「流し斬りが完全にはいったのに……」というこのセリフだが、そもそも流し斬りはそこそこ熟練の域に到達しないと覚えられない技であり、ヴィクトールが死ぬこの場面では父である皇帝レオンすら覚えていない技なので、それを使えるヴィクトールはめちゃくちゃ剣の達人と言えるのは間違いない。しかし流し斬りという技名を口にしてしまうところで、謎のシュール感が出る。言い変えれば「高速ナブラが完全に入ったのに……」みたいなものである。このセリフの妙が河津氏らしいのだ

「流し斬りが完全にはいったのに……」というこのセリフだが、そもそも流し斬りはそこそこ熟練の域に到達しないと覚えられない技であり、ヴィクトールが死ぬこの場面では父である皇帝レオンすら覚えていない技なので、それを使えるヴィクトールはめちゃくちゃ剣の達人と言えるのは間違いない。しかし流し斬りという技名を口にしてしまうところで、謎のシュール感が出る。言い変えれば「高速ナブラが完全に入ったのに……」みたいなものである。このセリフの妙が河津氏らしいのだ