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【スマホアプリ今日の1本】闇夜の謎解き遊園地「ナイトメアランド」

ドット絵と恐怖演出で魅せる、悪夢の遊園地脱出アドベンチャー

7月27日 配信(Android)

近日 配信予定(iOS)

ダウンロード:無料

利用料金:無料

ビジネスモデル:アイテム課金制

「ナイトメアランド」の3大ポイント

・夜の不気味な遊園地で起きる謎解きアドベンチャー
・見下ろし視点&ドット絵で魅せる懐かしくも恐ろしい雰囲気
・ギミック、謎も凝っているが、操作性が今ひとつ

 暗闇に包まれ、血なまぐさい匂いがこもる遊園地。この不気味な遊園地に迷い込んだ少女は、友人を探すため遊園地の謎を解きながら脱出を目指す……。

 「地球防衛軍」シリーズや「お姉チャンバラ」シリーズで知られるディースリー・パブリッシャーが放つスマホタイトル最新作「ナイトメアランド」は、悪夢の遊園地を舞台とした謎解きアドベンチャーだ。ビジュアルはドット絵、しかも見下ろし視点のため懐かしさも感じさせるが、ホラーゲームとしても興味深い仕掛けに満ちた作品となっている。

【プロモーションムービー】

本作、不用意な操作や選択ミスは即刻死につながる。このシビアな感じも恐怖を煽っていて○

 ゲームは「バイキング」や「ミラーハウス」といった遊園地ではおなじみの各アトラクションを順番に巡り、施設内外を探索して謎を解いていくことが目的となる。アトラクションといってもそこに楽しさはなく、闇夜に沈んだ荒廃した景色が延々と続く。暗がりには何かが潜み、時には異形の物が主人公の少女「トワ」を襲う。

 本作では主人公に体力があり、ただ謎を解くだけでなく、ダメージを受けないように進むことも考えなくてはならない。ダメージを受ける要因には床の危険物を踏む、罠にハマる、突如として襲われるなど色々あるのだが、移動するだけでも次に何が起こるかわからない恐怖が常につきまとう。気を抜いて歩いていると周囲の物がガタッと揺れたりして、ダメージ以前の恐怖演出にも余念がない。

 また謎を解く過程では、選択を間違えると即死亡につながるケースが多々ある。ポイントは各種あるのだが、筆者の場合特に慣れない序盤は「GAME OVER」の文字を何度も見ることとなったので、プレイに際してはぜひ気をつけていただきたい。

 なお本作は、無料で始められる。セーブスロットが1つしかない、広告が表示されるといった制約はあるのだが、その状態でも最後まで遊べるような作りとなっている。なお販売されているのは現在「アリンの日記 セット」(360円)のみで、これを購入するとセーブスロット7個が追加され、広告がオフになり、そして登場人物「アリン」の絵日記が読めるようになる。本作はマルチエンディングとなっているようなので、よりやり込みたい場合、世界観をより深く楽しみたい場合はこちらを購入すると良さそうだ。

 雰囲気も良く、謎解きも凝っていてかなりの良作なのだが、唯一の難点は操作性が悪いこと。操作方法は2つ用意されていて、画面全体を4つにわけてタッチした方向に移動させるものと、十字キーとボタンが表示されるバーチャルパッドの2つがある。前者は思ったように動かせないことが良く起こるし、バーチャルパッドは見た目が邪魔である。スライド操作とタッチ操作による入力を画面のどこでも受け付けるようにすれば、もう少しストレスを感じずにプレイできたのではないだろうか。

 とはいえ、ゲームそのものはこれからの季節にぴったりな内容となっている。往年のゲーマーも脱出ゲーム好きも楽しめると思うので、ぜひプレイしていただきたい。

【スクリーンショット】

(安田俊亮)