面を駆け上がってヘリを追い、削れたビルの破片などをウェブで止めていく。そしてウェブの連打でヘリを止めるが、中の恐るべき敵が息を吹き返し……というところでデモは終わった。
映画で大きな人気を博した「スパイダーマン」は、古くからゲーム化されており、オープンワールドのフィールドをウェブで自在に飛び回ったり、集団とスピーディに戦う“演出”などは過去の作品でも良くできたものがある。しかし、今回の「SPIDER-MAN」を大きく越えていると感じた。QTEの演出も見応えがアリ、期待ができそうだ。
開発を行なっているのはInsomniac Games、「ラチェット&クランク」、「RESISTANCE」、「Sunset Overdrive」を手がけたこのメーカーが、「SPIDER-MAN」をどんなかたちでゲーム化していくか、注目したい。