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Xbox Oneの秘密兵器「Xbox Elite Wireless Controller」を早速触ってきた
日本発売も決定! こよなくXboxを愛するコアゲーマー向けのハイエンドデバイス
(2015/6/16 17:10)
「Xbox E3 Media Briefing」でMicrosoftが正式発表した「Xbox Elite Wireless Controller」。Xbox OneおよびWindows 10 PCに対応し、カスタマイズ可能なハイエンドゲームコントローラーとなる。発売時期は10月を予定し、価格は驚きの149.99ドル。発表会当時の夜に開催されたXbox Showcaseで実際に触ることができたので、インプレッションをお届けしよう。
突如発表されたXbox Oneコントローラーのハイエンドモデル
Xbox Elite Wireless Controllerは、プロゲーマーをはじめとした素早く、正確な入力を求めるコアゲーマー層に向けたハイエンドデバイスとなる。マットな黒とメタリックで統一されたボディと、高級感溢れるステンレス製パーツは、Razerのサードパーティー製品かと思ってしまうほどだが、歴としたMicrosoft製品となる。
すべてのパーツを従来品から入れ替え、指が直接触れる金属パーツはオールステンレス、グリップ部分は滑り止めの素材が採用されている。持った瞬間に従来製品とはまったく違った製品であることがわかる。とりわけフィット感、質感にはこだわり抜いており、高級感溢れる感触は所有の喜びを与えてくれる。
アナログパッド、デジタルパッドは、いずれも取り外し可能で、左右2つのアナログパッドについては、用途に応じて表面加工と高さの異なる3種類から選ぶことができ、デジタルパッドは従来の十字と、円形のステンレス素材に表面加工を施したものの2種類から選べる。さらに背面に装着する4つのステンレス製パドルが標準搭載され、予備用のパーツも含めて綺麗に収納できる専用ケースが付属する。
従来のゲームコントローラーとはキーの数が4つほど多くなるが、これを管理し、カスタマイズするための専用のアプリが用意されている。このアプリが対応しているのがXbox OneとWindows 10になっており、標準ゲームコントローラーとしてはWindows 7以降のOSから対応している。
このコントローラー独自のギミックとなるのが、背面に用意された4つのパドルだ。この4つのパドルは、本来はグリップ部に被せパッドを支える左右の中指と薬指、RB、RTにそれぞれ指を割り当てる場合は薬指と小指で操作するようになっており、最初はくるっと一回転して前に落としそうな不安定感を覚えるが、少し触っていると、Xbox Elite Wireless Controller特有のバランスでしっかり持つことができ、ゲームパッドでありながら、いきなり4つものキーが増えたことにちょっとした感動を覚える。
この4つは完全にオプションキーとなっており、先述の専用アプリを使ってキーバインドを行なう。A、B、X、Yボタンを割り当ててもいいし、特定のキーと差し替えてもいい。少し工夫すれば片手で遊ぶようなキーバインドもできそうだ。ちょっと触ってみた感じでは、マウスクリックのように浅い深度でカチリカチリとしたクリック感が得られるため、レースゲームにおけるシフトチェンジや、武器やアイテムの切り替え、スナイパーライフルの射撃などに適用させるとかなり使いやすそうだ。
Xbox Oneで滑りにくいように改良されたトリガースイッチは、エリートでさらに改良が加えられ、ボタンを押すまでの距離を調整することが可能になっている。これにより、レースゲームのように深くゆっくりじわじわ引きたいゲームでも、できるだけ早く正確に押したいFPSのようなゲームでも、ゲームに応じて使い分けることができる。
まさに150ドルするだけのものはあるといった印象だが、強いて弱点を探すなら重量だ。パーツの多くに金属を用いているため、Xbox Oneの標準コントローラーが約280gなのに対し、Xbox Elite Wireless Controllerは348gと70gほどヘビーになっている。ゲームパッド史上最高クラスの重量をどう見るかで評価が大きく変わってきそうなゲームパッドだ。
Xbox Elite Wireless Controllerは、発売時期、価格共に未定ながら、日本でも発売に向けて準備を進めている段階だという。ホリデーシーズンに発売予定のWireless Adapterを使えば、Windows 10環境でもワイヤレスで利用できるのも良いところ。Xbox OneとWindows 10の両用デバイスとして1台確保しておきたい逸品だ。