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【超会議2017】ゲーム・Abema TVなどデータ通信量のカウントが90%フリーになるMVNO登場!

「グラブル」、「シャドバ」など連携ゲームで特典などのサービスも

4月29日~30日 開催

会場:幕張メッセ 1~11ホール、イベントホール

「LinksMate」のサービススケジュール
サービス料金の一覧

 Cygamesで「グランブルーファンタジー」などのゲームを手がけた春田康一氏が、代表取締役社長を務めるLogicLinksは、MVNO(仮想移動体通信事業者)サービスに参入し、対応するゲーム・コンテンツ・SNSのデータ通信量のカウントが90%以上オフとなる新規サービス「LinksMate」を開始する。サービス開始は7月1日を予定しており、4月30日より事前登録を開始。サービス料は5GBプランが1,500円より。使用回線はNTT DOCOMO。

 ニコニコ超会議 2017のステージイベントで発表された同サービス。登壇した春田氏はCygamesの「グランブルーファンタジー」などゲームの開発・サービスを行なう中で「どうしても超えられない問題があった」と振り返り、「通信制限や速度制限がどうしても起こってしまう。『グラブル』でも、ガチャに新アイテムが追加されればそのデータが読み込まれるし、戦闘を繰り返していると通信容量を食ってしまう」と語り、こういった経験からゲーマーのためのサービスとして今回の事業を始めるに至ったという。

 「LinksMate」の最も大きな特徴は、基本プランに追加して設けられる「カウントフリーオプション」に申し込むと、対象のゲーム・コンテンツ・SNSのデータ通信量の90%以上がカウントされず、通信制限などの心配なく使用することができるという点。さらに高速データ通信容量が無くなっても、カウントフリー対象の通信はずっと高速のままとなる。カウントフリーオプションはタイトルごとに設定されるわけではなく、対象タイトルすべてについて適応される。

 たとえば5GBのプランに契約し、5GBの容量をオーバーしても、対象ゲームで発生するゲーム通信に関してはカウントされず、通信制限などの心配なく利用できる。ちなみになぜ90%なのかというと、ゲームによってはOS系の通信、ゲームアップデートやSNS系の通信が発生する部分もあるため、「ゲームタイトルをプレイすることで発生するすべての通信量の90%以上がオフになる」という表現を採用している。

 さらに、「LinksMate」から対象タイトルとゲーム連携を行なうと、1回限りの特別プレゼントが贈られる「連携特典」、毎月プレゼントが贈られる「ご利用特典」、毎月利用することで贈られる“スター”を貯めることでプレゼントが贈られる「スタープレゼント」などが用意される。

 用意されているプランは基本的に容量別で、5GB(1,500円)、10GB(2,500円)、20GB(4,200円)、30GB(5,400円)の4種類(税別)。サービスにはデータ通信とSMSが標準で用意される。なぜSMSが標準になっているかというと、ゲームによってはSMS認証を行なう必要があるため。この通信容量別基本プランに加え、前述の「カウントフリーオプション」が500円で用意され、音声通信を行なう場合はさらに600円追加となる。

 SIMカードは追加で4枚発行することが可能で(計5枚)、家族でシェアできるほか、1人でスマートフォンやタブレットPCで利用することもできる。契約は20歳以上が対象となるが、利用は20歳未満でも可能。18歳未満の利用についてはフィルタリング機能を付けるという。

対応タイトルは「グランブルーファンタジー」から「みんゴル」まで多彩なラインナップ

 4月30日に発表された「カウントフリーオプション」の対象タイトルは以下の通り。

【「カウントフリーオプション」対象タイトル】

対象タイトルメーカー
あんさんぶるスターズ!Happy Elements
一血卍傑-ONLINE-DMM.com
グランブルーファンタジーCygames
剣と魔法のログレスいにしえの女神Marvelous
三国ブレイズDMM.com
実況パワフルサッカーKONAMI
ShadowverseCygames
千年戦争アイギスDMM.com
刀剣乱舞-ONLINE-PocketDMM.com
BanG Dream! ガールズバンドパーティ!ブシロード
みんゴルForwardWorks

 春田氏は「発表に間に合わなかったタイトルもある」と語り、今後も対応タイトルを追加していくとコメント。さらにはゲームだけではなく、コンテンツやSNSに関しても対象としていく方針。今回発表されたコンテンツは、「Abema TV」、「AWA」、「Facebook」、「Twitter」、「App Store」、「GooglePlay」。会場から反応が大きかったのは「Abema TV」で、容量制限に引っかかりやすい動画コンテンツへの要望が大きいことを表していた。春田氏は発表会で「ニコニコ生放送」などのコンテンツも対応させていきたい意向だとコメントしている。

 ゲームだけでなくコンテンツ系にも対応する理由について春田氏は、「容量制限がかかるのは、女性にも多い。女性は動画コンテンツのほか、レシピサイトやカフェ検索など(リッチコンテンツを)必要とすることが多い」と語っている。

【対象タイトル】
対象ゲームタイトルは今後も追加されていくという。また、ラストのスライドにある動画コンテンツ系、SNS系のサービスに対応している点が大きい

「グランブルーファンタジー」の連携特典は「SSRキャラ メドゥーサ」

 連携特典については、タイトルごとにメーカーが用意できる特典は違うため、今回はCygamesの「グランブルーファンタジー」、「Shadowverse」の2タイトルについて発表された。

 大きく会場がどよめいたのが、「グランブルーファンタジー」の連携特典で「SSRキャラ メドゥーサ」がプレゼントされるという発表があったときだ。「やっぱり」というコメントも見られたが、大きな話題となった。

 「毎月プレゼント」もかなり豪華だが、何より重要なのは、“スター”を貯めることでプレゼントが贈られる「スタープレゼント」だろう。スターは10GBプラン以上の利用の場合に毎月1個プレゼントされるため、ゲーム好きなユーザーにしてみれば10GBプラン以上での契約が必須ということになる。と言うことで、ここでも話題になったのが、「グラブル」の「スタープレゼント」で、「リンクス交換チケット」が用意されている点だ。このチケットには「ゾーイ」が描かれており、ここに注目する人も多かった。

 春田氏は「すべてのタイトルでこういった豪華なアイテムがプレゼントできるかはわからない。メーカーさんによるし、ゲーム内のバランスもある」と説明しているが、やはり期待感は高まったと言えるだろう。豪華な特典を用意した理由については「お代をもらっているので、そのお代に見合った分は遊んでもらいたい」という意向からだという。

発表会では「グランブルーファンタジー」、「Shadowverse」の2タイトルの連携特典が発表された

年内いっぱい「カウントフリーオプション」が無料に!

 発表会が終盤にさしかかったとき、司会を担当していた声優の加藤英美里さんが、さらなるサービスを春田氏に直談判。春田氏は「じゃんけんで勝った回数分、『カウントフリーオプション』を値引きします」と宣言。結果的に来場者を巻き込んだじゃんけん大会に発展し、最終的に「年内いっぱい『カウントフリーオプション』を無料にするサービスキャンペーン」が実施されることが決定した。

 最後に春田氏は「通信速度でもできる限りがんばっていきたい」とコメント。「ニコ生」のコメントでも「これだけサービスを盛り込んで通信速度は大丈夫?」と言った声が聞かれたことから、これに配慮してのコメントだと思われる。春田氏は「ゲームにとって通信速度は大切」と語り、通信速度を落とさない努力を行なうとコメントした。

「通信速度でもできる限りがんばっていきたい」とコメントした春田康一代表取締役社長
司会の加藤英美里さん。最後のじゃんけん大会では大活躍