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【特別レポート】「人喰いの大鷲トリコ」ショートプレイレポート&プレイムービー

シーンから伝わる“少年とトリコの思い合う心”、そして……

12月6日 発売予定

価格:
パッケージ初回限定版 6,900円(税別)
パッケージ通常版 6,900円(税別)
ダウンロード版 6,900円(税別)
CEROレーティング:B

通常版と同じ価格で販売される初回限定版には、「BRUTUS編集スペシャルブックレット」、「スペシャルボックス」、「PlayStation 4 テーマ」「ミニサウンドトラック」が付属する

 12月6日にいよいよ、ついに、発売となるPS4用アクションアドベンチャー「人喰いの大鷲トリコ」。「ICO」、「ワンダと巨像」で知られるゲームデザイナー上田文人氏が手がける、待望の最新作だ。

 今回はソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジアにて体験プレイをさせて頂いたので、そこから感じ取ることのできた魅力をお伝えしていこう。プレイしたのは、東京ゲームショウ2016のときにお伝えしたこちらのプレイレポートの続きとなるシークエンスだ。

 なお、プレイ動画を掲載しているので、そちらもぜひご覧頂きたい。

【「人喰いの大鷲トリコ」プレイムービー】

 シーンは少年と大鷲のトリコが、遺跡の外へと進んだところから始まる。遺跡は遥かな高い場所にあるのか、いくつもの塔が連なっているものの、地上は霧が立ちこめていることもあって、まるで見えない。塔を渡っていくようなしっかりとした足場もなく、2人は崩れかけの足場を飛び移っていく。

 ポイントになるのは、“トリコに指示を出す”こと。R1ボタンを押しながら方向キーやボタン操作をすることで、トリコに進んで欲しい方向を伝えたり、ジャンプしたりといった指示が出せる。

 だが、トリコはどんな指示でも忠実に従ってくれるような従順な存在ではない。言うなれば、“トリコにはトリコの考えがある”かのような振る舞いを見せる。AIによりまるで生きているかのように自分なりの行動をするときもあるトリコに驚かされつつもしがみついていくようなシーンもあって、もどかしくならない程度にだが、トリコとコミュニケーションを取っていくような面白さがある。

 ところどころに、トリコが怯える目玉のようなものが描かれたガラス細工が設置されていて(カラスよけのようなもの)、そのままでは進めない。トリコから離れ、少年が身軽さを活かし、きわどい足場を渡って、それを排除していく。

 生い茂るツタ草にしがみついて塔をよじ登ったり、ワイヤーを綱渡りしたり。足場とも言えないようなところを渡っていく少年のモーションの豊かさは本作の見所のひとつだ。本当に丁寧に時間かけて細かなところまでアニメーションを作り込んでいるのが感じられる。

 プレイ動画ではスムーズに進んでいるのだが、このシーンは落下の危険と隣り合わせだ。ご覧頂くとわかるように、どちらに進めばいいのかもプレーヤーが自分なりに周囲を観察して見つけていかないといけない。パズル的でもあり、突如として起きるアクシデントに反応するアクション的なところもある。

 トリコが進めるように仕掛けを操作していく少年。だが、その足下は崩れはじめ、とっさに足場にしがみつくも飛び移れる場所も近くにはない。少し離れた場所から少年を見つめているトリコに、少年は必死に呼びかける。そして……。

 言葉を発するわけではないトリコだが、その眼と動きから伝わってくる“意思”があり、それを読み取れて危機を乗り越えられたときに、本作の最大の魅力となりそうな“トリコと通じ合う嬉しさ”が得られるはずだ。

 ……危機を乗り越えて、今にも崩れそうな塔をさらに上へとよじ登っていく少年とトリコ。塔の頂上付近に見える橋まであと少し……というところで、その希望は崩れ去っていく。

 からくもトリコが飛び移った岩場の先で、2人を待っていたものとは……。

「お前のほかにもトリコがいるの?」

「人喰いの大鷲トリコ」

©Sony Interactive Entertainment Inc.