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正式発表「アサシン クリード ブラック フラッグ RE:シンクロ」はどこが新しくなったのか? 発売は7月9日

最新エンジンでグラフィックスを刷新、新ミッションや新将校など追加要素も多数

【アサシン クリード ブラック フラッグ RE:シンクロ】
7月9日 発売予定

 Ubisoftは、4月24日1時より「アサシン クリード ブラック フラッグ RE:シンクロ」のワールドワイド発表ショーケースを配信した。

 長らく噂だけが独り歩きをしていた「アサシン クリード ブラック フラッグ」のリメイク版だが、ついに「アサシン クリード ブラック フラッグ RE:シンクロ」として正式に発表された。

【アサシン クリード ブラック フラッグ RE:シンクロ: ワールドワイド発表ショーケース】

 約30分程度の配信では、オリジナル版に引き続いて今作でもエドワード・ケンウェイ役を演じたマット・ライアン(Matt Ryan)氏が進行役として登場。ゲームプレイやカットシーンで構成されたトレーラーや、「RE:シンクロ」の概要などを発表した。

エドワード・ケンウェイの物語を最新のビジュアルで楽しめる

 番組の最後にはサプライズとしてケンウェイのフィギュアが付いたコレクターズエディションを披露。さらに発売日が7月9日であることも発表した。番組終了後から予約が開始されている。

 このレポートでは、最新ゲームとして生まれ変わった「アサシン クリード ブラック フラッグ RE:シンクロ」の情報をまとめて紹介したい。

デラックスエディション
コレクターズエディション
PC必要動作環境

シリーズ屈指の人気作が、最新のシステムとグラフィックで復活

 「アサシン クリードIV ブラック フラッグ」は、アメリカ独立戦争を描いた「アサシン クリードIII」よりも約40年前、「海賊の黄金時代」と呼ばれる海賊たちの絶頂期にあたる1715年のカリブ海を舞台とした作品。オリジナル版は2013年にPS3/Xbox 360/Wii U/PC向けのタイトルとして発売された。

 カリブの青い海とヤシの木が連なる開放的な南国の風景や、海賊船をカスタマイズしながら戦う本格的な海戦など、それまでのシリーズとは趣の違う明るい雰囲気が人気で、現在でもシリーズ屈指の人気作として多くのファンから支持されている。

ケンウェイは、カリブの海賊として富と名誉を求めている野心家

 主人公エドワード・ケンウェイは、富と名声を得るという野心を胸に海賊になった男で、性格は粗暴で口も悪いが、明るく社交的で頭もいい。用心深いが、一度信用した人間は命を懸けて守ろうとする。だが裏切り者には冷徹で決して容赦をしない、という無頼のキャラクター。

 そんな彼が様々な人物と出会い、戦いの中で人間的な成長を遂げていく物語も、本作の大きな魅力となっている。

【コンセプトアート】

しゃがみ移動や連続キルなど現代的な要素を導入

 「アサシン クリード ブラック フラッグ RE:シンクロ」は、オリジナル版を忠実に再現したリメイク版。その魅力を踏襲しつつ、Ubisoftが独自に開発した最新のAnvilエンジンで全編を再構築している。アクションには最新の「アサシン クリード」シリーズの流れを取り入れ、シームレスでスムーズなパルクールや、地形や複数の武器を駆使したバトルへと進化している。

 バトルはアクション要素を重視した形に進化している。番組では、2本のサーベルで戦うデュアルソード、ピストル、アサシンブレード、ロープダートなどでの戦闘、敵の連続テイクダウン、敵を木箱に投げつけて倒したり、地上にいる敵を盾にして攻撃を防いだりするシーンなどが紹介されていた。

ロープダートはリメイクでも活躍
足をひっかけて転倒させた敵にとどめを刺す
背後から忍び寄ってダブルキルで仕留める

 オリジナル版にはなかったしゃがみ移動や、パルクール中のバックジャンプやサイドジャンプなど、最新のアクションゲームらしい動きも可能になっている。

 オリジナル版では、尾行や盗み聞きのミッションで見つかった瞬間にシンクロが解除されてしまい、それがストレスになっていた。「RE:シンクロ」では見つかってもそのままミッションが進行する。ただし敵の行動も変化するので、それに対処する必要がある。新たなインタラクション要素の導入で、プレイヤーは複数の方法でミッションを遂行できるようになった。

しゃがんだまま歩いたり、前転したりできる

テクスチャを高解像度化。気候の変化や新チャプターも

 舞台となるカリブの街並みはテクスチャが高解像度化され、ライティングが強化されたことでよりリアルで没入感のある風景に生まれ変わった。新しい天候システムが導入され、雨が降ったり嵐になったりと天候が変化するようになっている。これは海賊船での航海中も同様で、公開されたゲーム映像の中では、嵐でうねる海を航海する様子も見ることができる。

海上で恐ろしげな竜巻に遭遇することも

 水中探索も拡張され、より美しい海中散歩を楽しめるようになる。だが時にはサメに襲われることもあるようだ。

 作中に登場する、テンプル騎士団が支配するカリブの宝石ハバナや、海賊たちの共和国があったナッソー、交流の拠点キングストンといったカリブ諸島の街並みもより緻密に作り込まれている。

葉っぱの1枚1枚まで緻密に作られたカリブの風景は、どこを切り取っても絵になる

 「アサシン クリード」シリーズはアクションゲームでありながら深い物語性やキャラクター同士の関係性を楽しめるRPG的な部分もある。「RE:シンクロ」ではエドワード・ケンウェイの物語にフォーカスするため、オリジナル版にあったマルチプレイやDLCは導入せず、ソロプレイだけでの展開となる。

 オリジナル版が好きだったプレイヤーが違和感を抱かないよう、オリジナル版の要素は忠実に再現しつつ、当時はできなかった細かい顔の演技を追加するなど、手作業での細かい調整が入っている。さらに新しいチャプターとミッションをプレイすることができる。その中には黒髭やスティードとの新しいストーリーや、ケンウェイの妻キャロラインとの新シーンも追加されている。

海賊船の新武装や3人の新たな将校が登場

 海賊船「ジャックドー号」を操っての海戦は、陸での戦いに並ぶ本作の主要コンテンツだ。今作では新たに「ルーシー・ボールドウィン」、「神父(ザ・パードレ)」、「“デッドマン”・スミス」という3人の新将校が追加される。彼らはそれぞれに独自のストーリーラインを持っており、それをこなして信頼を勝ち取ることでクルーとして迎え入れることができる。

海賊船での航海や海戦は本作の柱となるコンテンツ
傍らに服を着た子猿を乗せての航海。とてもかわいい
武装を強化することで船の外観も変わっていく

 例えば「“デッドマン”・スミス」は舷側武器からの二重撃ちが可能になるなど、3人はそれぞれ特別な攻撃スキルを持っている。船を強化するためにも、積極的に迎え入れたい。また船には猫や猿などのペットを乗せることができる。

 武装も追加されており、映像ではミサイルのように真上に向かって発射する砲撃が紹介されていた。オリジナル版にあった「ケンウェイ交易艦隊」はUIが一新され、演出もよりリアルな雰囲気に進化している。

「ケンウェイ交易艦隊」はUIや演出が一新

 さらに航海中にクルーが歌う船乗りの歌にも新曲が登場する。陽光きらめくトロピカルな風景の中を航海していると、本当に南の島を旅しているような気分になる。

原点に回帰しつつ、最新の要素で遊びやすく進化

 番組では、ゲームディレクターのリチャード・ナイト(Richard Knight)氏が本作について「目標は原点への回帰です。プレイヤーに愛された魅力を土台に、原作に忠実でありながら、より豊かなプレイ体験を届けようと決めました」とゲームについて解説した。

 さらにオリジナル版のクリエイティブ・ディレクター、ジャン・ゲドン(Jean Guesdon)氏と、「RE:シンクロ」を開発したシンガポールスタジオのポール・フー(Paul Fu)氏が並んで登場し、オリジナル版と「RE:シンクロ」のどこが違い、どこが変わっていないのかを、当時の開発裏話などを交えつつ解説した。興味がある人はぜひ動画をご覧になってほしい。

 ビジュアル面が大きく進化し、最新の要素でより遊びやすくなった「アサシン クリード ブラック フラッグ RE:シンクロ」。シリーズ屈指の人気作だけに、多くの人がどんなリメイクになるのかを期待と不安を抱きつつ見守っていることだろう。映像を見る限りビジュアルは100点満点。むせかえるようなジャングルの湿気や、海原に飛び散るしぶきの潮の匂いまで感じそうなリアリティがある。

パルクールの自由度も上がっており、探索がさらに楽しくなりそうだ

 バトルも映像を見る限り、「シャドウズ」までの進化を踏まえ、爽快感を重視したほどよいアクションに仕上がっているように見えた。後は実際に遊んでみてから評価を下したい。この夏には、海外旅行に行かなくてもカリブ海の大冒険を楽しめそうだ。