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ガンホー、「ラグナロクオンライン」運営チームインタビュー
“究極の高み”を目指す58の新アイテムが登場!


「Episode9.0 Misty forest【ビフロスト】」アップデート第2弾

1月31日実装予定



 ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社は、MMORPG「ラグナロクオンライン」にて、「Episode9.0 Misty forest【ビフロスト】」アップデート第2弾を1月31日に実装する。このアップデートは2011年11月に実装された「ビフロスト」アップデート第1弾に続くものとなる。

 アップデート第2弾では58ものアイテムが追加される。これによりプレーヤー達はアイテムを入手し、そして強化するという新たな目的が与えられる。今回、ガンホー社内でこのアップデートの説明会が行なわれた。さらに2012年の「ラグナロクオンライン」の展開に関してのインタビューを行なった。2012年は、ユーザー達の戦いと、それを観戦する場を構築することで、新しいチャレンジを行なうという。

 新コンテンツを説明したのはガンホー第1パブリッシング部第1企画課主任の中村聡伸氏と、第1パブリッシング部第1企画課の長澤誠吾氏。インタビューでは第1パブリッシング部第1企画課課長代理の千葉亮一氏から「ラグナロクオンライン」のこれまでと、これからが語られた。


■  58もの新規強力アイテムが追加。最強を目指すプレーヤーの目標に

第1パブリッシング部第1企画課主任の中村聡伸氏
第1パブリッシング部第1企画課の長澤誠吾氏
最高まで鍛え上げたセット装備を使うと、桁違いの攻撃力を持てる

 「ラグナロクオンライン(以下「RO」)」のメインストーリーでは、2008年の「魔王モロク」の復活から“異世界”という新たな世界が加わった。冒険者達は強大な魔王と戦い、ついに勝利する。しかし魔王は冒険者達から逃れ、その際に異次元への扉を開いた。魔王を追った冒険者達の前に現われたのは、これまでと全く異なる異世界だったのである。

 「ビフロスト」アップデートでは、2009年の「アッシュ・バキューム」と「イグドラシル」、2010年の「エルディカスティス」から続く、異世界でのストーリーが展開する。異世界では巨人の「サファ族」、そして背中に羽の生えた妖精の「ラフィネ族」という2つの種族が対立していた。

 それぞれの種族には、種族としての思惑がある。サファ族は体が徐々に石化するという謎の病に冒されており、この治療法を求めている。ラフィネ族はサファ族を巨大樹「イグドラシル」を攻撃する敵と見なし、敵対行動を取っている。ラフィネ族は本来ここから遠く離れた地域に住む種族だが、この地域で活動するために植物による気候変動を起こさせ、一部の地域を温暖なものに変えている。

 プレーヤー達はこれまでサファ族にクエストという形で協力し、この地域を調査してきた。「ビフロスト」アップデートからは、今度はラフィネ族に力を貸すことになる。両種族を助けることで、種族間の対立関係が変わっていくかも注目ポイントだ。しかし1つの問題が起きる。プレーヤー達はラフィネ族の信用を得て、彼らの地域へ向かうことになるのだが、突然本拠地まで続く道が分断されてしまったという。

 「ビフロスト」では新しい種族「レシア族」が登場する。彼らは元の世界の「ラフレシア」というモンスターと似たような特徴を持っており、祖先を同じくする存在だという。ラフレシアはモンスターだが、レシア族は文明を持ち、プレーヤーとも友好関係にある。異世界には様々な種族がいて、レシア族のモーラの街はそういった種族が集まる場所となっている。

 このモーラの街に行くには、パーティーのみが入れるインスタンスダンジョンであるメモリアルダンジョン「霧の森」を越えていかなくてはならない。対象レベルは100以上で、3次職のプレーヤーを想定している。この「霧の森」は、敵も強く、ボスモンスターも待ち受けている。今回、追加される「ビフロスト」アップデート第2弾は、モーラの街に実装されるコンテンツが中心となる。霧の森を越えることができるという、最高レベルに近いプレーヤー達のためのコンテンツなのである。

 今回追加されるコンテンツは、モーラの街で受けるクエストなどで得られる「モーラコイン」との交換や、ドロップにより得ることができる58もの「アーティファクト」と呼ばれる装備アイテムである。これらのアイテムは3次職の「ルーンナイト」、「ウォーロック」、「レンジャー」、「アークビショップ」、「ギロチンクロス」の5職業向けのものだ。ルーンナイトの「ウルズシリーズ」や、ウォーロックの「ゴールデンロッドシリーズ」など、セットアイテムも用意されており、その性能はこれまでの「RO」のアイテムとは段違いの物となっているという。

 さらにここにアイテムの性能を上げる「精錬」や特殊能力を付与する「エンチャント」という要素が加わる。高レベルの精錬、そしてエンチャントを成功させれば、これらのアイテムはさらに強くなる。高レベルの精錬やエンチャントは成功率が下がり、失敗するとアイテムそのものが消滅してしまう。追加されたアイテムの中には、この高レベル精錬や、エンチャントを成功させると、同じカテゴリーのさらに良いアイテムと“交換”できるものもある。

 1つ例を挙げると、ルーンナイト用の「ウルズプレート[0]」は、Def(防御力)110、Mdef(魔法防御力)10、精錬可能、装備レベル制限100以上、重量300。無形・人間形モンスターから受けるダメージ-5%、精錬値が1上がる毎にMaxHP+1%。「ウルズプレート」、「ウルズマント」、「ウルズグリーブ」、「ウルズブローチ」と共に装備時、MaxHP+10%、無属性攻撃に対する耐性+5%、「ハンドレッドスピア」で与えるダメージ+50%、スキル使用時の消費SP+10%となる。  さらに、「ウルズプレート」、「ウルズマント」、「ウルズグリーブ」の精錬値が全て7以上の場合、追加で、MaxHP+5%、無属性攻撃に対する耐性+5%、「ハンドレッドスピア」で与えるダメージ+50%。セットを揃え、さらに精錬値を上げるという非常に高いハードルがあるが、「もし揃えられれば……」と、夢見てしまう強さを獲得できるのだ。ちなみに、アイテムの詳細なリストは特設ページに掲載されている。

 これらのアイテムを最も確実に手に入れる方法は「モーラコイン」による交換となる。コインを集めることで望みのアイテムを入手できる。コインを入手できるクエストは、1回だけのものではなく、1日に1回挑戦できるものもある。これらのクエストを繰り返すことで比較的容易にアイテムそのものは手に入れられるが、セットアイテムに関しては、一部がドロップアイテムだったりする。しかも、そこから精錬やエンチャントはかなりハードルが上がる。だが、もし成功すれば、これまでとは段違いの能力を得ることができるという。

 今回、これらのアイテムを入手しやすいように、1月17日から2月14日まで、モーラコインが2倍もらえる「異世界ツアーズ!!」が行なわれる。この期間中は特別なNPCが登場し、話しかけることでモーラコインと、クエストをクリアした時の経験値が通常の2倍になる。こちらはすでにクエストを終えてしまったユーザーも、追加報酬をもらうことができる。また、異世界クエストをサポートするNPCも2月14日まで登場しており、まだクエストを進めていないユーザーもモーラの街まで行きやすくなるという。さらに1月31日には、「紫色の竜」クエストでも紫色の竜を倒さなくてもクエストが進行できるフローを追加修正し、コインを入手しやすくする予定だ。

 「RO」では現在、13の3次職が存在するが、今回実装される強力なアイテムは5職業のみで、コンテンツそのものの実装としては、1年先行している韓国でも状況は変わらないとのことだ。今後しばらくは、残り8職業のアイテムは実装されないという。他の職業のプレーヤーはいつ実装されるのかと、待ち遠しいところもあるだろう。今回、かなり到達するのは難しいとは言え、5職業のプレーヤーにとって、究極とも言える高い目標が提示された。プレーヤー社会はどんな変化をしていくのか楽しみだ。


クエストで得られるモーラコインでアイテムと交換できる。右はボーナスコインをくれるNPC
昨年実装されたビフロスト地域。「異世界ツアー」で早く行くこともできる
実装アイテムの一部
ルーンナイトの「ウルズグリーブ」、「ウルズプレート」、「ウルズブローチ」、「ウルズマント」
レンジャーの「黒羽のスーツ」、「黒羽のブーツ」、「黒羽のブローチ」、「黒羽のマント」
ウォーロックの「アクアオーブ」、「アクアシューズ」、「アクアスタッフ」、「アクアローブ」

■ 「ワールド攻城戦」を軸にバトルコンテンツを充実。観戦する楽しさも

第1パブリッシング部第1企画課課長代理の千葉亮一氏
イベントでの風景。2012年も様々なイベントが行なわれるという
韓国で行なわれた「Ragnarok World Championship 2011」のパブリックビューイングイベント

 2012年の「RO」の展開に関しては、オンライン本部第1パブリッシング部第1企画課課長代理の千葉亮一氏にインタビューを行なった。最初に千葉氏は「『RO』の2011年は、季節イベント以外でも、様々な期間限定のイベントを行なうという、新しい楽しさを提供することを目指しました」と語った。

 新しいイベントは、季節イベントとの差別化を図った。季節イベントは全てのプレーヤーが対象になっており、レベルやプレイスタイルにかかわらず、収集や戦闘など様々な要素を複合させ、誰でも参加でき楽しめるイベントを目指しているのに対し、新しいイベントでは、「狩り(戦闘)に特化したもの」、「戦闘一切なしの釣りイベント」といった形で、プレイスタイルをある程度限定したものを取り入れてみた。この試みは「RO」の新たなチャレンジだったという。

 6月にはBaseLv95以上(転生していれば90以上)のキャラクターで参加できる、超上級チャレンジダンジョン「DimensionDiver 異界の大地.」というイベントを開催。高レベルプレーヤー達がレベルアップしやすいような、大量の経験値を報酬とした。10月の「オクトーバー釣りフェスト」は、反対に戦闘が一切発生しない、釣りを楽しむイベントだ。多くの人をレンジに入れた季節イベントの間に、要素を特化させたイベントを入れてみて、「いつでも何らかのイベントが行なわれている」という状態を実現させた。ユーザーからはレンジを特化させたイベントに関しては賛否両論もあったが、おおむね好評であり、千葉氏は色々なゲーム性を提示できたという手応えを感じたという。

 運営チームは2012年も様々な方向性を持たせた試みを行なっていくつもりだ。特化させると一部のユーザーが疎外感を感じてしまうかもしれないが、ここに関しては2011年と同等の規模で、様々なイベントを短いスパンで行なっていくとのことだ。

 もう1つ運営チームとして構想を実現できたことが「ワールド対抗戦」だ。これは「RO」の25のワールド(サーバー)の垣根を越え、“攻城戦”が行なえる大会である。これまで、7vs7のパーティメンバーによる「ギルド戦」は行なわれていたものの、プレーヤー達が各サーバーで実際に毎週行なっている攻城戦をワールド間で行なうことはできなかった。各ワールドでは戦術なども異なり、ユーザー間で「どのギルドが強いか」というのは常に議論されていた。2011年12月に、そのワールドを越えた攻城戦が実現できた。

 ワールド対抗戦は最初にワールド内で予選を行なった。「砦を取ると何ポイント」、といった形で攻城戦での戦果をポイント化することで、高得点の2ギルド112名がワールド代表となり、トーナメントにより勝敗を決した。この戦いは土曜日と日曜日に行なわれ、3週間にわたって実施された。戦いの模様はニコニコ生放送で中継され、プレーヤー以外でも「見て楽しめるコンテンツ」となり、好評だった。この「ワールド対抗戦」は今後も年2回開催していきたいという。

 「生放送」は「RO」が昨年積極的に取り組み、充分手応えを感じたという。夏には40日間、攻城戦がある日曜を除き、毎日生放送を続けた。韓国で行なわれた「Ragnarok World Championship 2011」では同時に日本でも観戦できるパブリックビューイングイベントも開催した。今後も様々なイベントを配信という方法でも続けていく。生放送や中継に対するスタッフはもちろん、カメラなど外部スタッフとの連携も経験として蓄積されている。

 そして2012年に「RO」で新しく行なっていくのが、さらなる「バトルコンテンツ」への注力だ。年2回の「ワールド対抗戦」を目指し、生放送でのアピールもより強化していく。これに加え、通常、毎週日曜日に行なわれている攻城戦も、今年はより大きく取り上げていく。しかし一方で3次職という更なる“高み”が存在する現在の「RO」では、ユーザー間でのレベルの差が激しくなり、攻城戦が参加しにくいコンテンツになりつつある。これからキャラクターを育てても、攻城戦に参加できるようなキャラクターになるには、何年もの時間が必要となる。

 そこで2012年には「プレ攻城戦(仮)」という、より幅広いユーザーを対象にしたコンテンツを用意していくという。こちらは、高価な装備品や、消耗品を安価に入手でき、気軽に攻城戦に参加できるバランスを目指していく。力の差を埋めるために「上位2次職まで限定」といったように、上限を設定する予定だ。上級者もサブキャラクターで参加することで、幅広いユーザーでの戦いを目指していく。「プレ攻城戦(仮)」は2012年上半期での実施を目指しているという。

 また、“見る楽しさ”として「ギルドサポーターシステム(仮)」というものを開発中だ。「RO」の公式SNSと連動し、サッカーの「toto」がイメージに近く、攻城戦を挑むギルドに対して、例えば一口1万Zenyで投資を行ない、ギルドが城を取れればリターンが帰ってくる。どこのギルドが勝つかを予想し、ゲーム内マネーを賭けるというシステムだ。リターンがどのようなものになるかは未定だが、攻城戦に勝ったプレーヤーのみが入れる「アジトダンジョン」のようなものに限定で入れるといったものや、ポイントを得てアイテムと交換するといった報酬を検討しているという。

 「ギルドサポーターシステム(仮)」はその名の通り、賭け金が参加ギルドを支える。攻城戦は準備のために膨大な金額が必要となるが、負けてしまえば準備にかけたお金は無駄になってしまう。賭け金はその損失を補填してくれる。勝ちが確実なギルドだけでなく、有望なギルドを育てるという、サポーターになりきることもできるシステムとなるという。

 一方で、千葉氏は「まだこちらは全く固まっていませんが、現在のギルドの究極の目的は攻城戦のみなので、それ以外の協力コンテンツや、連帯感を感じるコンテンツを企画してます」と語る。ゲーム内のコンテンツはもちろん、SNSでの企画など様々な側面から計画している。2012年は攻城戦だけでなく“ギルド”という繋がりをこれまで以上にフォーカスしていく。

 そして、2012年は「RO」の10周年に当たる。10周年を迎えるのは2012年の12月であり、運営チームはこの10年へ向けて、様々なアイデアを準備している。コラボレーションや、イベントなど、2012年の春くらいから、これらの情報が出始めるとのことだ。

 また今回の「ビフロスト」アップデートは強力なアイテムが登場するが、ここでもアイテムを入手できた人とそうで無い人に差がつきすぎてしまい、対戦に影響を及ぼさないだろうか。対戦を盛り上げようという時期なのに、よりユーザー間の格差を激しくする方向になっているように思える。こちらに関しては、千葉氏は「モーラの街のアイテムは、対モンスターに対しては非常に強力ですが、対人戦での効果はそれほど高くないです」と語った。

 近い時期の予定としては、「イズルードの追加マップ」など昨年実装できなかったコンテンツを実装していくという。「RO」は、韓国の要素を日本に実装するのが、他のMMORPGに比べて遅いという印象がある。「何故時間がかかるのか」という質問をぶつけてみた。

 千葉氏は「遅れ気味になることに関しては、理由を言っても言い訳にしかなりません。最近は韓国でのコンテンツの実装に関して、想定通りにいかなかったというのが実情です。改善に関しては、さらにGravityと連携を強化していく、としかお答えできません。ただやはり私達は、日本ならではのバランスや、実装時期、システムの調整など、コンテンツに対するこだわりを出来る限りしていきたいと思ってまして、日本のユーザーさんもご理解いただければと考えています」と答えた。

 一方、ユーザーから批判の声が上がっているものに、9月に「中断」してしまった「3次職スキル調整テスト」がある。テストの中断に関しては、4カ月近く再開も、さらにはアナウンスもないと言うことで、ユーザーから不満の声が上がっている。千葉氏は「テスト中に頻発した不具合やトラブルは開発側では修正が終わり、運営側で検証を行っているところです。近々再開のご案内はする予定ですが、スケジュールが固まり次第、アナウンスさせていただきます」と答えた。

 加えて、「幅広いユーザーさんに3次職スキルを試してもらい、大人数で検証して欲しい、という根本的な方針は変わっていません。中断してしまったのはサーバートラブルや、意図していなかった韓国版の仕様が混じってしまっていたり、基礎的なところでテストの基準が満たせなかったという側面があります。この『テスト環境を構築する』という大前提をまずクリアし、できるだけ、今年の早い内に再開したいと思っています」とコメントした。現在もテストの準備は進められているという。

 千葉氏は最後に「10周年が迎えられるところまで『RO』を愛して下さってありがとうございます。2011年にお届けできなかったところはできるだけ早くお届けしていきます。そして“10周年”をフックに、現役プレーヤーさん、新規の方、かつて遊んでいた方、に向け新規コンテンツやキャンペーンで『RO』を積極的にアピールすると同時に、ギルドの繋がりを支えるように、全方向での活動をしていきたいと思っています。よろしくお願いします」と、ユーザーに向かって語った。



2012年はイベントに加え、10周年記念の企画も進行中だ

(C)Gravity Co., Ltd. & Lee MyoungJin(studio DTDS). All Rights Reserve.
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※画面は開発中のものです


(2012年 1月 23日)

[Reported by 勝田哲也]