ニュース
【全日本模型ホビーショー】タミヤ、新NSXをプラモデルで!
金属の砲身が輝く「自走砲 M40」、自由度たっぷりの「F-14A」
2016年9月23日 20:04
東京ビックサイトで9月23日から9月25日まで行なわれている「全日本模型ホビーショー」。タミヤブースの最大の目玉は、ホンダの新型「NSX」の商品展開だ。ブースには発売前のホンダの実車が展示されており、キット化、さらにラジコンの展開も発表された。
ホンダの新型「NSX」は、8月より受注開始、納車は2017年2月より開始となる予定で、年間販売はわずか100台という“スーパーカー”である。ちなみに価格は2,370万円。タミヤブースではその車が展示されているのだ。正直このNSXが見られるのもタミヤブースの大きな魅力だ。
このNSXがあるということは、ホンダがそれだけタミヤに“協力”したという証だろう。「タミヤはプラモデルにするために、実車をすべてバラバラにしてしまう」という“噂”が語られているが、まさかこのNSXも……さすがにそんなことはないとのことだが、それでもタミヤ流の“取材”を綿密に行ない、プラモデルは極限までディテールを追求し製作されているとのことだ。
プラモデル「1/24 NSX」はその車を自ら組み立てることができるプラモデル。10月15日発売予定で、価格は3,800円(税別)。全長18.7cm。エンジンを含め、車内の構造もすべて再現。実車が工場で作り上げられる行程と同じような順番で、徐々に車を組み上げることができる。夢の車を自分の手で作れるプラモデルだ。
さらにタミヤでは「1/10 電動ラジコンカー NSX」を発売する。組み立て式のキットが10月15日発売で、12,000円(税別)。送信機なども付属し、購入してすぐに走らせられる完成品が11月12日発売で、25,800円(税別)。ボディはポリカーボネートなため空力を重視。ステッカーによる飾り付けも楽しめる。使用しているTT-02はオプションパーツも豊富で、様々なカスタマイズが可能だ。
5月の「静岡ホビーショー」で電撃発表された「1/48 F-14Aトムキャット」は、今回さらなるディテールが明らかになった。本商品は、11月12日発売で、価格は7,800円(税別)。全パーツの展示、さらに様々なギミックも紹介された。トムキャットの最大の特徴は“可変翼”だが、プラモデルでも組み立てた後も動かすことができ、主翼と胴体を埋めるシーリングとエアバッグはパーツで再現している。もちろん着陸脚、キャノピー、ラダーも選択して組み立てることができる。
本キットの凄さはそれだけではない。アフターバーナー使用時に広がるノズル、そして空中給油に使う“給油ブローブ”は展開時と収納時だけでなく、ブローブのカバーをつけた状態と外した状態の4パターンを用意している。このカバーは給油時や何かの衝撃で外れる可能性があり、もしエアインテークにこれが入れば大事故に繋がるため、個のカバーを最初から外したパイロットも多かったとのことだ。タミヤはこういった事情も様々な取材で得たという。
ものすごくこだわった商品という印象を受けたのが、「アメリカ155mm自走砲 M40 ビッグショット」。12月発売予定で価格未定。第2次大戦の末期に開発されたM4シャーマンのコンポーネントを使用した自走砲で、射撃を準備している8体のフィギュアが付属している。プラモデル自体のディテールもすごいのだが、注目は同時発売の「メタル砲身セット」。自走砲最大の特徴の砲身、さらに弾薬を金属パーツで再現しているのだ。使用すればプラスチックでは得られない“質感”を加えることができる。こだわりのモデラーにとても魅力的な商品だ。