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「戦国BASARA4 皇」と新日本プロレスがコラボ!

中邑選手と山本ディレクターのスペシャル対談が実現

7月23日 発売予定

価格:
6,990円(PS4通常版・税別)
5,990円(PS3通常版・税別)
11,990円(PS4衣装21式道楽箱・税別)
10,990円(PS3衣装21式道楽箱・税別)
プレイ人数:1~2人

CEROレーティング:B(12歳以上対象)

 カプコンは、7月23日に発売予定のプレイステーション 4/3用スタイリッシュ英雄(HERO)アクション「戦国BASARA4 皇」と「新日本プロレス」のコラボレーションを発表した。ここではその内容と、コラボを記念して行なわれた新日本プロレスの中邑真輔選手とディレクターの山本真氏のスペシャル対談の模様をお届けする。

 新日本プロレスとのコラボレーションは、有料DLCとして中邑真輔選手(島左近)、オカダ・カズチカ選手(真田幸村)、棚橋弘至選手(豊臣秀吉)、飯伏幸太選手(浅井長政)の各選手Ver.の特別衣装を配信するというもの。それぞれ入場コスチュームなどが丁寧に再現されており、武器があるキャラクターは選手にちなむなど凝った仕様となっている。配信日、価格は未定。

 「戦国BASARA4 皇」コラボレーションイベントは、今回が第3弾。以降は「バイオハザード(第4弾)」シリーズ、「ストリートファイターIV(第5弾)」シリーズ、「モンスターハンター(第6弾)」シリーズといったカプコン人気タイトルとのコラボ特別衣装の有料ダウンロード配信が予定されており、詳細は今後順次発表するとしている。

【中邑真輔選手(島左近)】
“キング・オブ・ストロングスタイル”のニックネームを持つ中邑真輔選手をイメージした島左近の特別衣装

【オカダ・カズチカ選手(真田幸村)】
“レインメーカー”のニックネームを持つオカダ・カズチカ選手をイメージした真田幸村の特別衣装

【棚橋弘至選手(豊臣秀吉)】
“100年に一人の逸材”のニックネームを持つ棚橋弘至選手をイメージした豊臣秀吉の特別衣装

【飯伏幸太選手(浅井長政)】
“ゴールデンスター”のニックネームを持つ飯伏幸太選手をイメージした浅井長政の特別衣装

■ 山本ディレクター×中邑真輔選手によるスペシャル対談!

 対談に先立ち、コラボの経緯についてきかれた中邑選手は「ある日突然コスチュームを持ってこいといわれた(会場笑)」と素直にコメント。今回のコラボは、新日本プロレス会長の菅林直樹氏が大の宝塚ファンで、舞台「戦国BASARA」を観劇したのがキッカケ。

 「(菅林会長は)ツイッターをやられてるんですが、ほぼつぶやかない。宝塚を観たときだけつぶやく」、「タカラジェンヌに会えるんじゃないかと(会場笑)」とギャグを入れる中邑選手だが、マジメなところは2013年の舞台を観た菅林氏が「戦国BASARA」の世界観に興味を持ち「なんとかカプコンとからめないか」と社員に指示を出し「昔からプロレスのファンだったボクにとっては凄くうれしい。ラッキー! と思ってすぐに小林プロデューサーと相談して実現に至った(山本氏)」と実現にこぎつけたという。

 新日本プロレスの印象をきかれた山本氏は「先日の両国も観にいって、ファンとの一体感が凄くて、なかなか経験できない。力強さがうらやましい。試合も面白いけど、入場から試合後までドラマがつながっていて、そこに華がある。(中邑選手の入場について)よくいわれるかもしれないけど、オシャレだなぁと思います。やっぱり格好いい! 実物が目の前にいる! 音楽との一体感も格好いいですよね」とコメント。中邑選手も「会場に来られると生の音、会場の空気、一体感といわれますけど、お客さん、選手、スタッフ、すべての人が共有する空気感は、凄くいいものですね」と続ける。

 入場コスチュームに関してきかれた中邑選手は「簡単にいってしまえば、キャラクターというのは自分自身で生み出していく。自分が何を主張し戦っているのか。たとえば言葉もありき、プロレスのスタイルもありき、プラスアルファでコスチューム。発したい世界観を表現していくので、物凄く重要ですね。どういう所作や振る舞いをするか。ボクのなかで重要なファクターとして捉えています」とコメント。

 山本氏のプロレスファン暦は、1980年代のタイガーマスクブーム、闘魂三銃士など中高生頃から。1980年2月24日生まれの中邑選手は「(大学時代にアマレスをやられていたが?)本当に最初に興味を持ったのは、小学生高学年から中学生の頃。闘魂三銃士の時代。あとは東京ドーム大会が始まった平成元年くらいが1番影響を受けた」と説明。

山本真氏
中邑真輔選手

 ここで山本氏が「実はこっそり入れているのを白状します」と、ゲーム中のキャラクターが使う“プロレス技”があるとコメント。代表的なキャラクターとして「黒田官兵衛」を使用し、ドロップキック、ローリングクレイドル、ローリングジャーマンからのパイルドライバーをそれぞれ披露。ドロップキックはいくつか種類があるが、山本氏のこだわりは1回転。ローリングジャーマンは最高10回まで連続で繰り出すことができるという。

 中邑選手とのコラボに島左近を選んだ理由をきかれた山本氏は「左近は蹴りを使うので、中邑選手の蹴りにあわせてみたかった。もうひとつは、左近の髪型。片方を短く刈り上げて流しており、これは中邑選手しかいない! とビジュアルから入った」と説明。中邑選手は「格好いいキャラクターでよかったなと(笑)筋骨隆々というわけではないので。あとヌンチャクを持っていたのはうれしい。ボク昔からダブルヌンチャクが使えるほど練習してました(会場笑)」とコメント。

 共通するファイトスタイルについては「左近はジークンドーを意識した作りになっていて、カンフーっぽさを出すために武器もヌンチャクにした(山本氏)」と説明。カンフーの動きについてきかれた中邑選手は「ちょっと長くなりますが……昔、香港にカンフー修行にいったんです。カンフーには大きくわけて“内家拳”と“外家拳”の2種類があります。内家拳は合気道とか太極拳に近い。身体の内側から力を発動させるというものがあって、少林寺拳法とかジャッキー・チェンがやるような派手なカンフーが外家拳。ボクは少林寺拳法にいきまして、虎の尻尾って書く……読み方を知らないんですけど(笑)、その蹴りは、蹴ったあとそのまま回転して後ろの足でまた蹴って水面蹴りしてまた蹴って、というのをさんざん練習させられた。内家拳においては六合八法拳っていう……格好良すぎて覚えてしまったんですけど(笑)、ブルース・リーのワンインチパンチみたいなのを習っていました」と当事のエピソードを披露。ただし、ヌンチャクに関しては少年時代から見様見真似でやってきた」という。

 カンフーの動きを試合にどう取り入れられているかきかれた中邑選手は「蹴りにおいては、ハイキックを避けられたところをまた回転してカカトでスピンキックというのは実際に使っている。カンフーでいう飛び蹴りのフォームは、まさにブルース・リーを意識したものですね」と説明した。

 コスチューム制作の苦労をきかれた山本氏は「左近が細いところ。この衣装は中邑選手の肩のシルエットがあって栄える。あの雰囲気と格好良さを出すべく、左近にちょっと筋肉を盛ってみようかと、普段よりも若干筋肉が大きくなっている。あと、光沢を含め皮の質感を出すべく細かく調整しました」と説明。

 こだわりポイントをきかれた中邑選手は「パンツ、レガースは実際に動くので、デザイナーに頼んだとしても断られる場合が多いですね。ボクらが求めるのは伸びる素材。ボクが求めたのはレザーだけど通気性がなかったり。コスチュームを作る方が使用できるもの(生地)を探してこれるかどうか、というのもある。レガースにおいては、合皮では耐久力がもたないから本皮を使っています。イメージをそのままコスチュームにできるかというと、そうではない。昔はプリント、絵柄を描いたようなコスチュームが欲しいとも思ったんですが、プロレスのようなフルコンタクトスポーツではもたない。カット、ステッチのデザインで自分のイメージに近いものになるんじゃないかと思って、それも考慮したうえで自分はこのコスチュームを作りました」と丁寧に説明してくれた。

 ここで山本氏が、中邑選手のコスチュームを着た島左近をプレイデモ。中邑選手がひと目見て気に入ったのは、ゲームオリジナルのヌンチャクホルダー。スイッチステップを見た中邑選手は「『ドラゴンへの道』でチャック・ノリスと戦っているところを意識してますね!」とさすがのツッコミ。山本氏も「ボタンひとつで簡単に……これがしたかった! こだわりの膝ステップ」と応じる。

 自分のコスチュームを着用した島左近を実際にプレイする中邑選手。最近は忙しくてあまりゲームをしていないという中邑選手だが、元来のセンスで敵をバシバシ倒していく。ここで「余韻を楽しんでいただけるように……ゲームのなかで“(アクションの)戻り”が1番キャラクターを出しやすかったりするんです」という山本氏。中邑選手は「あぁ、所作ですね。(大事なもの?)そうですね。プロレスにおいても、自分の動きによって表現したいときは、技よりも“技と技の間が重要”ということをよく後輩に教えています。それに共通するかなと」と説明する。

 ざっとプレイして「普通に楽しんでしまいました(笑) いいですね、ステップが踏めるのは。見ていて気持ちいい。爽快感があります。今日初めてプレイしたんですが、簡単さなど、操作のバランスもいい」という中邑選手。ほぼ絶賛に近いが、唯一苦言が呈されたのがヌンチャクのチェーンの長さ。「ボクは短いほうがいい」のコメントに会場からも笑いが起こった。

 質疑応答では、山本氏と中邑選手にさまざまな質問が投げかけられた。他のコラボ選手についてきかれると「オカダ選手は(愚直なところが共通点と思っている)愚直? う~ん……体系的に物凄くあってますね。(槍先が紙幣)これは……殺傷能力がなさそうですね(会場笑)」、「棚橋選手は(ポーズから入った)豊臣秀吉がこんなにムキムキだったなんて! さわやかなコスチュームが似合ってない! このアンバランスさがクセになりそうです(会場笑)」、「飯伏選手は(蹴りを使える。絶対正義のヒーロー像)まさかのTシャツ(笑)。(武器がゴング)実際持つとムチャクチャ重いですよ? (ガードすると3カウント)じゃぁキャラクターが死ぬとテンカウントだ(会場笑)。剣がマイク……これまた殺傷能力がない(笑)。Tシャツが脱げるとそのまんまで面白いかなと思います」と取材陣を笑いの渦に巻き込む。

 他3選手のコスチュームについてより詳しくきかれると「詳しくですか……Tシャツはですね、そうですね。我が新日本プロレスが闘魂ショップで発売しておりまして、長年のロングセラーですね! 特にこのブルーのカラーは女性と子供に大人気(会場爆笑)」と冗談をまじえつつ「オカダ・カズチカの真田幸村コスチュームなんですけど、実際のオカダはハチマキをやってないんですけど、それを上手く柄にあわせて再現できているなと感心しています。でもやっぱりインパクトがあるのは、この槍ですね。これは札束で相手の頬をはたく感じなんでしょうかね(会場笑)。豊臣秀吉の棚橋弘至に関しては、このムチムチ感が、まさにそのとおりだと思います(笑)。他が8頭身にも関わらず、棚橋選手は……山本さん、恨みでもあるのかな? と(会場笑)こういうところに好みが出るんじゃないかと思っていますね」とコメント。

 普段ゲームをプレイしているかきかれると「20代前半くらいまではやっていたんですけど。いま35歳です。ちょっと今は試合が忙しくてやっていないですね。でも『戦国BASARA』はすんなり入れるので自分でもちょっとビックリしました」とコメント。戦国時代のイメージや生き方についてきかれると「死が近い。それを想像するだけでもの凄く人生が濃くなるんじゃないかと思っています。生き方……長生きしたいなと(会場爆笑)。戦国時代を終えて幕末の志士たちの本を読むと、みなさん若くして国を動かしたり、政治を変えようとか。それくらいの年頃は、プロレスラーとして意識するところは多々ありましたね」とコメント。

 コラボ対象として他におすすめのレスラーはいるかときかれると「みんなコスチュームを駆使して自分の世界観を作り上げているんですけども……ヤングライオンみたいなコスチュームがプロレスラー!みたいな。ブーツとショートタイツひとつっていうのも、凄いビジュアル的にはインパクトがあるんじゃないかなと思います」とコメント。ここで山本氏が「黒田官兵衛とチェーンつながりで真壁刀義選手もいいかなと思っていたんですけど、今回は4選手だけだったので(断念しました)」と補足する。

 自身を賭ける左近にちなんで賭け事が好きか、人生最大の賭けについてきかれると「賭けるっていいますと……ボクらは命を賭けています。リング上は。死と隣合わせっていう部分は、いつでも持っておかなきゃいけないと思っていますね。自分を守るためにも。それはいつも意識していますね。自分の人生でこれは賭けだった! というのは……もう凄い一杯ありますね、特にボクは(笑)。たとえばプロレスラー、新日本プロレスのチャンピオンとして総合格闘技に打って出たりだとか。ひとつひとつの行動を起こす。リアクションはわからないんですが、自分の生き方に沿うしかないというか。なりたい自分になるために行動を起こすこと自体、自身の存在を賭ける、そういう形をとってきましたね」と説明。賭け事については「大好きです!」とキッパリ。「『BASARA』にかけてじゃないですけど、バカラが大好きです(会場笑)」とキレイにオチをつけてくれた。

 最後にユーザーにコメントを求められた山本氏は「ボクは『戦国BASARA』と『新日本プロレス』、どちらにも通じるものがあると思っています。双方のファンがそれぞれ見て欲しいなと。つながりをもって作っていますので、それを話題にしていだければうれしいです」とコメント。中邑選手は「『戦国BASARA』ユーザーさんは女性も多いときいたんですけど、ゲーム性、爽快感では共通する部分があると思います。プロレスにおいては、生の音、映像、肉眼で見るものですから、そういう違いを楽しんでもらえれば面白いんじゃないかなと思います」とコメントしてくれた。

和気藹々とした雰囲気のなか、中邑選手のトークもリング上同様にキレッキレで実に楽しい対談となった。プレス一同だけ楽しんで申し訳ない気もしてくるので、ぜひファン向けにも実現していただければなと思ってしまう

■ 新日本プロレス情報 ~4.29熊本大会、5.3福岡大会~

 山本氏と中邑選手がそれぞれ対談で触れる「戦国BASARA」と「新日本プロレス」の共通点。それを確かめるには、会場で生のプロレスに触れるのが1番! ここでは、直近で行なわれる2大会をご紹介。気になる方はぜひ会場まで足をお運びいただきたい。

【レスリング火の国】

・日時 …… 4月29日(開場15時30分、開始17時)
・会場 …… グランメッセ熊本
・アクセス …… 熊本県上益城郡益城町福富1010 TEL:096-286-8000
       九州産交バス 熊本駅・熊本交通センターから
       空港リムジンバス 阿蘇くまもと空港行「グランメッセ前」下車
       快速たかもり号 高森中央行「グランメッセ前」下車 徒歩約3分
       ※JR熊本駅より車で45分
       ※無料駐車場2200台
・入場料金(税込) …… ロイヤルシート 12,500円(当日13,000円)※ファンクラブ先行/公式サイト限定
           アリーナA 10,500円(当日11,000円)
           アリーナB 8,500円(当日9,000円)
           ひな壇A 8,500円(当日9,000円)
           ひな壇B 5,500円(当日6,000円)※完売
           ひな壇C 3,500円(当日4,000)※完売
・チケット発売所 …… 新日本プロレス公式Webサイト(http://www.njpw.co.jp/
           新日本プロレス公式スマートフォンサイト(http://sp.njpw.jp/
           新日本プロレス公式モバイルサイト(http://njpw.jp/)など(詳細は公式サイト参照)

【レスリングどんたく 2015】

・日時 …… 5月3日(開場15時30分、開始17時)
・会場 …… 福岡国際センター
・アクセス …… 〒812-0021 福岡市博多区築港本町2-2 TEL:092-272-1111
        福岡市営地下鉄「呉服町」駅より徒歩約17分 (約1.3km)
・入場料金(税込) …… ロイヤルシート 15,500円(当日16,000円)※完売
            アリーナ席 10,500円(当日11,000円)※残り僅か
            ひな壇指定席 8,500円(当日9,000円)
            2階特別席 6,500円 (当日7,000円)
            2階指定席 4,500円(当日5,000円)
            3階指定席 3,500円(当日4,000円)
・チケット発売所 …… 新日本プロレス公式Webサイト(http://www.njpw.co.jp/
           新日本プロレス公式スマートフォンサイト(http://sp.njpw.jp/
           新日本プロレス公式モバイルサイト(http://njpw.jp/)など(詳細は公式サイト参照)

(豊臣和孝)