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【スマホアプリ今日の1本】「GOD EATER ONLINE」
「GOD EATER」がMMO作品として登場! シリーズの豊富なアクションがスマホに凝縮
2017年3月29日 11:32
「GOD EATER ONLINE」の3大ポイント
・スマホアプリではトップクラスのアクション要素の豊富さ
・各プレーヤーがキャラクターを持ち寄って戦う完全同期型マルチプレイ
・バーチャルパッドの操作性はイマイチかも?
2010年に現バンダイナムコエンターテインメントからシリーズ第1作が発売されたPSP「ゴッドイーター(GOD EATER)」。人を喰らう異形の神と、それに対抗すべく結成された人類の希望“ゴッドイーター”の戦いを描いたハンティング・アクションシリーズで、コンシューマー機用最新作はシリーズ第1作改良版「ゴッドイーター バースト」のリメイク作となるプレイステーション 4/PlayStation Vita「ゴッドイーター リザレクション」(2015年)となっている。
しっかりとしたストーリーや背景設定もあり、ゲームという枠を超え、現在ではマンガ、アニメ、小説と、さまざまなメディアに活躍の場を広げている。そんな「GOD EATER」が、スマホアプリの世界に進出したタイトルがAndroid/iOS「GOD EATER ONLINE」だ。「ONLINE」のタイトルが示すとおり、多人数が戦闘に参加できるMMO(大規模多人数型オンライン)になっている。
時代は西暦2071年。いずこからともなく現われた“アラガミ”によって、人類は滅亡の危機に瀕していた。そんななか、生化学企業フェンリルは、アラガミに対抗し得る唯一の生体兵器・神機(じんき)の開発に成功。人類の存亡は、神機とそれをあやつる“神をも食らう者たち”ゴッドイーターに託された。
本作は、コンシューマー版の外伝に位置づけされる作品だ。時系列は2015年に発売された「ゴッドイーター2 レイジバースト」の数年後。西暦もはっきりとは明記されておらず、207X年になっている。
また舞台は、これまでのシリーズでは見なかったヒマラヤ支部。キャラクターエディットは健在だが、プレーヤーは支部に着任したばかりの新人として支部に加入することになる。メンバーたちも、コンシューマー版には登場しないオリジナルのキャラクターが多い。
肝心のゲーム部分は、コンシューマー版のシステムをじつによく再現している。操作は、左側にあるバーチャルパッドでキャラクターの移動を、右側にあるアイコンをタップ操作で各種アクションを行なえるというもので、スマホアプリのアクションゲームとしてはオーソドックスなスタイルだ。
特筆すべきは、アクションの豊富さ。ジャンプやダッシュ、アタックアイコン連打でコンボ攻撃などのほか、盾を構えて敵の攻撃のガード、また威力が大きいヘヴィアタック(こちらでもコンボ攻撃が可能)、さらにヘヴィアタック長押しでアラガミを捕食と、アクションの種類がとにかく多い。
しかも、神機は銃形態にも切り替えられる。銃形態のときは照準が表示され、アタックアイコンでバレット(弾丸)を発射。1発撃つたびにOP(オラクルポイント)ゲージが減っていき、ゼロになると銃撃が不可能に。そのときは神機を近接武器形態に切り替えて敵にダメージを与えると、OPゲージが回復する。
本作における最大の魅力は、これらのアクションを駆使したアラガミとのバトル。アクションに関してはスマホアプリのなかでも相当の手応えを感じることができる。コンシューマー版とくらべても、遜色がないと言ってもいいほどだ。
スマホアプリのタイトルには、アクションが少なすぎて敵とのバトルが作業と化しているものも少なくないが、本作はアラガミとのバトルがとにかく楽しい。最初のうちは操作が追いつかずコンボ主体の戦い方になるが、慣れるにしたがってやれることが増えていく印象。それに比例して、バトルの楽しみも倍増していく。近接武器をメインに華麗なコンボを決めるも良し、攻撃を受けないように遠距離から狙撃するも良し、キャラクターや装備を強化してアラガミを完膚なきまで滅し尽くすパワープレイもまた良しだ。
「ゴッドイーター」シリーズ本来の面白さはそのままに、スマホアプリとして気軽に遊べるようになった1作。アクション系が好きなゲーマーなら間違いなく楽しめるのだが、キャラクターが思った方向へ移動しないことがあるなど、バーチャルパッドの操作性はイマイチなように感じた(行なえるアクションが多いぶん、些細な瑕瑾が余計に気になっただけかもしれないが……)。メーカー側は積極的にメンテナンスしているが、もしバーチャルパッドのレスポンスも微調整いただければ、さらなる名作アクションになるのではないだろうか。