先行レビュー

ミッフィーの世界に本当に入れる! ハウステンボスの新アトラクション「ミッフィーのドリームストーリーブック」先行体験

“自分出演”のフォトブックを持ち帰ることも

【ミッフィーのドリームストーリーブック】
9月12日オープン

 長崎県のテーマーパーク「ハウステンボス」にて、「Miffy Wonder Square(ミッフィー・ワンダースクエア)」のトリを飾るアトラクション「ミッフィーのドリームストーリーブック」が9月12日にオープンする。

 9月10日に一足早く、メディア向けの体験会が開催されたので、アトラクションのレポートをお届けしたい。なお、同日に開催されたセレモニーの様子や、もう1つのアトラクション「AIR CRUISE the RIDE」については、別にまとめた記事があるので、ぜひ、こちらのレポートもご一読願いたい。

ディック・ブルーナの絵本世界を巡る没入型アトラクション

 「ミッフィーのドリームストーリーブック」は、ミッフィー・ワンダースクエア内にあるルーベンス通りにオープンしたアトラクション。

 世界中で愛されているディック・ブルーナの絵本の世界を再現した部屋を巡り、部屋ごとに違う演出を楽しみながら写真を撮影することで、自分だけのフォトブックを作ることができる。

アトラクションの入り口
中は書斎のような棚が並び、絵本が飾られている
これから体験する世界をまずは絵本で読むことができる
フォトブックと絵本で同じシーンが並んでいる
作成できるフォトブック

 1度に参加できるのは1グループ5人まで。全員が時計のような形のストーリーブックタグを身につける。このタグは、部屋の中にあるカメラを起動させる。カメラで撮影できるポイントには床にカメラマークがついており、このマークの付近に立つと、カメラが何度か光って自動的にマークの場所にいる人を撮影する。

ストーリーブックタグ
床にあるカメラマーク
外に出る前にストーリーブックタグを返却する

 カメラは1つの部屋に4つ程度あり、好きな場所で撮影できる。全部撮影してもいいし、1カ所でポーズを変えて何ショットも撮影してもいい。

 1つの部屋にいることができるのは約5分間程度。その間、部屋の中でストーリーが進んでいくことで、雨が降り出したり、空を飛んだりと部屋の雰囲気も変化する。

 ゲストは好きなタイミングにタグを使った撮影をしたり、自分のスマホを使って自由に撮影したりと、部屋の中で好きなように時間を過ごすことができる。

設置されたカメラの前でポーズ!
自分のスマホで自撮りも

冬の部屋や動物園、夢の世界も。部屋ごとに違う演出が楽しめる

 最初の部屋はミッフィーが絵本を読んでいるイラスト作品(ディック・ブルーナ作 / Simon & Schuster Ltd.)を再現した部屋。

 音楽やボイスとともに、プロジェクションマッピングで絵本のキャラクターが動き出し、ゲストを絵本の世界に誘ってくれる。部屋に入ると、その部屋のイメージとなった絵本の物語がボイスや映像で進んでいく。

最初の部屋ではミッフィーが絵本を読んでいる
ソファに座って一緒に記念撮影することもできる
絵本とうさぎたちが誘う輝くドアをたどっていく
そっと覗いてくるうさぎたち。かわいすぎる!

 絵本「ゆきのひの うさこちゃん」(ディック・ブルーナ 文・絵 / いしい ももこ 訳 / 福音館書店)をイメージした部屋は、雪の日の風景を再現している。冬の話なので、部屋の中もひんやりと寒い。

 部屋の中央には白いボールを満たしたボールプールがあり、中に名転がって写真を撮ったり、天井にある鏡に映る自分の姿を見たりして楽しめる。

 周囲にはスキーをしているミッフィーや雪だるまを作っているボリスがいて、それぞれの場所でタグによる撮影ができる。

 さらに演出の後半には白い煙がはいったシャボン玉が雪のように降ってきて、幻想的な風景を作る。

ボールプールに入って遊ぶ
ミッフィーと一緒にスキー
シャボン玉の雪が幻想的

 絵本「うさこちゃんと どうぶつえん」(ディック・ブルーナ 文・絵 / いしいももこ 訳 / 福音館書店)をイメージした部屋は一転夏のにぎやかな雰囲気。

 部屋にはきりんやかめ、ぞうやおさるさんがいて、それぞれの動物たちと記念撮影できる。

ぞう
おさるさん
きりん
映像の中で絵本のイラストが生き生きと動く

 ミッフィーたちが風船のかごに乗っている部屋はイラスト作品(ディック・ブルーナ作)をイメージしている。部屋に入ってしばらくすると、風船のかごは空に飛び立ち、雲のなかを旅していく。

風船がついたかごで空の旅
一緒にかごに乗って撮影できる
しばらくするとアンクルパイロットが飛んでくる
壁全体を使った映像で空の旅を楽しめる
絵本「うさこちゃんの ゆめ」(ディック・ブルーナ作 / 福音館書店)をイメージした部屋
絵本「おかしのくにの うさこちゃん」(ディック・ブルーナ文・絵 / まつおか きょうこ 訳 / 福音館書店)をイメージした部屋
絵本「ぼりす そらをとぶ」(ディック・ブルーナ文・絵 / まつおか きょうこ / なかの ゆりこ 訳 / 福音館書店)をイメージした部屋

撮影した写真を選んでフォトブックを完成させる

 各部屋で撮影したデータは、アトラクションの隣にあるルーベンス・マルシェでタグと一緒にもらうQRコードをかざすことで確認することができる。どのページにどの写真を使うかを選んでフォトブックを作り上げていく。選択できる写真は合計9枚、全16ページのフォトブックとなる。

隣にあるルーベンス・マルシェで撮影した写真を確認できる

 例えば3人で参加した場合、同じQRコードでそれぞれ別の写真を選んで本を注文することもできる。また写真の代わりにディック・ブルーナのイラストを使うこともできる。

 フォトブックは1冊5,400円、別途送料が必要になる。約2週間から1カ月程度で手元に届く。同じ住所であれば最大24冊まで同じ送料で送ることができる。

 アトラクションには複数の絵本をつなげるストーリーがあり、このストーリーがそのままフォトブックの物語にもなる。絵本の世界に入り、その体験が今度は世界で1冊だけの絵本として手元に残るという絵本と現実が融合したような体験は、ほかでは味わうことができないものだった。

 フォトブックを作りたい人はもちろん、単に絵本の世界に遊びに行ってみたい人も、ぜひこの不思議な体験を実際に味わってみて欲しい。

楽天トラベルで予約