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アイ・オー、27型4K/FHDデュアル、MiniLEDなど注目機能満載の旗艦ゲーミングモニターを体験

新生「GigaCrysta S」ブランドより「LCD-GDU271JLAQD」が3月中旬発売決定

【LCD-GDU271JLAQD】
3月中旬発売予定
価格:オープンプライス(店頭予想価格:8万9,980円)
【LCD-GDQ271JAWOS】
4月上旬発売予定
価格:オープンプライス(店頭予想価格:7万9,750円)
【LCD-YC1412DX】
3月詳細発表予定

 アイ・オー・データ機器は、3月以降に発売する新製品のメディア向け展示会を実施。会場では、同社ゲーミングブランド「GigaCrysta」のハイエンドブランドとなる「GigaCrysta S」の新製品第1弾として4K/180Hz対応の27型ゲーミング液晶ディスプレイ「LCD-GDU271JLAQD」を3月中旬より発売すると発表した。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は8万9,980円。

 また、webOSを搭載し、単体でもストリーミングサービスが楽しめる27型ゲーミングディスプレイ「LCD-GDQ271JAWOS」も4月上旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は7万9,750円。

 そのほか、参考出展として、折り畳み2画面のモバイルディスプレイ「LCD-YC1412DX」も紹介。こちらについては、価格や発売時期などの詳細を3月に発表するとしている。

 今回はこれら3製品について、展示会で製品に触れたり、映像をチェックした感触なども合わせて紹介する。

アイ・オー・データ機器のフラッグシップゲーミングブランド「GigaCrysta S」第1弾製品となる、27型の4Kゲーミングディスプレイ「LCD-GDU271JLAQD」
webOSを搭載し、ストリーミングサービスなども使える27型ゲーミングディスプレイ「LCD-GDQ271JAWOS」
2画面搭載のモバイルディスプレイ「LCD-YC1412DX」(左)も参考出展されていた

高速映像表示やゲーミング機能など、最高性能を詰め込んだ「LCD-GDU271JLAQD」

 今回、改めて発売日や価格情報が明らかになった「LCD-GDU271JLAQD」は、Mini LED(2,304ゾーン)を採用し、4K/180Hz・フルHD/360Hzに対応する同社の50周年記念モデルとしてリリースされるゲーミングディスプレイのフラッグシップモデル。

 「GigaCrysta S」とは、1月に行なわれた発表会でその存在が明らかにされた同社の新たなゲーミングブランドで、そのコンセプトは「現実が嫉妬する世界へ ゲーム体験のファーストクラス」だ。ブランド発表時に本製品自体は発表されていたが、今回正式に発売日や価格などの情報が明らかになった形となる。

 IPSパネルを採用し、4K(3,840×2,160ドット)解像度表示時で最大180Hz、フルHD(1,920×1,080ドット)表示時は最大360Hzに対応する。これら2種類の解像度/リフレッシュレートのモードは、プレイするゲームの種類などに応じてメニュー操作やリモコンからワンタッチで簡単に切り替えが可能な「DFR(デュアルフレームレート)」機能を搭載する。

 モニターパネルは、2,304ゾーンのローカルディミングに対応。ローカルディミングとは、パネルの裏に設置されたバックライトの明るさを局所的に調整する機能を指す。2,304ゾーンの場合、2,304個のエリアに分けてMini LEDバックライトを個別に制御することで、特により引き締まった黒諧調表現と明るいエリアとの明暗差がさらに鮮明に描写できるという。そのため、リアルな映像表示技術のHDRについては、VESAのHDR規格「DisplayHDR 1400」認証を取得しており、よりダイナミックな映像表現が行なえる。

 ゲーミングディスプレイとして、映像内の暗部を明るく表示できる「ナイトクリアビジョン2」や、黒挿入で残像間を低減できる「Clear AIM2」、出力映像を24型ディスプレイ相当のサイズで表示することで、ディスプレイから近い距離で使う場合などでも映像に集中できる「フォーカスモード」などの機能も備える。フォーカスモードについては、これまでのスケーリング表示以外にリアル表示(ドットバイドット)機能を追加した。

 スタンドには重量感のある金属製パーツを採用。薄型ながら安定した設置が行なえるという。映像入力端子は、HDCP 2.3対応のHDMI 2基、DisplayPort 1基で、5W×2のステレオスピーカーや3.5mmステレオミニ音声出力も備える。映像の切り替えや、スピーカーの音声モードをワンタッチで操作できるリモコンなども付属する。

 なお、「GigaCrysta S」専用サービスとして、新たに「GigaCrysta S 良品先出交換サービス」も開始する。「GigaCrysta S」ブランド製品限定のサービスで、ディスプレイが映らないなどの障害発生時に専用のWebフォームから申し込むことで、先に交換品が到着し、その後から障害発生品を回収してもらうというサービスだ。この時の障害発生品の回収にかかる費用などについては全て同社が負担するという。

27型の4Kゲーミングディスプレイ「LCD-GDU271JLAQD」は4K解像度の映像も滑らかに動作しており、正にハイエンドのゲーミングディスプレイとしての存在感が感じられた
映像入力端子はHDMI 2基、DisplayPort 1基となる
スタンドは金属製で、薄型ながらしっかりとディスプレイ本体を安定して支えられる作り
「GigaCrysta S」では、ハイエンドブランドならではの施策としてトラブル時に先に交換品を送ってくれる「GigaCrysta S 良品先出交換サービス」が利用できる

 会場で実際に本製品で表示したゲーム映像をチェックしてみたが、解像度の高さとローカルディミングの効果で、キャラクターの表情のディティールがかなりリアルに表現されており、迫力あるビジュアルが楽しめる印象を受けた。メリハリのあるリアルな映像が楽しめる点は間違いなさそうだ。

 そしてリモコンが付属するのもかなりありがたい。特にゲーミング機能など、機能が豊富な製品ほど本体に備えるボタンでの操作よりもリモコン操作の方が直感的に操作できるからだ。加えて本製品の場合は、フォーカスモードやDFRなど、本来はメニュー操作で切り替える機能について、リモコンがあればワンボタンで簡単に切り替えられるのがありがたい。

 また、内蔵スピーカーのモードについても、青ボタンを押すと標準設定、赤ボタンなら低音強調など、ボタンひとつで音声のモード切り替えができるので、内蔵スピーカーを使用している層にはありがたい機能といえる。

ゲームモードのメニュー画面。暗部を明るく表示する「ナイトクリアビジョン2」などゲーミングディスプレイらしい機能が充実
フォーカスモードを有効にすると、画面が24型相当に小さく表示されるようになる。画面から近い距離でゲームなどをプレイしたい場合でも、映像全体が視界に入れられる
ワンタッチで4K(180Hz)とフルHD(360Hz)の切り替えが簡単に行なえる「DFR(デュアルフレームレート)」はリモコン操作のほか、ディスプレイ側のメニュー操作でも切り替えが可能
リモコンが付属し、DFRモードの切り替えがワンタッチで行なえるなど、メニューの操作がリモコン側で行なえるほか、本体スピーカーのオーディオモードも下部のカラーボタンで簡単に切り替えできる

単体で動画配信が楽しめるwebOS搭載ゲーミングディスプレイ「LCD-GDQ271JAWOS」

 今回発表されたもう1つの新製品が、webOSを搭載するゲーミングディスプレイ「LCD-GDQ271JAWOS」だ。解像度は2,560×1,440ドットのWQHDで、リフレッシュレートはDisplayPort利用時で最大180Hz、HDMI利用時は144Hz。こちらは通常の「GigaCrysta」ブランドでの発売となる。

 最大の特徴はwebOSを標準搭載し、PCなどを接続せず、単体でNetflixやYouTube、Amazon Prime Videoなどの各社ストリーミングサービスを利用できること。本体にはデバイス接続用のUSB Type-A端子を備えており、マウスやキーボードなどを接続することで、操作することができるほか、有線LAN端子やWi-Fi 5の無線LAN、Bluetooth 5.0も搭載する。

 また、USB Type-C入力も備えており、DP Altモードに対応するUSB Type-Cを備えるノートPCと接続すれば、ケーブル1本でノートPCの充電から映像/音声入力が行なえ、USBハブとして接続したUSB機器も利用できる。さらにUSB Type-B端子も搭載しており、USB Type-C以外でもUSBハブの機能が利用できる。

 映像入力端子はHDCP 2.3対応のHDMI、DisplayPortで、2W×2のステレオスピーカーや3.5mmステレオミニ音声出力も備える。webOSの各種操作などにも対応するリモコンも付属する。スマートフォンやPCなどとのワイヤレス接続も可能で、スマートフォンの場合はAirPlay2またはMiracastが利用できる。

 こちらも軽く触れてみたが、PCを接続して普通のディスプレイとして使える以外に、リモコン操作で簡単にwebOSを呼び出せるのはチューナーレステレビ感覚でかなり斬新だ。普段はゲームをプレイしつつ、ゲームに疲れたらサクッとwebOSを呼び出して使えるので、これ1台でかなり融通の利く1台になっている印象だ。

27型のWQHDゲーミングディスプレイ「LCD-GDQ271JAWOS」はPCなどと接続しなくても単体で起動し、無線LAN接続や有線LAN接続して、ストリーミングサービスなどが利用できる。写真はスタンドを最も高く上げた状態となっており、この状態では横に置いたノートPCのディスプレイと干渉しないようになっているという
PC接続時でもリモコンのホームボタンなどから簡単にwebOSへの切り替えが行なえる
背面端子は映像入力にHDMIとDisplayPortのほか、PC接続用のUSB Type-Cやデバイス接続用のUSB Type-A、USBハブとして使用するUSB Type-B端子も搭載する
ホワイトカラーのリモコンが付属し、リモコンだけでもwebOSの操作などが行なえる

未発表のデュアルモバイルディスプレイ「LCD-YC1412DX」の詳細は3月発表予定

 会場では、参考展示として、発表前のデュアルモバイルディスプレイ「LCD-YC1412DX」が出展されていた。こちら、発売日や価格などの詳細は現段階では発表されず、同社によると3月頃に発表する予定としている。

 14型/解像度1,920×1,080ドットのディスプレイ2枚を折り畳む形で接続されたモバイルディスプレイ。PCなどと接続してマルチディスプレイを構築して利用できる。側面にはモード切り替え用のスイッチを備えており、こちらを操作することで、PC側の設定を変更することなく、ディスプレイモードを変更できるのが最大の特徴となっており、同社では「PCの操作不要で直感的に切り替えできる」としている。

 モードは上下2枚のディスプレイをそれぞれ異なる拡張画面として利用できる拡張モード、接続元の画面を複製表示する複製モード、2画面を1枚のディスプレイとして利用できる大画面モードの3モードを備えるほか、ヒンジ部をテント状に折り畳んだテントモードにすることで、画面はヒンジ部のセンサーにより自動で反転し、表裏の両面とも上向きになる仕組みも備える。

 映像入力端子はHDMI1基だが、USB Type-Cは3基備えており、DP Altモード対応のPCなどの映像入力が行なえる。USB Type-Cのうち1基は上画面専用ポートとなっており、こちらを利用した場合は上画面にしか映像が表示されないようになっており、ノートPCなどの後ろに設置して上画面のみで活用したい場合に利用する。

 本体背面には無段階調節が可能なスタンドを搭載、電源はUSB Type-Cで供給される。音声出力端子として3.5mmステレオミニ音声出力も備える。

 こちらはゲーミングブランドではないが、個人的にはかなり興味深い製品だ。特にノートPCでマルチディスプレイを利用している人にとっては、無段階調節可能なスタンドやスイッチによる簡単なモード切り替え、HDMIとUSB Type-C 3基という豊富な入力端子など、かなり魅力的な作りになっており、3月以降の発表が楽しみだ。

14型のフルHDディスプレイ2枚をヒンジで接続したデュアルモバイルディスプレイ「LCD-YC1412DX」が参考出展
側面に端子類やスイッチが集中。映像入力はHDMIとUSB Type-Cが3系統。特徴的なスライド式のスイッチも備える。3.5mmステレオミニ音声出力も確認できた
上画面のみに映像を出力するモードは接続端子でコントロールできる
背面のスタンドは無段階調節が可能なので、環境に応じて微調整ができる