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「スケイルバウンド」、最後の秘密“ドラゴンリンク”の情報が公開
神谷英樹ディレクター「ドラゴンリンクは遊びの根幹をなすもの」
2016年8月21日 01:11
プラチナゲームズが手がける期待のXboxタイトル「スケイルバウンド(Scalebound)」。発売は2017年と他のタイトルと比べてまだ少し先だが、今年のE3からはゲームとして具体的な情報が公開されるようになっており、試遊できる日が待ち遠しい限りだ。
gamescomでは、E3よりさらに完成度の高いバージョンを公開。「スケイルバウンド」は、現代からやってきた一般人ドルーと、ゲームの舞台である“ドラゴニス”と呼ばれる世界に棲まうドラゴン“トゥバン”による共闘が大きな特徴となっているが、共闘の具体的な内容には謎が多く、これまで少しずつ公開されてきた。
そして今回、最後の秘密“ドラゴンリンク”システムが公開された。これまでは、ドラゴンとの共闘システムや、数段階のバトルのスケールについて語られてきたが、ドラゴンリンクは、ドルー自身がドラゴンに憑依して、自ら操作して攻撃を繰り出すというもので、デモでは1人で人間とドラゴンを交互に操作して、時間差でコンボを決めるという、未だかつて見たことの無いゲームプレイを見ることができた。
ちなみにドラゴンリンクを使ってトゥバンを操作しているときの操作系統は、ドルーと一緒で、攻撃、防御、ダッシュ、ジャンプがそのまま適用される。トゥバンはそのパワーを駆使して相手をスタンさせたり、属性攻撃を繰り出したりし、一方ドルーは機動力を活かして後ろに回ったり、弱点の足を狙ったりしている。交互に操作するゲームプレイは率直に言えば非常にせわしないが、アクションゲームとしてこの上なくクールだ。
ドラゴンリンクを使っても、ゲーム視点はドルーから変化はないのもユニークなところで、ドルーの視点のまま、画面の奥にいるドラゴンを操作し、巨大なボスモンスターに対して効果的な攻撃を繰り出していく。この間、ドルーは完全に無防備な状態に置かれ、一か八かの大技ということになる。
このドラゴンリンクは、以前公開されたドルー自身がドラゴン化する「ドラゴンフォーム」と同様、ドルーのパルスゲージを消費して行なうことになる。このゲージは積極的に敵に攻撃を繰り出すことで少しずつ回復していくという。
しかし、ボスモンスターと対峙しながらわずかな隙を見つけ、ドラゴンに成り代わって攻撃を加えていくというようなことが実際にできるものなのか。これを可能にするのが、4人によるCO-OPプレイだ。「スケイルバウンド」は、同じ境遇の4人のドルー(4人のプレーヤー)がそれぞれ異なるドラゴンを引き連れて、ステージを攻略していくアクションゲームになっている。誰かがドラゴンリンクを使っている間、その彼を守るという戦術が非常に有効になるわけだ。
神谷英樹氏にドラゴンリンクのゲームの置ける扱いを聞いたところ、「『ベヨネッタ』における打ち上げコンボ、『大神』における筆しらべのような遊びの根幹をなすものなので、ゲームの開始直後から使うことができる」と回答してくれた。
そしてCO-OPプレイで引き連れるドラゴンが他のユーザーと同じではおもしろくない、ということで、「ドラゴンDNA」と呼ばれるドラゴンカスタマイズシステムが用意されている。
ドルーが引き連れるトゥバンは、大別して3系統の成長パターンが用意されている。名称はまだ仮のものということだが、基本形となる「レックス」、耐久力重視の「タンク」、機動性を重視した「ワイバーン」の3種類で、各系統のジェムを手に入れ、トゥバンに使うことで強化を図ることができる。
変化する部位は、頭部、胴体、足、尻尾、翼の5カ所で、ジェムを与えて強化することでビジュアルが変化するだけでなく、性能も変化し、さらに炎や雷、氷といった属性攻撃能力を仕込むこともできる。与えるジェムの組み合わせにはレシピが存在し、それを見つけるのもゲームの楽しみのひとつということだ。
また、トゥバンにはアーマーも装着できる。これも先ほどと同じ5部位で、装着することでビジュアルが変化し、性能が向上する。アーマーはバトルによるリワードや宝箱、あるいはお金を集めて買うことで入手できる。これらアーマーは攻撃を受けることで耐久値が下がり、0になると壊れて消失してしまうため、その都度直しながら戦わなければならない。さらに、斑点や縞模様など、ドラゴン用のスキンも用意されているという。
こうしたカスタマイズシステムにより、トゥバンに無数のバリエーションが生まれ、プレーヤーによって戦場に投入するトゥバンのビジュアル、性能が異なり、マッチングする度に異なる展開が楽しめる。神谷氏によれば、マスターアップはまだまだ先で作り込まなければならない要素は多いと語っていたが、その一方で、試遊はMicrosoftの判断次第とも語っており、試遊可能になる日はそう遠くないという手応えを持った。その日を楽しみに待ちたいところだ。