先行レビュー

10:9画面に「原神」が映える! アルミ筐体のゲームボーイ風Androidデバイス「AYANEO POCKET VERT」が2月20日に国内発売

先行予約は3,000円引きで購入可能

【AYANEO POCKET VERT】
1月22日 予約受付開始
2月20日 発売予定
価格:76,800円(先行予約)、79,800円

 AYANEO製品の国内正規代理店を務める天空は22日、AYANEOが展開する「AYANEO」シリーズにおいて、Androidを搭載する小型ゲーミングデバイス「AYANEO POCKET VERT」の日本国内正規版を2月20日に発売すると発表した。本体カラーの違いで3モデルを用意。予約受付は1月21日より開始し、価格は79,800円で、先行予約価格については3,000円引きの76,800円となる。

 「AYANEO POCKET VERT」はOSにAndroid 14を採用する小型ゲーミングデバイス。SoCにはSnapdragon 8+ Gen 1 Mobile Platformを搭載し、メモリはLPDDR5 12GB、ストレージはUFS 3.1の256GB。

レトロゲーム機デザインの小型ゲーミングデバイス「AYANEO POCKET VERT」。本体カラーはムーンホワイト、ミッドナイトブラック、ラヴァレッドの3色展開だが、会場にはムーンホワイトとラヴァレッドが展示されていた

 最大の特徴はCNC加工による削り出しのアルミボディを採用した高級感のある本体外観と、3.5型/1,600×1,440ドット、アスペクト比10:9の高精細液晶ディスプレイを採用しているところで、レトロゲーム機感溢れるデザインながら高級感溢れるユニークなAndroidゲーミングデバイスとなっている。

 本体下部には十字キーとA/B/X/Yの4ボタンを、背面にはL1/L2/R1/R2ボタンを備えるほか、アナログスティックが省略され、タッチ操作でアナログスティックの動作を再現する「MagicTouchスマートデュアルモードタッチパッド」を採用。左右それぞれにアナログスティックやマウス操作などを割り当てて利用できる。

 また、1年前に発売した「AYANEO POCKET DMG」の新カラーとして新たに「ブライトシルバー」が追加され、本日より発売している点は既報の通り。

 本稿では末広町の「ハイビーム秋葉原本店」で開催されたメディア向け発表会にて、実機に触れた感触や会場での模様をレポートしたい。

会場となった末広町の「ハイビーム秋葉原本店」
「AYANEO POCKET DMG」の新カラーとして新たに「ブライトシルバー」も追加となった。

高級感のあるAndroidゲーム機「AYANEO POCKET VERT」

 「AYANEO POCKET VERT」は同社が手掛けるレトロゲームファン向けの縦持ち型Androidゲーム端末の最新モデル。2025年11月18日に既に製品発表が行なわれていたが、本日国内向けの詳細な仕様や発売時期、価格などが公開された。2025年1月発売の「AYANEO POCKET DMG」も同じ縦持ち型Androidゲーム端末だが、本体重量やアナログスティックの有無、ディスプレイサイズや解像度のほか、内蔵SoCやストレージ仕様などに違いがある。

2月発売予定となる「AYANEO POCKET VERT」

 内蔵SoCはミドルクラスのゲーミングスマートフォンなどで広く採用されるSnapdragon 8+ Gen 1 Mobile Platformで、3Dゲームなども快適に動作するとしている。メモリはLPDDR5の12GB、ストレージはUFS 3.1の256GB。

 ディスプレイは3.5型/解像度1,600×1,440ドット、アスペクト比10:9の液晶ディスプレイを採用する。前面部は全面に高強度の加工ガラスパネルが貼り付けられ、さらに映像をクリアに演出する。なお、3.5型ながら高精細な液晶ディスプレイを採用した理由としては、米Analogue社が手掛けたレトロ携帯ゲーム互換機「Analogue Pocket」を強く意識したらしい。実際にディスプレイの部材は同等の物を採用しているようだ。

ディスプレイは3.5型/1,600×1,440ドット、アスペクト比10:9の液晶パネルを採用。サイズが小さい事もあり、高精細な引き締まった映像が表示されるのが心地よい

 「AYANEO POCKET DMG」はオリジナルの「ゲームボーイ」を意識したデザインが採用されており、実際に「ゲームボーイ」ライクなカラーリングのモデルも発売されていたのに対して「AYANEO POCKET VERT」は、本体素材にCNC加工の削り出しアルミボディを採用し、高級感のある外観となっている。本体重量は318gだが、手に持つと金属のずっしりとした重厚感があり、金属の手触りが心地よい。

 コントローラはディスプレイ下部、左側に十字キー、右側にはA/B/X/Yボタンという任天堂の携帯ゲーム機「ゲームボーイ」をイメージするレイアウトを採用。本体前面下部にはメニューボタン、Start/Selectボタン、専用メニューが起動する「AYA」ボタンを備える。

 背面にはダイヤモンドカット形状のL1/L2、R1/R2ボタンが立体的に配置されており、横並びながら4つのボタンを誤認識せずに扱える作りとなっている。右側面にはRCボタンとMagicTouch/十字ボタン設定ボタン、指紋認証センサー内蔵の電源ボタン、microSDカードスロット、左側面にはLCボタンとナビゲーションボタン、MagicSwitchスクロールホイールも備える。

 特筆すべきは、本体前面の中間地点にある何もないエリアの中央部分に備える「MagicTouchスマートデュアルモードタッチパッド」だ。一見すると何もない空白に見えるこの空間に、デザインを損なわない形でタッチパッドが内蔵されている。中央から両側に分割されており、それぞれにアナログスティック操作やマウス操作などの機能が割り当てられ、タッチ操作で再現できるようになっている。実際に操作してみると、若干の慣れは必要ながら、タッチ操作でアナログスティックのような動きが再現されている。

右側面には細長いボタンがあり、両端にRCボタンとMagicTouch/十字ボタン設定ボタンが配される。そのほか、指紋認証センサー内蔵の電源ボタン、microSDカードスロットも備える

 底面部にはステレオスピーカー、3.5mmステレオミニ端子、映像出力に対応するUSB 3.1 Type-C端子を備え、USB PDによるバッテリー充電なども行なえる。無線LANはWi-Fi 6Eに対応、Bluetoothは5.2、バッテリー容量は6,000mAh。内部には冷却ファンが内蔵されている。

 Android OSとしての基本機能は全て搭載されており、Google Play Storeも利用できる。同社独自のゲーム管理用のソフトとして自社開発の「AYASpace」及びホームランチャーソフト「AYAHome」、ハンドヘルド向け設定管理ソフトの「AYASetting」を備える。

左側面にはこちらも細長いボタンの両端にLCボタンとナビゲーションボタン、MagicSwitchスクロールホイールを搭載する
底面部にはUSB 3.1 Type-C端子を搭載するほか、ステレオスピーカーや3.5mmステレオミニ端子も備える
本体前面下部。一見すると何もない中央の空間には「MagicTouchスマートデュアルモードタッチパッド」を備える
プレゼン資料より、このエリアがタッチパッドのエリアとなっている
背面にはL1/L2、R1/R2ボタンが立体的に配置されている
ボタン形状はダイヤモンドカット形状となっており、指だけで4つのボタンが認識できる

コンパクトながら重厚感のある本体。意外と操作しやすいMagicTouchスマートデュアルモードタッチパッド

 実際に現地にて実機に触れてみたが、手に持った感触としては、両手で持つとスポッと収まる快適さが好印象だ。3.5型と小さめのディスプレイながら解像度が高く、ギュッと凝縮されたような高精細な映像が楽しめるのに加えて、前面のガラスパネルがさらに映像の密度感を高めている印象だ。

 スマートフォンやタブレットと比べると、やや変則的なアスペクト比10:9の映像で「原神」などのゲームをプレイすると、箱庭の中に閉じ込めたような独特のレイアウトが不思議なプレイ感を演出し、一般的な端末とは違った楽しみ方が味わえる。

インストールされていたアプリケーション一覧。3.5型と小型ながら高解像度表示のディスプレイなので、メニューを見ているだけでも気持ちよい

 ゲーム操作については、アナログ操作については全てMagicTouchスマートデュアルモードタッチパッドによる物になるので、多少の慣れは必要ながら、思ったよりも違和感なく操作できた。一方で十字キーが活きるゲームなら抜群の操作感が楽しめるので、レトロゲームなど、十字キーでの操作に対応したゲームを楽しみたいハードウェアと言える。ディスプレイはタッチ操作にも対応するため、コントローラーに対応していないようなゲームであってもタッチ操作でプレイできる。

 ゲーム自体のパフォーマンスについても、SoCがミドルレンジのスマートフォンなどで採用されるSnapdragon 8+Gen 1 Mobile Platformなので、前述の「原神」なども快適に動作しており、多くのゲームが楽しめそうだ。冷却性能が高いこともあり、ゲームプレイ時もSoCの性能が落ちる事なくフルパワーを維持できる点については、スマートフォン以上の快適性が維持できそうだ。

Webブラウザ操作などもタッチ操作で快適に行なえる
「原神」プレイ中の様子。十字キーやA/B/X/Yボタン下部のMagicTouchスマートデュアルモードタッチパッド操作だが、想像以上に快適にプレイできる

 また体験会場では、天空 代表取締役の山田拓郎氏に話を聞くことができた。AYANEOはAndroidゲーム機について、カラバリを発売した「AYANEO POCKET DMG」や今回の「AYANEO POCKET VERT」など多数の種類を展開しているが、それほど好調なのかという質問には、「具体的な数字は不明ながらもAYANEOは多品種小ロットで製品を販売しているので、色々なバリエーションを用意してニーズを探っている。そのため基本的に1度限りの生産となるケースが多い。ただ、今回追加でブライトシルバーを用意したAYANEO POCKET DMGについては評判がよかったのかも」と語った。

 また「AYANEO POCKET DMG」と比べてアナログスティックが省略された点については「AYANEO POCKET DMGのユーザーからはアナログスティックが持ち運びの際に気になるという意見ももらっていた。そのリクエストに応えたわけではないが、結果として持ち運びしやすい端末に仕上がった」とコメントしており、意図せず追加した機能が結果として、携帯性の向上に繋がった点を説明した。

本体外観はCNC削り出しアルミ素材の高級感が感じられる
会場には「AYANEO POCKET DMG」のレトロカラーモデルも比較用に展示されていたが、正に「ゲームボーイ」感溢れるカラーリングだ
本日発売のブライトシルバー「AYANEO POCKET DMG」も展示。こちらは1996年発売の「ゲームボーイ ポケット」のシルバーカラーを意識したカラーリングとなっており、山田氏は「50代の人には刺さるカラーリング」とコメントして笑いを誘っていた