「あれ、あの山はもう香港か?」ということで、荷物をホテルに置いたまま徒歩で深センと香港の国境を越えてきた。ボーダーを徒歩で越え、深セン直結の羅湖から1つ目の駅が上水駅となる。ここは人海戦術を使った昔ながらの並行輸入のメッカとして知られている。駅の周辺にはあきらかに不自然な柵に付けられたチェーンや山積みされた段ボール、段ボールから何かをせっせとスーツケースに詰め替える人々、何かを待ち続ける人々、スマホをバルクで売り歩く人々などを目にすることができた。香港では税がかからないため、中国より2割近く安い値段で手に入れることができる。この価格差を狙った密輸ビジネスとなる。ここでの主力商品はスマホのようだが、ゲームソフトや携帯型ゲーム機の輸入も行なわれているようだ。帰りの車内では、リュックサックだけでは足りないのか、スマホを左右のポケットにパンパンになるまで入れ、さらに腹巻きの中にもギッシリ詰め込み、不自然きわまりない男性に遭遇。どう見ても丸わかりだが、サクッと中国に入国できてしまうところが謎である