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【特別企画】“ゲーム”と“ギーク”の素晴らしき融合! ニューヨークのホビーショップ「ThinkGeek / GameStop」に行ってきた
2016年11月26日 00:00
日本では外国から来た観光客が年々増えつつあるが、その中で「プレイステーション」や「バットマン」とカタカナで書かれたTシャツや、“怒っているピカチュウ”が描かれたTシャツなど、日本では見たことが無いようなTシャツを着ている外国人を見たことはないだろうか?
その発信拠点となっているのが、ゲームやアニメ、アメコミなどをモチーフとしたTシャツや帽子、フィギュア、スケールモデルなど、オリジナルの“ギーク”(日本語のオタクに近い、サブカルチャー愛好家の意味)アイテムを全米で販売しているThinkGeekだ。
このThinkGeek、なぜか比較的日本から行きやすいロサンゼルスやサンフランシスコ、ニューヨークといったメジャーな都市に店舗を置いていないため、日本人にはちょっと縁遠いショップとなっていたが、2015年に米国最大のゲームショップグループGameStopがThinkGeekを買収したことがきっかけで、ついに2016年5月にニューヨークに初出店を果たした。ニューヨーク出張に合わせてThinkGeek初訪問を果たすことができたので、全米のゲーマー御用達のギークショップ訪問レポートをお届けしたい。
ギークによるギークのためのホビーショップ「ThinkGeek」
2016年5月にニューヨークにオープンした店舗はその名も「ThinkGeek / GameStop」。日本のビックロ(東京新宿にあるビックカメラとユニクロが融合した店舗)的なネーミングだが、1階はGameStopのままで、地下を丸ごとThinkGeekが入居している。
ショップの場所は、まさにニューヨークマンハッタンのど真ん中。ペンシルヴァニア駅とエンパイアステートビルの丁度中間ぐらいの位置にある。最寄りの駅は34 Street - Herald Sq Station。
キャプテンアメリカの1/1フィギュアに迎えられて店内に足を踏み入れると、天井の高い全米どこにでもあるGameStopお馴染みの風景が広がる、左手手前にある地下鉄の入り口を模した階段を降りると別世界が広がっている。
階段を降りてThinkGeekに足を踏み入れると、独特の節を付けてスタッフ全員で輪唱される「Welcome to ThinkGeek!」の洗礼を浴びることになるが、それさえ突破すればゲームファンにとってまさに天国のような空間が広がっている。
店内にはゲーム、アニメ、SF映画、アメコミをモチーフにしたオリジナルグッズがギッシリ並べられている。「スター・ウォーズ」や「ゼルダの伝説」、「MARVEL」、「Minecraft」といった人気タイトルは特設コーナーが設けられ、それ以外はカテゴリ毎、商品種別毎に並べられている。各エリア毎に店員がいて目の前の商品のセールスポイントを熱心に説明してくれる。まったく知識がないまま興味本位で行っても楽しめるショップだ。
1番人気はアパレルエリアで、Tシャツに、帽子、靴下、下着などが並べられている。もっとも大きな展示スペースを占めているのがTシャツエリアで、冒頭で紹介した「プレイステーション」Tシャツをはじめ、ギーク仕様のオリジナルTシャツが100種類近く並べられている。すべてメーカーから承認を得たオフィシャルプロダクトということだが、価格は1枚14.99ドルからとそれほど高くなく、いくつかの製品はセールで半額近くまで安くなっているほか、まとめ買いすると安く買うことができる。正直な所、素材の質は値段分といった感じだが、積極的にギークをアピールしたいゲームファンにとっては、たまらない空間だろう。
次に多いのはキャラクターのフィギュアや、乗り物のスケールモデル。一部商品はライトアップされて飾られているため、好みのアイテムが選びやすい。展示面積では、FUNKO のフィギュアシリーズ「POP」や「VINYL」と呼ばれるポップな2頭身フィギュアが一大勢力を誇っていた。これらは日本でも扱いがあるものの、マニアのみが買い求める知る人ぞ知るといったレベルの商品だが、こちらではかなりポピュラーな存在のようで、まとめ買い割引を利用して3つ4つまとめて購入していく人が目に付いた。
フィギュア化されているタイトルは、「Fallout」や「Gears of War」、「League of Legends」など、現在人気の高いフランチャイズがメインだが、「Fallout」はスーパーミュータント、「サイコブレイク」からThe Keeper(Boxman)がフィギュア化されているなど、マニアックな品揃えで、カルチャーとしての浸透度は日本より遙かに深いと感じさせられた。
また、「Fallout」のモノポリーや、「スーパーマリオ」の?ブロッククッション、「ゼルダの伝説」ハイラル王家紋章ロゴ入りのバッグなど、「こんな商品あったんだ」という掘り出し物が無数にあり、ゲームファンなら時間を忘れて楽しめること請け合いだ。ニューヨークに行く機会があればぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。