ニュース
【静岡ホビーショー】1/6、39cmの大サイズでホンダのラリーバイクを再現!
タミヤの目玉は実車の迫力を持った「Honda CRF1000L アフリカツイン」
2017年5月11日 21:45
タミヤブースの目玉は「Honda CRF1000L アフリカツイン」。1/6スケールの大サイズで、全長約39cm。6月24日発売予定で、価格は23,760円(税込)。
モチーフとなったバイクは、ホンダが2015年に発売したラリーバイクのレプリカモデルだ。アフリカツインというのは、その名の通りダカールラリーに出場するために設計されたバイク。1980年代後半、ホンダはダカールラリーの2輪部門で優秀な成績をおさめており、オフロードバイクの人気が高かった。しかし2000年にはいったん販売が途絶えてしまったが、2015年に“復活”を果たした。商品はその2015年のアフリカツインを再現したものだ。
会場にはオリジナルのバイクも出展されていた。タミヤのプラモデルの優れたところは実車からの徹底した“取材”にある。「タミヤは実際に実車を購入し、パーツまでばらしてそれからプラモデルを設計する」という、都市伝説とも言える話があるが、プラモデルの部品を見てるとその話をいつも思い出す。とくに1/6という大サイズだと、ランナーに納まった部品は本物の部品を並べたようだ。
そしてタミヤのプラモデルは「実車を組み立ているような気持ち」にさせられるのが楽しい。エンジンを組み、別にフレームを組み、フレームの中にエンジンを入れる。工場での組み立てもこういう光景なのだろうなあという情景が、机の上に再現される。実際、イベントでは組み立て途中の部品を並べていて「組む楽しさ」も想起できるようになっていた。
「Honda CRF1000L アフリカツイン」での開発者のこだわりは車輪を支えるスポーク部分だという。実車と同じ数、オフロードならではのタイヤを支えるスポークと、目立つブレーキ。そして前輪をしっかりとホールドするフロントフォークは実際に金属管を使っており、内部にはスプリングが仕込まれており、実車同様に可動する。このフロントフォークの金属の質感もこだわりの部分であり、実際にホンダの工場まで行って、改めてその部分だけ実車の撮影をし直して調整したものだという。
また、マフラー部分にはメッキパーツを使用しており、顔が写るようなピカピカの雰囲気をきちんと再現している。1/6は実車と見まごうばかりのディテール表現ができており、本当に細部を眺めているだけで楽しい。そして後輪を駆動させるチェーンは基本セットでは樹脂製だが、別売りの「1/6 オートバイ用組み立てチェーンセット」を使うと、金属製のチェーンをセットでき、後輪を回転させることで連動して回るようになる。このチェーンは他の商品でも使用可能だ。
タミヤのバイクのプラモデルは、車や、ミリタリーとは異なる独特の魅力がある。フォルムやギミックだけではなく、本当に部品をかき集めて1つのフレームに押し込んだような、密度の濃いメカの雰囲気がいいのだ。もちろんきちんと仕上げるには腕が必要で、マフラー基部の焼き入れの塗装などはかなり難しそうであるが、無塗装の素組でもかなり満足感が味わえるのではないかと思う。
特に本商品は、1つ1つの部品が大きいため、接着がしっかりでき、組み立て途中にパーツが落ちないような設計工夫もしているとのことで、あまりプラモデルを作らない人のことも考えた商品になっているとのことだ。