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「ArcheAge」、2017年のロードマップを(畑で)発表!
新レベル概念、上位装備&等級などが登場。そして石元Pはタネを蒔く
2017年5月16日 17:00
ゲームオンは、Windows用MMORPG「ArcheAge」の2017年に実装予定のアップデートロードマップをメディア向けに発表した。
今回発表となったのは、レベルキャップの解放など、2017年中に実装予定となっている各種アップデートについて。各コンテンツや仕様変更の実装日は未定ながら、いずれも年内には登場するという。
説明を行なってくれたのは、「ArcheAge」日本運営プロデューサーの石元一輝氏。……ってあれ石元さん、なんで軍手をハメてクワを持っているんですか? というかこの富士山が大きくよく見える畑……何?!
なぜこんな場所に石元氏が立っているかは後々明かすとして……、ひとまずアップデート情報を先にお伝えしたい。
新レベル概念「継承者レベル」が登場
今回のロードマップでは、プレーヤーキャラクターの成長要素関連の項目が多く挙げられた。
まず現在55が上限のレベルキャップについて。アップデートでは「継承者レベル」という概念が追加され、レベル55以降は、経験値や特定のアイテムを集めるなど条件を満たすことで継承者レベル1になれる。継承者レベルの最大値は7。
ただし、継承者レベルではステータス面での変化はない。その代わり、継承者レベルになると、特定の既存スキルに「属性」を付与できるようになる。「属性」を付与できるのは1つの適性につき3つのスキルで、各スキルに付与する属性は提示される2種類のうちの1つを選ぶことになる。
適性は各キャラクターに3つまでなので、フルで活用すると18種類のうち9種類のスキルに「属性」を付与できることとなるが、「属性」が付与されたスキルはダメージ量が増えたり、足止め効果が生まれたり、性能自体が変化する。これにより、様々な戦闘スタイルを楽しめるようになるという。
上位装備と等級も登場。製作の仕様も変更へ
装備面では、現状の最上位装備「エアナード装備」の上位となる「イフニール装備」が登場する。これは「黒曜石装備の7段階以上の強さ」であり、レベル55以降で装備できるよになる。
入手のためには、「エアナード装備」から入手できる素材と、追加となる新マップで獲得できるアイテムが必要になる。
また装備の等級強化において、現在の最高等級「神話」の上位にあたる「太初」が登場する。等級強化の手順は基本的には変わらないが、装備品の種類によって強化方法が変化するという。
これに伴って、その下位の等級「神話」、「伝説」、「叙事」の性能倍率等には上方修正がかかり、等級強化の成功確率も上げる予定があるという。これは、「太初」が入ることで一部のプレーヤーのみが強くなりすぎないようにすることで、ミドルクラスプレーヤーのモチベーションを下げないようにする狙いがあるとした。
加えて、装備製作時にランダムに付与されていた「属性」が、任意の属性に選択できるようになり、より装備製作の利便性が高まる。ただし、必要素材のハードルは多少上昇している。
NM装備&貿易の仕様変更
NM(ネームドモンスター)装備と貿易にも仕様変更が入る。クラーケン装備は、討伐時にドロップする装備を強化することで上位版を作ることが可能になる。
レッドドラゴン装備は、ドロップする装備が既存レッドドラゴン装備の下位版となる。下位版をアップグレードすると、既存レッドドラゴン装備と同等のステータスになる。
貿易については、内陸貿易と海洋貿易、どちらかにプレイが集中しすぎると特産品の利益率が下がるようになる。これは現在リスクの少ない内陸貿易ばかりがプレイされている状況を受けて導入されるもので、ある程度の利益率を保つために、誰かが海洋貿易を定期的にプレイする必要が出てくるようになる。
その代わり、海洋貿易のための「巡航船」が登場。これはプレーヤーの襲撃にあっても攻撃されない場所を保証してくれる定期船で、荷物を1つだけ持ち込むことができる。個数のインパクトには欠けるが、初心者でも安心して海洋貿易をプレイできるようになるものだ。
さらに、旧大陸の貿易も同じタイミングで解放される。旧大陸にも同じ内陸貿易と海洋貿易のバランスシステムが導入されるため、以降は3大陸を使用した、よりダイナミックで流動的な貿易の利用が期待されるということだ。
その他の追加&調整要素
新規エリアの追加
旧大陸とサイレント海に、それぞれ新エリア「ホエールソング湾」と「海の燭台」が追加される。「ホエールソング湾」は住宅設置可能で、「海の燭台」は住宅設置不可。
この2つの地域は継承者レベル1~3あたりが対象レベルとなっており、イフニール装備に必要な材料もクリア報酬として獲得できる。また両地域では、拠点を攻めてくるNPCを撃退していく勢力コンテンツも実装予定。
小型住宅の拡張
これまでは中型以上の住宅のみ増築できたが、小型住宅も増築可能となる。増築は2階建てになり、1階に苗床を2カ所設置できるようになるというもので、狭いが余っている土地を有効活用するために利用してほしいとした。
英雄武器の追加
英雄に任命されたキャラクターに30日間限定の「英雄武器」が渡される。英雄武器には「周囲の敵を跪かせる」という特殊スキルがあり、特に敵勢力のプレーヤーに絶大な効果がある。さらに有用なバフを1個削除するという効果もあり、対人コンテンツでは猛威を振るいそうだ。
マップ改善
血盟員、遠征隊員の建築物の位置を確認できるようになる。
トウモロコシ収穫&BBQのオフラインイベントが計画中
ロードマップの情報をお伝え終わったところで、さっそく石元氏のいる場所の答え合わせに入りたい。
結論から言うと、石元氏がいるのは山梨県鳴沢村に位置する畑である。実はこの畑、「ArcheAge」運営チームが実際に借りている畑で、農業もできるゲームシステムに引っ掛けて、収穫期を迎える夏にオフラインイベントをここで開催する予定があるのだそうだ。
また「ArcheAge」は7月に4周年を迎えるが、結婚で例えるなら「花婚式」にあたることから「花」をテーマとした催しを考えているそうで、そのための“タネ蒔き”という意味合いもあるという。4周年に向けて、アップデートのタネを蒔き、オフラインイベントのために実際にタネを蒔き、そして我々メディアにネタを撒く……。な、なるほど。
なお今回石元氏が蒔いたのはトウモロコシのタネ。予想では夏に800本ものトウモロコシが収穫でき、オフラインイベントではBBQでもぎたてのトウモロコシを食すことも計画している。
取材時にはタネを植えた直後なので、まだまっさらな畑だったが、ここがどんな風景に変わるのか、その頃にはゲームにどのようなアップデートが実装されているのか。オフラインイベントも含めて「ArcheAge」の夏がいまから楽しみである。