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【特別企画】“ゲーム”と“ギーク”の素晴らしき融合! ニューヨークのホビーショップ「ThinkGeek / GameStop」に行ってきた

11月取材

 日本では外国から来た観光客が年々増えつつあるが、その中で「プレイステーション」や「バットマン」とカタカナで書かれたTシャツや、“怒っているピカチュウ”が描かれたTシャツなど、日本では見たことが無いようなTシャツを着ている外国人を見たことはないだろうか?

 その発信拠点となっているのが、ゲームやアニメ、アメコミなどをモチーフとしたTシャツや帽子、フィギュア、スケールモデルなど、オリジナルの“ギーク”(日本語のオタクに近い、サブカルチャー愛好家の意味)アイテムを全米で販売しているThinkGeekだ。

 このThinkGeek、なぜか比較的日本から行きやすいロサンゼルスやサンフランシスコ、ニューヨークといったメジャーな都市に店舗を置いていないため、日本人にはちょっと縁遠いショップとなっていたが、2015年に米国最大のゲームショップグループGameStopがThinkGeekを買収したことがきっかけで、ついに2016年5月にニューヨークに初出店を果たした。ニューヨーク出張に合わせてThinkGeek初訪問を果たすことができたので、全米のゲーマー御用達のギークショップ訪問レポートをお届けしたい。

【ThinkGeek / GameStop】
GameStopとThinkGeekという2つの店舗が同居している
最寄りの駅は34 Street - Herald Sq Station
「Dead Rising 4」のポスターがお出迎えしてくれる、ごく普通のGameStopのようだが……
よくよく見ると柱に何やら意味ありげな矢印が……
地下鉄を模した看板の先には
ディープなギークアイテムで埋め尽くされた空間が!

ギークによるギークのためのホビーショップ「ThinkGeek」

店内の様子

 2016年5月にニューヨークにオープンした店舗はその名も「ThinkGeek / GameStop」。日本のビックロ(東京新宿にあるビックカメラとユニクロが融合した店舗)的なネーミングだが、1階はGameStopのままで、地下を丸ごとThinkGeekが入居している。

 ショップの場所は、まさにニューヨークマンハッタンのど真ん中。ペンシルヴァニア駅とエンパイアステートビルの丁度中間ぐらいの位置にある。最寄りの駅は34 Street - Herald Sq Station。

 キャプテンアメリカの1/1フィギュアに迎えられて店内に足を踏み入れると、天井の高い全米どこにでもあるGameStopお馴染みの風景が広がる、左手手前にある地下鉄の入り口を模した階段を降りると別世界が広がっている。

 階段を降りてThinkGeekに足を踏み入れると、独特の節を付けてスタッフ全員で輪唱される「Welcome to ThinkGeek!」の洗礼を浴びることになるが、それさえ突破すればゲームファンにとってまさに天国のような空間が広がっている。

 店内にはゲーム、アニメ、SF映画、アメコミをモチーフにしたオリジナルグッズがギッシリ並べられている。「スター・ウォーズ」や「ゼルダの伝説」、「MARVEL」、「Minecraft」といった人気タイトルは特設コーナーが設けられ、それ以外はカテゴリ毎、商品種別毎に並べられている。各エリア毎に店員がいて目の前の商品のセールスポイントを熱心に説明してくれる。まったく知識がないまま興味本位で行っても楽しめるショップだ。

【任天堂/ビデオゲームコーナー】
「ゼルダの伝説」を中心に任天堂関連のアイテムが集められた任天堂コーナー
ジャンルを問わず様々なゲームタイトルのアイテムが集められたビデオゲームコーナー
特設エリアには「ポケットモンスター」や「妖怪ウォッチ」、ガンプラ、フィギュアなどが並んでおり、日本のアイテムも人気であることがわかる
ワゴンには任天堂タイトルのぬいぐるみ
アメリカらしいオーナメント(飾り付け)も人気タイトルのものが揃っている

 1番人気はアパレルエリアで、Tシャツに、帽子、靴下、下着などが並べられている。もっとも大きな展示スペースを占めているのがTシャツエリアで、冒頭で紹介した「プレイステーション」Tシャツをはじめ、ギーク仕様のオリジナルTシャツが100種類近く並べられている。すべてメーカーから承認を得たオフィシャルプロダクトということだが、価格は1枚14.99ドルからとそれほど高くなく、いくつかの製品はセールで半額近くまで安くなっているほか、まとめ買いすると安く買うことができる。正直な所、素材の質は値段分といった感じだが、積極的にギークをアピールしたいゲームファンにとっては、たまらない空間だろう。

【Tシャツコーナー】
ギークTシャツの発信拠点に到着!
ネタがどれだけわかるかでギーク度が測れる!?
リンクやマリオ、パックマン、ロックマンと、1980年代を彩るスーパースターが勢揃いしている
日本で何度も遭遇した「プレイステーション」Tシャツについに遭遇!
何故かもの凄く怒っているピカチュウ
このようにかなりの割合でセールが行なわれている
トリコはゲーム発売前にも関わらず、すでにTシャツがデビューしてる。しっかりオフィシャルプロダクト
帽子も人気アイテム。「ポケットモンスター」とNES(ファミコン)デザインが人気の様子だった
靴下やパンツも売っている

 次に多いのはキャラクターのフィギュアや、乗り物のスケールモデル。一部商品はライトアップされて飾られているため、好みのアイテムが選びやすい。展示面積では、FUNKO のフィギュアシリーズ「POP」や「VINYL」と呼ばれるポップな2頭身フィギュアが一大勢力を誇っていた。これらは日本でも扱いがあるものの、マニアのみが買い求める知る人ぞ知るといったレベルの商品だが、こちらではかなりポピュラーな存在のようで、まとめ買い割引を利用して3つ4つまとめて購入していく人が目に付いた。

 フィギュア化されているタイトルは、「Fallout」や「Gears of War」、「League of Legends」など、現在人気の高いフランチャイズがメインだが、「Fallout」はスーパーミュータント、「サイコブレイク」からThe Keeper(Boxman)がフィギュア化されているなど、マニアックな品揃えで、カルチャーとしての浸透度は日本より遙かに深いと感じさせられた。

【フィギュアコーナー】
GameStopと提携関係にあるFUNKOのアイテムの充実振りが凄まじい

 また、「Fallout」のモノポリーや、「スーパーマリオ」の?ブロッククッション、「ゼルダの伝説」ハイラル王家紋章ロゴ入りのバッグなど、「こんな商品あったんだ」という掘り出し物が無数にあり、ゲームファンなら時間を忘れて楽しめること請け合いだ。ニューヨークに行く機会があればぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。

【まだまだある! ギークアイテムたち】
ゲーム以外ではやはり「スターウォーズ」系のアイテムが多い。フィギュアからライトセーバーまで一通りのものが揃う
「Fallout」シリーズも多い。ボブルヘッドも全種類扱っている
「マインクラフト」コーナー
マニアックなアイテムでは、映画「メン・イン・ブラック」のローゼンバーグの上半身が販売されていた。中身までしっかり作り込まれ、お値段は2,599.99ドル!

【GameStopはブラックフライデーの準備中】
1階のGameStopにも立ち寄ってみたが、こちらはブラックフライデー直前ということで、嵐の前の静けさといった感じで閑散としていた。「バトルフィールド1」限定カラーのXbox One SやPlayStation VRは在庫があったが、お目当ての北米版「ニンテンドークラシックミニ」、「NES Classic Edition」は影も形もなかった。残念……