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Game Developers Conference 2017が開幕
「ゼルダ」、「FFXIV」、「バイオ7」、「ストV」など国産タイトルのセッションが目白押し
2017年2月28日 11:20
世界最大規模のゲーム開発者向けカンファレンス「Game Developers Conference 2017(GDC 2017)」が米国時間の2月27日より米国サンフランシスコのMoscone Convention Centerにおいて開幕した。初日はチュートリアルおよびサミットが行なわれ、通常セッションやエキスポは会期3日目の3月1日よりスタートする。
今年のGDCは、例年より2週間ほど早く2月27日開幕となった。天候に恵まれ、日中は汗ばむほどだが、海風が痛いぐらいに冷たく、まだ真冬という印象だ。ここ2年ほどGDCを牽引してきたPlayStation VR(Project Morpheus)は、無事2016年リリースされたこともあり、今年はゲームハード面で大きな発表は予定されておらず、いくつかのメーカーから新たなゲームタイトルがお目見えするほかは、GPUを始めとしたゲームデバイス関連でいくつか発表が行なわれそうだ。
メインイベントとなるカンファレンスでは、数年ぶりに日本タイトルのセッションが目白押しだ。筆頭にあげられるのは、3月3日の世界同時発売を目前に控えた「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」のセッション「Change and Constant: Breaking Conventions with 'The Legend of Zelda: Breath of the Wild'」。GDCのセッション時間は60分が標準なのに対して、90分の特別枠となっており、今はなくなってしまったキーノートと同等の時間設定で、事実上の今年の基調講演と言えるものになっている。登壇者もゲームディレクターの藤林秀麿氏、アートディレクターの滝澤智氏、テクニカルディレクターの堂田卓宏氏と、現場のトップが勢揃いし、このローンチ直前のタイミングに、この人員を投入するところに、任天堂としても並々ならぬ熱意が感じられる。入場制限が掛かるほどの人気が予想されるセッションだ。
そのほかにも、グローバルで600万本以上の販売本数を達成した「ファイナルファンタジーXV」のセッションには、ディレクターの田畑端氏が登場するほか、グローバルで高評価を集めている「バイオハザード7」、CEDECに続いての登壇となる「ストリートファイターV」など日本の有力タイトルのセッションが数多く予定されている。さらに、全世界で社会現象を巻き起こした「ポケモンGO」や、モバイル向けとしては珍しい買い切り型のビジネスモデルを採用した「スーパーマリオラン」など、モバイルタイトルも含めるとその数はさらに膨らむ。GAME Watchでもできるだけ多くのセッションを紹介する予定なのでお楽しみに。
また、米国でもっとも権威のあるゲームアワードGame Developers Choice Awards 2017は、GAME OF THE YEARに、「Uncharted 4: A Thief's End」や「Overwatch」がノミネートされ、ベストナラティブには、「The Last Guardian(放題:人喰いの大鷲トリコ)」、ベストモバイルには、「スーパーマリオラン」、「ポケモンGO」、「Pokémon Sun/Moon」と5タイトル中3タイトルが任天堂となっている。今年より新設されたBEST VR/AR GAMEにも、水口哲也氏の最新作「Rez Infinite」と「ポケモンGO」がノミネートされている。結果発表は3月1日が予定されており、どのような結果となるのか楽しみだ。