【連載第250回】ゲームライフに役立つグッズをレポート


祝「MHP3rd」発売!「ハンターズモデル」と「ハンティンググリップS」の組み合わせや
新方式で簡単貼り付けな液晶保護フィルターを試してみた!


 当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。


 待望のハンティングアクションシリーズ最新作、「モンスターハンターポータブル3rd」ついに発売!というわけで今回は、同時発売されたPSPの特別モデル「『プレイステーション・ポータブル(PSP-3000)』モンスターハンターポータブル 3rd ハンターズモデル(以下、『ハンターズモデル』)」をチェックするとともに、MSYのグリップアタッチメント「モンスターハンターポータブル 3rd ハンティング グリップ S(以下、『ハンティンググリップS』)」との組み合わせも試してみた。

 ハンターズモデルを買ったなら、当然一緒に購入したくなるのが「液晶保護フィルム」。同じく12月1日に発売されたHORIの新しい液晶保護フィルムは“おっ本当にキレイに貼れる”がキャッチフレーズの、貼り付け方法に新方式を採用したものだ。こちらはPSP用、DSi LL用の両方を試してみた。

【今週のおしながき】
PSP-3000「ハンターズモデル」と「ハンティンググリップS」の組み合わせを試してみた
PSP-2000/3000 HORI 「ピタ貼り for PSP」
DSi LL HORI 「ピタ貼り for ニンテンドーDSi LL」

 




● PSP-3000ハンターズモデルと「モンスターハンターポータブル 3rd ハンティング グリップ S」の組み合わせを試してみた

「『プレイステーション・ポータブル(PSP-3000)』モンスターハンターポータブル 3rd ハンターズモデル」

    メーカー:ソニー・コンピュータエンタテインメント
    価格:19,800円


「モンスターハンターポータブル 3rd ハンティング グリップ S」

    メーカー:MSY
    価格:2,480円
    カラーバリエーション:ハンターブラック、ユクモレッド
    「モンスターハンターポータブル 3rd」公式ライセンス商品
    プレイステーション公式ライセンス商品


 PSP-3000「ハンターズモデル」は、「モンスターハンターポータブル 3rd」製作チームの完全監修により実現したスペシャルモデルのPSP-3000だ。中心部のへこんだ特殊形状のアナログパッドや大容量バッテリー(2200mAh)を搭載している。大容量バッテリーのふくらみにあわせ背面の逆側にも同等のふくらみをつけて、ホールド感のバランスを取っている。

 配色はマットブラックにゴールドで、今作でのハンターの拠点となる「ユクモ村」のマークや、今作を代表するモンスターである「雷狼竜ジンオウガ」のプリントが各部に施されている。また、スピーカー部分にはアイルーの肉球風のオリジナルプリントが施され、スピーカー穴も肉球のデザインにあわせ丸い穴になっている。また、XMBメニュー用の「モンスターハンターポータブル 3rd」カスタムテーマがプリインストールされている。

 従来のPSP-3000と違い、マットブラックの質感はサラサラかつしっとり感のある手触りで、感触が非常に良い。大容量バッテリーにあわせて逆側にも同等のふくらみがついているので、手に持ったときのバランスも良かった。重心はさすがに大容量バッテリー側にかたむいてはいるものの、持ちやすさからそれほど重心の違和感を感じない。プレミアムな質感とプレイの実用性の両方を、高いクオリティで持ち合わせているスペシャルモデルだ。

 従来のPSPとハンターズモデルで、プレイにおいて最も違いを感じるのは“凹みのついた特殊形状のアナログパッド”だ。ハンターズモデルのアナログパッドは、材質やサイズは基本的には従来のアナログパッドと同じだが、幅約1cmの円の中に、約6.5mmの凹みがついている。凹みは浅いすり鉢状で、例えるならアナログパッドの成型時にぐっと中心を押したような形だ。従来のアナログパッドにあった滑り止めのモールドも同じようにあるが、それごと凹ませたような作りだ。

 特殊形状のアナログパッドに親指を置くと、指先が凹みにはまって滑りにくくなり、外側へのスライドもしやすくなる。従来のアナログパッドでは親指全体でスライドパッドの端を押すようにスライドさせていたところを、ハンターズモデルでは凹みにはまっている親指の中心で外側へ押しているような感覚になる。滑りにくいし、微妙な調整もうまくできる。それでいて、アタッチメントのようなものを付けているわけではないので、違和感を感じないのも非常に大きな魅力だ。



PSP-3000のスペシャルモデル「ハンターズモデル」。特殊形状のアナログパッド、アイルーの肉球をモチーフにしたスピーカー穴の加工、大容量バッテリーも標準搭載し、ホールド感のバランスを取るため反対側にも同様のふくらみをつけている。マットブラックの質感もよく、クオリティの高さを感じた

ユクモレッドの「ハンティンググリップS」と、「ハンターズモデル」を組み合わせてみた
ハンターズモデル背面のふくらみも、写真ようにグリップのくぼみにしっかりとフィットする

 このPSP-3000「ハンターズモデル」と、前回に紹介した「モンスターハンターポータブル 3rd ハンティング グリップ S」を組み合わせてみた。「ハンティンググリップS」の基本的な詳細やPSP-2000/3000での使用感は前回にまとめてあるのでそちらをご覧頂きたい。

 「ハンターズモデル」と「ハンティンググリップS」を組み合わせる場合のポイントは2つ。ひとつは「ハンティンググリップS」のPSPをセットする部分にある左右の着脱式パーツを外し、ハンターズモデル背面のふくらみに対応させること。バッテリー部分のふくらみと逆側のふくらみがピッタリと収まるようになる。

 もうひとつは、ハンターズモデル本体を保護するための「保護フィルム」を「ハンティンググリップS」の固定部分に貼ることだ。この保護フィルムは「ハンティンググリップS」に同梱されているもので、取扱説明書によると、“「ハンターズモデル」の特殊塗装を保護するためのフィルム”とのこと。グリップ上部にあるPSP固定用のツメ2箇所と、下の固定用パーツの内側に保護フィルムを貼る。保護フィルムは予備を含めて2セット入っている。

 保護フィルムは表面はツルツルとしたいわゆる液晶保護フィルターで、裏面も全体が粘着面なのではなく、端の数mmが粘着面になっている。この部分を固定部分の根元に貼り付ける。貼り付け後に、その保護フィルムごしにPSP-3000ハンターズモデルをはさみこんで固定すれば装着完了だ。なお、この保護フィルムはハンターズモデルの特殊塗装を保護するのが目的で、それ以外のPSP-2000/3000には必要ない。

 「ハンターズモデル」を「ハンティンググリップS」に装着。一体感は高く、気になる背面のふくらみもきちんと「ハンティンググリップS」のくぼみに合っている。強く持ったりしてもがたつくようなこともなかった。「ハンターズモデル」表面のサラサラとしたマットブラックは操作する指の感触が良く、「ハンティンググリップS」表面のツヤのある漆塗り風加工は手をピタッと捉えてくれる。いい感じの組み合わせだ。しっかりとグリップを握り、親指が中央の凹んだ特殊形状のアナログパッドにスッと納まってくれる。

 使い勝手で気になったのは、やはりハンターズモデルの塗装を保護するための“保護フィルム”の存在。このフィルターが「ハンターズモデル」着脱の際にひっかかってめくれたり剥がれてしまったりすることがあって、煩わしく思えた。また保護フィルムは少し外にはみでるので、見た目にもちょっと気になるところではあった。できれば固定部の内側に何か別の工夫が欲しかったところだ。



「ハンターズモデル」を装着する場合、特殊塗装を保護するためのフィルムを、グリップ固定部分の内側に貼り付ける。貼り付けたところと「ハンターズモデル」を装着したところは写真のようになるのだが、脱着時にフィルムがひっかかったり、装着後も外にはみだしていて見栄えがあまり良くなかったりと、ちょっと残念なところだ




● 簡単に、キレイに貼れる! 新方式の貼り付けで交換保証まである液晶保護フィルター登場!

「ピタ貼り for PSP」

    メーカー:HORI
    価格:600円


「ピタ貼り for ニンテンドーDSi LL」

    メーカー:HORI
    価格:750円
    (今回お借りしたのは試作品なのでパッケージ写真はなし)


パッケージには簡易のクリーニングクロスも付属している。ちなみにパッケージの端は切り取って折ることで、フィルターを密着させたりするヘラとして使える
こちらはPSP用のフィルター。新方式の貼り付けのために、タブの位置やフィルムが独自のものになっている

 液晶画面を搭載した機器があるところに液晶保護フィルターの姿あり、というぐらい、新しい携帯ゲーム機本体を買ったら欠かせないのが液晶保護フィルターだろう。液晶保護フィルターの最近のトレンド、進化改良のポイントは「貼りやすさ」だ。貼り付けに失敗してしまえば、いかにクオリティの高い液晶保護フィルターでも何の意味も持たない。より貼りやすく、ホコリの入らないまったく新しい貼り付け方法を、各グッズメーカーが打ちだしてきている。

 この「ピタ貼り」は、老舗グッズメーカーHORIが特許出願中の新方式を採用した液晶保護フィルターだ。PSP用(1000/2000/3000対応)のものと、ニンテンドーDSi LL用のものが発売される。PSP用は現在発売中で、DSi LL用は12月9日発売予定。今回は量産試作品をお借りしたので両方試してみた。ポイントである貼り付けの新方式は両方共通だ。

 貼り付けの新方式とは、まずフィルターの左端にあるシールで本体と位置を固定し、接地面に貼られているフィルムを右に引っ張って引き抜き、最後に密着させるというものだ。キレイに貼り付けるためにはまず“液晶とフィルターの位置がぴったり合っている”こと、そして“ホコリが入らないこと”の2点が大事だ。

 この“ホコリが入る”というのは、接地面のフィルムをはがしたときに起きる静電気で空気中のホコリが吸い寄せられてくっつくことが最も多いという。フィルムを剥がしてから貼るまで空気にさらされている間、静電気でホコリを吸い付ける物体と化してしまっているわけだ。そこで、液晶画面の上にフィルターを乗せフィルムを引き抜くようにしたことで、接地面が露出する時間を極力減らしたのが、この貼り付け新方式になっている。

 貼り付けは4手順で行なわれる。まず、液晶保護フィルターの左に飛び出ている細長いシートを剥がし、シールの粘着面を出す。次にフィルターを液晶画面の上に乗せ、シールを本体に貼って固定する。シールによって左端だけが固定された状態になる。

 次に、フィルターの接地面に貼られているフィルムを右に引っ張って剥がす。フィルムは接地面の全体に貼ってあり、左端で折り返して右端の外まで長くなっている。これを引っ張ると、折り返しの部分ごと引っ張られて接地面から剥がれていくというわけだ。同時に左手でフィルターを押しつけていけば、フィルムが剥がれるのとほぼ同時にフィルターが密着していく。接地面が空気にさらされる時間が非常に短くすむというわけだ。貼り付けが終わったら、表面のフィルムを剥がして完了となる。



実際の貼り付け手順。上がPSP、下がDSi LLに貼り付けているところだ。まずフィルターの左端にある台紙を取ってシールを露出し、貼り付け位置を合わせつつ、液晶画面の左脇をシールを貼って固定。右の大きなタブを持って、接地面のフィルムを引きはがせば本体への貼り付けは完了だ。接地面が空気に触れている時間が短くて、ホコリが入りにくい。あとはフィルター表面をカバーしているフィルムをはがせば完了

さっそくハンターズモデルに貼ってみた。撮影しながら貼り付けだったこともあって若干気泡が入ってしまったのだが、気泡を押し出しやすくて、写真のようにキレイに仕上がった

 実際に試してみると、これがとてもうまくできている。接地面のフィルムを引き抜くのは最初だけ力がいるが、折り返し部分が剥がれるとあとはスーッと剥がれていく。右手で引っ張るのと同時に左手の指でフィルターを右へ押していけば、キレイに密着していった。今回は貼り付け途中に写真を撮りながらだったので若干気泡が入ってしまったのだが、気泡が抜けやすいフィルターで、貼り付け後に簡単に押し出せた。

 貼り付けは驚くほど簡単で、工夫やコツといったものが必要ないという印象。貼り付け前に画面をキレイに拭いて、あとはちゃんと手順を守って貼れば、誰でも近い結果になるように思える。ちなみに製品サイトでは貼り付け手順を紹介する動画が公開されているほか、なんと貼り付け結果に満足できなかった場合、購入後1カ月以内なら新品のフィルターと交換するという交換保証まで行なっている。逆に言えば、それだけこの新方式を自信を持って勧めているわけで、その自信も理解できるぐらいに、実際の貼り付けも簡単だった。

 PSP用、DSi LL用を両方とも貼り付けてみたが、基本的な手順や印象は同じで、いずれも簡単に貼り付けできた。DSi LLのタッチパネルは本体筐体より少しくぼんだ場所にあるため、他の液晶とちょっと貼り付けの感覚が異なるのだが、液晶サイズのフィルターを右に引き抜くだけなので、くぼみが影響しないようになっており、他の液晶と同じように貼り付けできた。おそらくこの点も考慮してあるのだろう。

 貼り付け後の見栄えは少しビニール質なテカりを感じるところがあるが、他は無難な印象(おそらく反射防止のAR層によるもの)。PSP用ではPSPの液晶画面のポイントである端の小さなフチには密着せず、少し浮きが出てしまったが、画面への吸着度がよく、浮きは最小限に留まりそれほど目立たない。

 液晶保護フィルターの層は、PSP用とDSi LLの上画面用が、上からAR層、ハードコート層、シリコン層の3層構成。DSi LLの下画面用フィルターはタッチペン操作を考慮し、ハードコート層とシリコン層の2層となっている。電源オフ時には、AR層の反射防止によって光の反射が青紫色に見えることがあり、見慣れないうちは気になるかもしれない。だが、ゲームプレイ中は紫が強くみえることもなくプレイには影響しない。透明度も高く、反射防止のおかげで画面が光によって白くぼけてしまうのがかなり軽減される。



左がPSP-2000の液晶画面全体にフィルターを貼った写真、右は画面の右半分にだけフィルターを貼った写真だ。色味の変化はあまり感じられず透明度も高い
左の写真は、DSi LLの上画面と下画面全体にフィルターを貼っているところ、右の写真はそれぞれの画面の右半分だけにフィルターを貼っているところだ

 新方式の貼りやすさは見事なもので、貼り付け手順での扱い方や、DSi LLのタッチパネルのくぼみのような細かなところまで、しっかり考慮された作りになっている。貼り付け手順も動画で見せ、さらには満足できなかった場合の交換保証まで行なうという徹底ぶりだ。フィルターの質も十分に良いもので、満足度が高い。新たにハンターズモデルを含めたPSPやDSi LLを購入したら、ぜひチェックしてもらいたい製品だ。





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(2010年 12月1日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]