スクエニ、「FFXIV: 新生エオルゼア」キャラクタークリエイション画面を公開

新エンジンでキャラの雰囲気が変化、吉田氏、皆川氏のミニインタビューも収録!


10月25日公開



 株式会社スクウェア・エニックスは、現在開発中のMMORPGのプレイステーション 3/Windows用MMORPG「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」において、αテストで実装される新しいキャラクタークリエイション画面を公開した。


■ 新仕様ではシチュエーションを設定してキャラメイクが可能に

 今回公開されたキャラクタークリエイション画面は、αテスト用のWindows版クライアントから切り出されたもの。αテストでは、ヒューラン男とミコッテ女が選択可能で、αテスト用のキャラクターとしてキャラクタークリエイションを行なうことができる。

【新キャラクタークリエイション画面】
「FFXIV: 新生エオルゼア」のαバージョンのキャラクタークリエイション画面。独自ポーズで、フェイスにヒゲと傷を付けた凛々しいヒューラン男

 現行のキャラメイクと大きく異なるのは、ポーズや服装、そしてシチュエーションを設定した状態でキャラメイクが行なえるところ。衣装は、種族装備、クラス装備、下着姿の3種類から選択でき、ポーズは現時点ではスタンディングと固有の2種類、シチュエーションはデフォルトの宇宙のようなまっさらな空間、屋外、屋内の3種類。

 「FFXIV」では新エンジンの搭載により、周囲の状況やライティングによってキャラクターの雰囲気が大きく変わるようになっており、フィールドやダンジョンなど様々なシチュエーションを想定してキャラメイクが行なえるのは、嬉しいところだ。

 外見の調整項目は20種類にもおよび、背丈やスキンカラー、ボイス、ヘアスタイル、顔のパーツといった基本的な要素から、ヒゲや傷、タトゥーと言った細かい顔の特徴、女性についてはバストサイズも5段階で選択可能となっている。

 キャラクターのデザインを終えた後は、所属勢力を選び、種族勢力毎に異なるクラスを選択するとゲームスタートとなる。この辺りの仕様は現行から変わりはないようだ。

 なお、今月実施したインタビュー終了後に、わずかな時間だがキャラクタークリエイション画面を見ることができた。その際のQ&Aをミニインタビューとしてまとめたのでぜひご一読いただきたい。

【新キャラクタークリエイション画面の各仕様】
こちらは標準的な、「スタンディング」、「種族装備」、「舞台設定無し」の画面キャラメイク完成間際のミコッテ女。所属はグリダニア、クラスは槍術士
バストは「ベリースモール」から「ベリーラージ」まで5段階から設定可能に目元にタトゥーを入れたミコッテ女。場面設定は屋外の森となっている


■ シェーディングとライティングでキャラの雰囲気が変化、キャラメイクではより多彩なバリエーションを実現

「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」プロデューサー/ディレクターの吉田直樹氏
「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」UIアーティストの皆川裕史氏

――このキャラクターメイキング画面は初めて見ましたが、これは何ですか?

吉田直樹氏: これはですね、過去にトレーラーを公開したときに、プレーヤーの方から「髪の毛がダメ」とか、「目が死んでる」とか言われたので、作り直したものです。最新の、最新じゃないですね、2週間前のPC版のキャラメイクのスクリーンショットです。

――いまPC版のと仰いましたけど、PS3版はまた内容が違うんですか?

皆川裕史氏: 解像度が異なる関係でUIのレイアウトが狭まるようなところはありますけど同じです。

――これはフェイスデザインから変えているのですか?

皆川氏: いいえ。同じものですよ。

――それにしては明らかに雰囲気が違う感じがしますね。

皆川氏: そうですね、かなりシェーディングとライティングで雰囲気が変わります。

――各種族のかっこよさ、かわいらしさがしっかり生き生きと出ていますね。このリデザインはどなたが担当されたのですか?

皆川氏: 元キャラは当然吉田(明彦氏)なのですけど、モデルの細かいところは現場のキャラ班です。特に顔は選任のスタッフがずっと張り付きで作っています。

――フェイスに関して、吉田さんのポリシーはどのようなものだったのですか?

吉田氏: 僕は今の「FFXIV」のフェイシャルが地味すぎって感じです。

――今見ているのは、標準的なかっこよさ、かわいらしさを備えたキャラクターですが、新しいキャラメイクで、デザインをこだわることで、相当キテレツというか、とんがった個性的なキャラクターにもできたりするのですか?

吉田氏: 今回でもフェイスペイントとかいろいろ入っているのでできると思います。たとえばハイランダーを使って、髪を結った状態でフェイスペイントをつけると、ちょっと昔のなんていうんでしょうね。それこそゲリラ戦をやっているようなワイルドな雰囲気が作れるんじゃないでしょうかね。

皆川氏: αテストでは、ヒューランの男とミコッテの女だけなので、ある意味選択肢が狭く感じると思いますが、「新生」では選択肢が増えて、全部の選択肢の中から見ると非常様々なバリエーションのキャラクターが作れると思いますね。

――ちなみにこれはα版のキャラクターメイキング画面そのものなのですか?

吉田氏: はい。そのまま撮影したものです。

皆川氏: 2週間前からまたかなり色々変わってUI系はいじってはいるのですが、キャラクラーのクオリティはほぼFIXラインまではきています。今は最後の詰めで、この画面の左下とか葉っぱが板きれのように見えるのを直したり、そういう細かいところを追い込んでいます。

【クラス装備】
クラス装備も見せて貰った。左が槍術士、右がアーチャー

【“バリッとした”フェイス】
吉田氏がインタビューやプロデューサーレターライブでたびたび発言している“バリッとした”フェイス。公開されたスクリーンショットはやや表情が硬い印象があるが、インタビューで見たものは、陰影のメリハリがあり、より柔らかい雰囲気だったことは付記しておきたい

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(2012年 10月 25日)

[Reported by 中村聖司]