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「ハースストーン」次期パッチにおける強力カードのバランス調整を発表

シャーマン、ハンター、ウォリアーのカードに加え、「ヨグ」と「鬼軍曹」も修正

パッチ6.1.3にて実装予定

「鬼軍曹」の運命やいかに

 ブリザード・エンターテイメントは、Android/iOS/PC用デジタルカードゲーム「ハースストーン」の次期アップデート6.1.3にて、カード効果のバランス調整を実施することを明らかにした。アップデート時期は、「ハースストーン」選手権ツアーのヨーロッパ最終選抜が行なわれる10月8日前ごろを予定。

 今回のバランス調整では、現環境において非常に強力であると判断されたカード数種の効果が修正される。対象となるカードはヒーロー「シャーマン」、「ハンター」、「ウォリアー」のカードに加え、2種の中立カード。主に“アグロ”と呼ばれるゲーム序盤から積極的に攻めるタイプのデッキに採用されるカードが大きく修正されることとなった。

 修正されるカードの中には「ハースストーン」の初期から活躍してきた「鬼軍曹」や「止めの一撃」、「岩穿ちの武器」といったカードも含まれており、アップデート後は環境の大きな変化が予想される。

バランス調整カード一覧

シャーマン

岩穿ちの武器
修正点:マナコストを1から2に変更
1マナ3点の高効率カード。単純にヒーローに使用して除去としても使える他、「ドゥームハンマー」と組み合わせて6マナ5点×2という恐ろしいコンボとして運用されていた
タスカーのトーテム師
修正点:呼び出すトーテムが基本4種のトーテムに変更
3マナ3/2のスタッツに加えて、強力なトーテムを呼び出す可能性を秘めていたカード。「トーテムゴーレム」や「炎の舌のトーテム」、「マナの湖のトーテム」が召喚されたときのアドバンテージやテンポの稼ぎ方は尋常ではなかった

ハンター

荒野の呼び声
修正点:マナコストを8から9に変更
1枚で5/2速攻、2/4全体修正、5/4挑発の盤面を作り上げる慈悲なきカード。8マナ5点としても考えられる上、ビッグムーブの割に4/4挑発が立つことで隙が無い攻めとなる。どのようなハンターデッキにも採用されてしまい戦術を狭めることから修正された

ウォリアー

止めの一撃
修正点:マナコストが1から2に変更
「シールドスラム」に並ぶウォリアーの万能1マナ除去。現環境ではテンポ系のウォリアーが隆盛しており、マナコストの軽さからアグロ戦術を阻害せず効率的に使えすぎてしまう点から修正された
突撃
修正点:マナコストが3から1に変更。攻撃力修正が0に変更。対象のミニオンがヒーローを攻撃できなくなる。
OTK(1ターンキル)ウォリアーと呼ばれるアーキタイプに採用されているカード。大量のスペルで除去やアーマーの確保を行ない、「魔力の巨人」に突撃を与えて「無貌の操り手」でコピーするという強力な動きを可能にした。OTKウォリアーはそこまで環境を歪めているアーキタイプではないが、かつての「ウォーソングの武将」のように突撃には問題が多いらしい

中立

鬼軍曹
修正点:スタッツを2/1から1/1に変更
主にアグロ系デッキを永きに渡って支えてきたカード。中立カードはどのヒーローでも使えるため、そのカードが強力過ぎるという点が問題とされた。今後は1ターン目に戦場に出すのではなく+2修正を与える能力に主眼を置いた運用が求められる
希望の終焉 ヨグ=サロン
修正点:ヨグ=サロンが自身の雄叫びによって唱えられた呪文によって、破壊された・沈黙・変身・手札に戻るといった状態になると、呪文の詠唱が中断される。
非常に高いランダム性を秘めたカード。このカードの登場以降、スペルを沢山唱えてヨグを出すというデッキも多数登場した。一方で、競技トーナメントにおける、いわゆる運ゲー要素の強さや理不尽さが際立つこともあり調整の難しいカードだと思われる。ちなみに、ヨグを使ったことをあるプレーヤーにはわかるかもしれないが、ヨグは出すと大概消え去る……