イベントレポート

「FFXIV: 新生エオルゼア」プロデューサーレターLIVEレポート (ひろゆき氏とのぶっちゃけ対談。フェーズ3は6月上旬から!)

ひろゆきとの対談レポもお届け! フェーズ3は6月上旬開始、5月下旬から予約もスタート!

4月28日 開催

会場:幕張メッセ

ひろゆき氏とのぶっちゃけ対談。フェーズ3は6月上旬から!

左から、ガジェット通信のひげおやじ氏、ひろゆき氏、吉田氏
ひろゆき氏プロデュースの黒ビール
2日間の番組中に流れた総コメント22万突破のプレゼント用サイン色紙。激レアもの

 ひろゆき氏と吉田氏の対談は今回が2回目。ガジェット通信のひげおやじ氏を司会に、ひろゆき氏と吉田氏が口に戸を立てないトークを繰り広げた。対談は、ゆろゆき氏が「ニコニコ超会議2」のためにプロデュースしたという黒ビールで乾杯、吉田氏が一気飲みしてスタートした。朝からずっと飲んでいると言うひろゆき氏は最初からテンションが高め。ひろゆき氏と吉田氏は前回の放送の後にも飲みにいき、午後7時から飲みに行って気が付いたら4時半だったというのだからかなりの強者だ。

 対談の冒頭に、これまでずっと引っ張ってきたフェーズ3の開始時期を吉田氏が発表。フェーズ3は6月上旬からのスタートとなる。「旧のキャラデータ引継ぎがあるってことは、新しくなったデータはずっと残り続けるんですか?」というひろゆき氏が質問。吉田氏は「1回めのラストでデータは全部デリートします。今14万キャラくらいコンバートするキャラがいて、バグっている可能性がないとはいえないし、バランスブレイクする可能性があるので、1回確認させていただいて、キャラデータ大丈夫ですよねと確認させていただいて、そのあとオープンβに突入します」と回答。フェーズ3でレベル上げをしても、そのデータは消去されて、改めて仕切り直しとなる。

 フェーズ3のスタート時を参加者と視聴者に予想してもらったところ、早ければゴールデンウィークにはフェーズ3で遊べるかもと期待していたプレーヤーもいて、その期待を裏切ることが辛そうだった。吉田氏は「すいません、あと1か月ください。いま前代未聞のダブルマスター、4言語世界同時マスター目指してやっているので」と平謝りだったが、コメントには「頑張れ吉P!」と励ましも寄せられていた。

 キャラクターのコンバートはすでに始まっていて、5月の20日ごろからCE版の予約や発売日など、「いよいよ来た!」という感じは高まっていくそうだ。そして「FFXIV」もオンラインゲームの良くあるローンチ風景にもれず、初日に超大型パッチが入ることになりそう、とのことだ。

 ひろゆき氏が会場に、Windows版、PS3版、両方でプレイの比率を聞いたところ、両方という人も結構な数がいた。両方で遊ぶと言う人に理由を聞いたところ、両方試して使い勝手がいい方で遊びたいということだった。吉田氏は「ゲームパッドモードがあるので、あまりプレイには差はないですよ」というと、ひろゆき氏が「グラフィックはどうですか?」と厳しい質問。「最適化はちょうどこの会場にくる木曜日の夜中にPS3のパフォーマンスチェックをしていて、結構いいですよ! これは発売できるなというところまでようやく来たなって。でも格闘ゲームじゃないので、とにかく人がたくさん出てUIにストレスがないものを。30人、40人描画しようと思うと、多少重くはなりますけど、通常プレイではスイスイ走れるレベルです」との回答だった。

 現在、吉田氏は最後のメモリバッファを3つの選択肢のどれに使うかを思案中だ。1つめはUIを1080pで書くと文字が綺麗に読めるのでそれに最後のメモリバッファを回す。2つめは、ティアリングを出さないようにするためにトリプルバッファで描画待ちをするのに使う。3つめは、キャラクターの顔の影を綺麗にするのに使う。

 この3つのどれがいいか生放送でアンケートを取ってみたところ、UIの描画バッファが58.0%、ティアリングが20.6%、キャラの影が21.4%と言う結果だった。UIは「実は見比べてもあまり変わらない」とのことで、最終的にどうするかは、結果に関係なく吉田氏が決定する。会場に遊びにきた人たちからは「PCでのゲームはどうもなじめない」とか「やはりFFはPS3で遊びたい」という声もあったそうで、PS3を待望している人も多いようだ。ちなみに、PC向けの高解像度テクスチャは、DX11に対応したら考えるとのことだ。

 さらに「Xbox 360版は考えなかったの?」というひろゆき氏の質問にはたじろぎながらも「去年のE3でも密室でちょっと会談して、どうなんですかまじでと言ったら、誰も許可してくれないというか、目をそらされたので(笑)」。Xbox 360はXbox Liveというクローズドのコミュニティの中に囲われていて、PS3版やPC版とサーバーの乗り入れができないので、日本の普及台数では所有者全員が遊んだとしてもコミュニティが維持できない。発売することはできるが、過疎ってきたときに日本のプレーヤーが遊べなくなるという問題があったので、難しいと判断したそうだ。

 自身も早い段階でダメダと思うほどに辛い状態だった「旧FFXIV」を、吉田氏がなぜ建て直す気になったのか。「良く続ける気になりましたよね」というひろゆき氏に、「僕FFが好きなのと、MMOが大好きで、ログインの情報をもらって分かったのですが、世界中にそうはいってもFFXIを作った会社なのだから、それでも何とかしてくれるだろうという感じがしていた。それにやはりスクエニにいるわけですから、このままじゃ終われないでしょところから始めました」と吉田氏。

 最初は3か月半もあれば何となるだろうと思っていたが、調べたらまったく無理だった。その当時は吉田氏から話を聞いた和田氏の方が、「そんな次元じゃ無理だ」と言っていたそうだ。すべて調査を終了してみて、10年やっていくにはこのままにはしておけないというポイントが多すぎたので、全部改修して運営は続けつつ、メテオで壊すのは「FF」のシナリオにしようと言うことになった。プロデューサーとディレクターを兼務すると言う激務は、会社のためではなく「自分とお客さんのため。楽しくなければやっていません」だと吉田氏。会場からは拍手が沸いていた。「嫌いなものから全部食べれば、あとは天国しか残らない」と言う食べ方と同じように仕事でも辛いことを抜ければ、あとは楽しいことばかりがあるというモチベーションで頑張っている。

 正式サービス後は、「ある種、ちょっとだけログインオンラインも期待している」という。「ログインオンラインにならなかったらゲームとしては微妙ですよね」とひろゆき氏も同意。もっとも人が集中する瞬間に合わせてインフラを組むことはないので、「少しずつ入れるか、どっと来てもらってちょっと落ちるのを騒ぎにするかというのもあると思いますが、それはそれで、どうなってるんだと怒るお客様もいると思う」(吉田氏)と悩みどころも告白した。

 負荷分散の意味も込めて予約をした人には少し早くログインできるアーリーアクセス権が与えられるが、レガシーのプレーヤーは全員この権利が付与される。レガシープレーヤーは新規とは別のワールドになるが、その間の行き来は「情報差が縮まってから行き来できるようにしたほうが、絶対にお互いのためにいい」(吉田氏)とのことだ。ただもちろんMMOなので、どんどんコミュニケーションはとって欲しいということだ。

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