先行レビュー

「バイオ」シリーズの垣根を超えたオールスター作品! 「BIOHAZARD Survival Unit」先行プレイ【TGS2025】

【東京ゲームショウ2025】
会期:9月25日~9月28日
ビジネスデイ 9月25日10時~17時/9月26日10時~17時
一般公開日 9月27日9時30分~17時/9月28日9時30分~16時30分
会場:幕張メッセ

 「東京ゲームショウ2025」のカプコンブースでは、「バイオハザード(BIOHAZARD)」シリーズ初となるスマートフォン向けストラテジーゲーム「BIOHAZARD Survival Unit(バイオハザード サバイバルユニット)」が試遊出展されている。なお、本作はアニプレックスがパブリッシャーを担当する。

 試遊版は、本作のチュートリアル部分が遊べるといった内容になっている。プレイできたのはディフェンスバトルがメインとなる本作のほんの触りの部分ではあるが、そこから見えた本作のゲーム内容を紹介しよう。

カプコンの「BIOHAZARD Survival Unit」試遊ブース
【『BIOHAZARD Survival Unit』シネマティックトレーラー】

ディフェンスバトルだけじゃない! 「バイオハザード」らしさも健在!

 今回の試遊バージョンでは謎の病院で主人公が目を覚ますシーンからゲームが始まる。閉ざされた病院内を探索して脱出を目指す。

 本作の探索パートはスワイプ操作でキャラクターを動かしていく。指をサッと滑らせる直感的な操作で思うようにキャラクターを動かすことができるので、初期の「バイオハザード」の様な移動によるストレスは一切無い。

 施設内を探索して開く扉を進んでいき、謎を解きつつ先へと進みアイテムを見つけていくというゲーム性となっており、意外と言ってはなんだがしっかりとした「バイオハザード」らしさが表現されていた。

 フィールドにはお馴染みのクリーチャーであるゾンビが徘徊している。戦闘になったらディフェンスバトルに突入する――のかと思われたが、探索パートでのバトルはフィールド上で行なわれ、銃火器のアイコンをタップして敵を攻撃して撃破していく。このバトルも昔の「バイオハザード」らしさが出ており懐かしさを感じた。

探索パートは初期の「バイオハザード」感がよく出ている
「バイオハザード」には欠かせない、謎解き要素もしっかり用意されている

 病院から脱出すると、操作キャラクターが「クレア・レッドフィールド」へ切り替わり、生存者を発見するため「バイオハザード2」の舞台でもあるラクーン市警察署内を探索していく。

 続く警察署ではパーティに加わるキャラクターが登場。原作では初登場時にはすでに瀕死の重傷を負っていた警察官の「マービン・ブラナー」が仲間になってくれる。元気なマービンの姿が見られるのはシリーズをプレイしてきた身としては感慨深い。

 そしてついに、本作のメインの戦闘であるディフェンスバトルが体験できた。戦闘はリアルタイムで展開され、画面端からこちらに迫ってくるクリーチャーたちに押し込まれる前に全滅させることができれば勝利となる。

一般的なディフェンスバトル同様、自動で戦ってくれる

 味方キャラクターは自動で攻撃を行うため、戦闘でプレーヤーがすることは“味方の移動”と“スキル発動”の主に2点になる。

 攻撃の射程を配慮して的確な場所にキャラクターを移動させたり、ここぞという場面でスキルを使って窮地を脱したりと、瞬間瞬間でプレーヤーの采配が求められる戦略性の高いゲーム性になっている。

 今回使用できたマービンのスキルは敵の進行ルートにバリケードを張って足止めをすることができる。足止めによって渋滞ができたところをクレアのスキルであるガトリングガンで敵を一掃というように、狙ったコンボが上手くハマるととても気持ちが良い。

 試遊で体験できたディフェンスバトルは1戦だけだったが、レオンやジルといった人気のキャラクターで自分だけの夢のチームを結成し、プレーヤーごとに様々な戦略を組み立てるのは非常に面白いだろうと感じた。

キャラの配置とスキルの使い所が勝負の明暗を分ける
原作では見られない組み合わせで一緒に戦えるのは本作ならではの魅力

 今回の試遊では探索パートの方がボリュームが厚めだったが、実際の製品版ではディフェンスバトルがメインで、キャラクターの強化やアイテム収集要素といった場面で探索パートも楽しめるという形のようだ。

 試遊版では体験はできなかったが、自分の拠点の発展やプレーヤー同士が対戦する要素なども用意されるようで、じっくりと楽しめるゲームになっていそうだ。

 配信は2025年内と、まだ正確なリリース日は決まっていないので、気になった人はこの機会に会場でプレイしてみてはいかがだろうか。