先行レビュー
イーシェンのコスチュームに思わずドキッ。「ゼンゼロ」Ver.2.0を先行プレイ
パン・インフーのお腹にも技あり! チャイナ服の娘・紅豆も発見
2025年6月6日 13:00
- 【「ゼンレスゾーンゼロ」Ver.2.0】
- 6月6日 配信
HoYoverseは、プレイステーション 5/Xbox Series X|S/PC/Android/iOS用アクションRPG「ゼンレスゾーンゼロ(ゼンゼロ)」において、大型アップデートVer.2.0「雲霞の行き着く処」を本日6月6日に配信した。
「ゼンゼロ」は、昨年7月4日の配信開始から1周年を間近に控えている。今回配信されたVer.2.0は、そんな1周年を記念するアニバーサリーなアップデートとなっている。「ヤヌス区」を中心に展開された、サクリファイスにまつわる物語は一旦の区切りを見せ、舞台は新たに「衛非地区(えいひちく)」へ。主人公ビデオ屋兄妹の2人は、「雲嶽山(うんがくさん)」で術法を教導する宗主「儀玄(イーシェン)」に弟子入りすることになる。
新たな舞台ではこれまでと異なる文化が形成され、異国の地を思わせる衛非地区にて、“新章の幕開け”というわけだ。今回は、HoYoverseの提供により、創作体験サーバーでひと足先にVer.2.0の世界を探索してみた。注目の新エージェント・儀玄、そして「潘引壺(パン・インフー)」と、強化された「エレン・ジョー」のプレイ感のほか、新エリアやキャラクターのスナップなどを、まるっとお届けしていく。
儀玄&潘引壺を早速プレイ。強化されたエレンも攻撃手数が増えて大きく火力アップ!
新バージョンで目玉となるのはVer.2.0の前半で招待可能なS級エージェント・儀玄(イーシェン)だろう。儀玄は、これまでにない新たな特性「命破」のキャラクターとなっている。ざっくり言えば「透徹力」と呼ばれる新ステータスに応じ、敵の防御力を無視したダメージを与えられる特性だ。命破特性を持つエージェントは攻撃力ステータスの一部を透徹力に変換できるのだが、儀玄はさらにコアスキルの効果で最大HPに応じて透徹力をアップできる。ステータス画面で見るとどうやら透徹力は、既存エージェントたちに備わっている「貫通力」のステータスに置き換わるようだ。
早速触ってみると、これまでのエージェントとは全く異なるメカニズムと使用感で、慣れるまでには少しばかり練習が必要になりそうである。自動的に溜まる「アドレナリン」ゲージをリソースに、チャージが可能な通常攻撃と特殊スキルを絡めて戦い、「術法値」を溜める。術法値が溜まるとやがて広範囲に敵を巻き込める終結スキルが発動できるようになる……といった具合。また、通常攻撃も特殊スキルも、チャージする瞬間の後退動作に回避判定が備わっており、タイミングが合えばこれで敵の攻撃を避けるような使い方ができる。
さらに儀玄は「ゼンゼロ」初、終結スキルを2種類持ったキャラクターでもある。1段階目の終結スキルは、デシベル値が溜まっていても発動できず、術法値を溜めてようやく発動可能だ。発動後は術法値の横にある太極図マークが光り出し、これがあると特殊ダッシュからの派生攻撃で強力な通常攻撃を使えた。2段階目の終結スキルにはデシベル値も必要になる。儀玄はアドレナリン消費を基軸とした戦い方の中にも、攻撃から身を守る術を持ち、攻撃を受け流しながら反撃しているかのようだ。上手く立ち回れば“虚狩り級”と言われている通り、攻撃を優雅に避けながら圧倒できる反面、非常にテクニカルかつ、奥深いキャラクターに仕上がっている印象であった。
潘引壺(パン・インフー)は、儀玄のピックアップに合わせて出現するA級エージェントだ。見るからに“パンダ”と表現する他ない風貌で、料理人を務めているシリオン(耳などがはえた獣人)の人物。ちなみに役職はコック長。親しみやすそうな見た目とは裏腹に、流れるような拳法スタイルの体術アクションが特徴的なエージェントとなる。強化特殊スキルでクイック支援が発動し、場に出たエージェントは透徹力が上昇するバフ効果付き。現時点では儀玄のみが透徹力の恩恵を受けられるので、この効果自体はやや限定的だろう。
強化特殊スキルを敵に当てると「剛破」と呼ばれるスタックを3ポイント獲得する。潘引壺はこのポイントを消費して特殊スキルを3連続で発動でき、途中クイック支援で他のエージェントと入れ替わっても、ポイントを使い切るまで自動的に特殊スキルによる攻撃を行なってくれる。終結スキルでは帽子(?)をフライパンに見立てて、チャーハンを炒め、周囲の敵に物理属性ダメージを与えながら、チーム全体の少量回復を行なう。その後も一定時間の持続回復効果が発生するため、敵の攻撃を被弾しがちなプレーヤーには嬉しい。
戦闘中に回復する手段は非常に限られていて、現在では回復効果を持つキャラクターのS級エージェント「アストラ」か、「アボカドボンプ」あるいは「タンケンボンプ」をパーティ編成するしかない。そうした中で回復効果を持つ潘引壺は、比較的入手しやすいA級エージェントでの登場であり、アストラを確保できていない新規プレーヤーにも助かるポイントだ。
本バージョンにて強化がされるエレンについても見てみたい。エレンは「ゼンゼロ」のサービス開始初期に登場した強攻特性のS級エージェント。有償コスチュームが販売されるなど、現在でも人気の高いキャラクターではあるが、バージョンを重ねるごとにエレンの編成を組むメリットが減り、強みも薄れてしまっていた。これに伴い、エレンの強化が大々的に告知された。強化内容に関して気になっていたプレーヤーは多いことだろう。
エレンはスキルメニューから「潜在能力を解放」を“ON”にすると、強化後の性能でプレイできる。逆に“OFF”にもできるので、使用感の違いを試したい人はぜひON・OFFを切り替えて触って貰いたいところだ。強化後は攻撃モーションの追加による攻撃手数の増加が目に見えて大きい。コアスキルの会心ダメージ100%アップ効果と、追加能力の発動条件効果が拡大し、編成に組み易くかつ火力の底上げが行なわれている。
各攻撃から追加で派生する新モーションの感触には最初戸惑いを感じつつも、広範囲の敵に対して高い制圧力を持つので、しっかり決まると結構気持ちがいい。追加されたモーションは2種類とも無敵効果付きで、より安定してゴリゴリと火力が出し易くなった。強化前とは明らかな変化を感じ取れるので、エレンの強化を機に復帰するのも全然アリな印象だ。
【エージェント強化】
— ゼンレスゾーンゼロ公式 (@ZZZ_JP)May 23, 2025
エージェント「エレン」を招集済みのプロキシ様はログインとワンタップで「エレン」を強化可能!#ゼンゼロ#雲霞の行き着く処#ゼンゼロ1周年pic.twitter.com/QIzPCjJMo5
アップデートの配信に合わせてエレンの強化が予告されていた
新エリア「澄輝坪(ちょうきへい)」、「中央製造区」が登場。プロキシ兄妹&儀玄のコスチュームも写真でお届け!
最後にフォトレポート形式で、新エリア2種とプロキシ、儀玄のコスチュームを紹介する。今回新たに追加されたエリアは「澄輝坪」と、豊富な資源の産地「ラマニアンホロウ」の中にある「中央製造区」の2つだ。澄輝坪には、プロキシ兄妹の新しい活動拠点も用意されている。もう一方の中央製造区は“ホロウ内部”という事情もあってか、通常のエリアとは異なり操作するのはプレーヤーが編成したエージェントだ。
ここではNPCキャラクターはもちろん、エーテリアスも普通に出現し、遭遇次第戦闘になる。ゲームの体験としては常設イベント「虚白なる荒廃の地へ」で、探索することになった共生ホロウ「メリノエ」における活動に近い。ただ、リングメニューから街中で利用する基本的な機能にいつでもアクセスすることができる。澄輝坪や六分街、ルミナスクエアといった通常のエリアにもそのまま飛べる仕様だ。今後、本編の物語が進むにつれて、ホロウ内部でこうしたバトル以外にも、エリア内の探索を中心とした要素が増えていくのかもしれない。
エージェントたちのコスチューム機能が追加されたのは記憶に新しいところだが、ついに主人公となるプロキシ兄妹もこの機能の恩恵にあずかることとなった。しかもプロキシ兄妹に関してはエージェントにはない部位毎のアクセサリー変更に対応している。プロキシ兄妹の新コスチュームはアップデート後に誰でも獲得可能だ。
アクセサリーは頭部・胴体・背中と、3つのカテゴリー毎に好きなアクセサリーを組み合わせられる。頭部だけは耳と頭頂部といったように、装着箇所が被らなければ2つ同時に付けられた。ただ、被り物系のような一部の大型アクセサリーを装着すると、頭部はそれだけになってしまう。儀玄実装に合わせて、彼女のコスチュームも販売されている。既に衣装が実装された他のエージェントたちと同様、コスチュームを切り替えれば、街中でも戦闘中でも衣装は反映されたまま。お好みの衣装で師匠を活躍させよう。
(C) COGNOSPHERE