日本マイクロソフト、「Xbox 360 感謝祭 in AKIBA」を開催
「ROBOTICS;NOTES」ステージに志倉千代丸氏、「重鉄騎」ステージには押井守氏が登場!
日本マイクロソフト株式会社は6月17日、新作タイトルの試遊イベント「Xbox 360 感謝祭 in AKIBA ~ハマる アクション ゲーム生活! この夏、行こうゲームの新境地。~」を、東京・秋葉原のベルサール秋葉原にて開催した。
このイベントは、6月より順次発売されるXbox 360用新作タイトルの試遊イベント。カプコンの「重鉄騎」、5pb.の「ROBOTICS;NOTES (ロボティクス・ノーツ)」、角川ゲームスの「LOLLIPOP CHAINSAW (ロリポップチェーンソー) 」、日本マイクロソフトの「Crimson Dragon」、セガの「MAX ANARCHY(マックス アナーキー)」、ユービーアイソフトの「ゴーストリコン フューチャーソルジャー」の6タイトルが出展されたほか、開発者をゲストに招いてのステージイベントも行なわれた。
イベント会場の様子。中は暗く、周期的に変化するカラフルなライトアップが彩りを添えていた | ||
Kinect対応タイトルでは、画面前に広い場所が設けられており、体全体を使って楽しそうにプレイしている姿が印象的だった |
「ROBOTICS;NOTES」の企画・原作を務めた志倉千代丸氏。ゲーム序盤をプレイしながら内容を紹介 |
「ROBOTICS;NOTES」ステージには、企画・原作を務めた志倉千代丸氏がゲストとして登場。「CHAOS;HEAD」、「STEINS;GATE」に続く科学アドベンチャーシリーズの第3弾である本作について、志倉氏は「続編ではなく、世界観を受け継いでいる」とした上で、「第3弾に出てくる登場人物たちも、(第1弾、第2弾で起こった)過去の事件のことを知っていることでつながっている」と解説。
司会者からの「アドベンチャーゲームといっていいんですか?」という質問には、「アドベンチャーゲームだと思います。昔のアドベンチャーゲームって何か調べるときに矢印とか出てくるけど、登場人物たちには見えてない設定なんですよね。それをARのシステムを使って主人公にも矢印を見えるようにしています」と話し、ゲーム中のキャラクターとプレーヤーが同じ体験をできるようにすることで、没入感を高めているという。
システム面では他にも、Twitterに相当する「ツイぽ」でつぶやく内容などでストーリーが展開したり、マップ機能やストリートビューのような機能も用意されているなど、「通常のアドベンチャーゲームよりも(ストーリーの)分岐がわかりづらくなっています」と、かなり歯ごたえのあるアドベンチャーゲームになっているようだ。
ストーリーについては、「前半は青空が広がり、種子島ののんびりした雰囲気の中で進行するが、3章ぐらいから青空ではないシーンが増えてきて、結構恐いシーンも登場します。かなりきついシーンもありますね」という。また、主人公以外の視点で描かれるシーンのところでは、「主人公とプレーヤーの情報量にずれが生じます。そこもギミックになっています」という。
ステージの最後には、「Xbox LIVEで体験版が配信されていますので、まだ体験されていない方は、ぜひダウンロードしてプレイしてみてください」と締めくくった。
ARシステムを使って、あき穂にネコ耳メイド服を着せたところ。ほかにもさまざまな機能が用意されている | ゲーム中で主人公が格闘ゲームに挑むシーン。本作はアドベンチャーゲームなので、表示されるボタンを順番に押すだけに簡略化されている | 「ツイぽ」でつぶやく内容も選べる。ゲーム中に参照したり、つぶやくことでストーリーが分岐することもあるという |
左から順に、北林氏、片岡氏、安藤氏 |
「重鉄騎」では、ステージイベントが2回実施された。1回目は、プロデューサーの北林達也氏、プロデューサーの片岡謙治氏、ディレクターの安藤行男氏(いずれもカプコン)の3名がゲストとして登場し実機を使ったデモプレイが実施された。続く2回目は、北林氏と片岡氏に加え、映画監督の押井守氏がスペシャルゲストとして登壇し、押井監督が指揮を執り制作したコラボレーショントレーラーを上映し、それにまつわるトークが展開された。
デモプレイは、今回が初公開となる“敵の重鉄騎”と戦うステージを舞台に展開。安藤氏が実際にゲームをプレイし、その様子を片岡氏が実況する形で進行した。デモプレイでは、ステージに設置されている石油タンクを壊して爆発させ重鉄騎を足止めし、その間に集中砲火を浴びせるなど、ゲーム攻略のヒントとなる情報が紹介された。
そしてデモプレイ終了後、ソフトの発売と同時に配信が開始されるダウンロードコンテンツ(DLC)が紹介された。発売と同時に配信されるDLCは、鉄騎に貼ることのできるエンブレムで、ユーザーから募集したものが10種類、メディアなどとコラボしたものが20種類の、合計30種類のエンブレムとなっている。
敵が重鉄騎ということもあり、かなり苦戦を強いられた安藤氏。それでも、敵の重鉄騎をおびきよせて石油タンクに砲撃し爆発させ足止めするなど攻略のヒントとなるプレイを見せてくれた | DLCとして合計30種類のエンブレムが、ソフトの発売と同時に配信される |
左から順に、片岡氏、押井監督、北林氏 |
コラボレーショントレーラーにまつわるトークイベントでは、まず完成したトレーラー映像が上映された。この映像について押井監督は、通常ゲームのトレーラー映像というと、ハイクオリティなCGムービーが主流だが、今回はそうではなく、リアリティを追求したゲームなので実写とCGを交えたムービーを制作したという。
さらに、話題は実際の戦車にまでおよび、「戦車は、車のように人間が快適に乗れるようには作られていないんです。むしろ、機械の隙間に人間が入るという感じです」という押井監督のコメントに続き、北林氏が「戦車の内部の閉塞感・恐怖心は、『重鉄騎』でも出したかった」と述べた。
映像化にあたり「重鉄騎」をプレイした押井監督は、「世界観は気に入っている。映画以外の仕事もいろいろやっているが、どんな仕事でもこれは映画にならないかな?と常々考えている」とし、映画化については「カプコンさん次第」と言い笑いを誘った。
なお、今回のコラボレーショントレーラーは、6月18日よりマーケットプレースにて配信されるという。また、このトレーラーの映像内で戦車につけられているエンブレムが、1回目のステージイベントで紹介されたものと同じく「重鉄騎」の発売日である6月21日より配信される。
そして最後に、北林氏、片岡氏、押井監督の3名よりユーザーに向けて以下のようなメッセージが寄せられた。
北林氏
「いよいよ来週発売になります。今回は押井監督とのコラボレーションも実現し大きな力を得られましたので、このままの勢いで発売を迎えられたらと思います」。
片岡氏
「『重鉄騎』は、様々な人々の協力を得て完成した作品です。コラボレーショントレーラーやメイキング映像、今後情報が公開されるものなどを含め、自分なりの世界観を広げてもらえると、より深く楽しむことができると思います」。
押井監督
「『重鉄騎』というゲームのことは知らなかったが、実際にやってみたら僕がやりたいこととかなり近いものでした。トレーラーを作っているときも、これが映画になったら絶対に面白くなると思いました。ゲームがたくさん売れたら、きっとカプコンさんが映画を作らせてくれると思いますので、みなさんよろしくお願いします」。
コラボレーショントレーラーが上映されたあと、観客から拍手が送られた | メイキング映像の一部も公開された |
コラボレーショントレーラーの映像内で、戦車につけられていたエンブレム「黒衣の未亡人」が発売と同時に配信される | 押井監督へのインタビューやゲームの設定資料などが収録されたDVD+BOOKが8月中旬に発売される |
【「LOLLIPOP CHAINSAW」ステージ】 | ||
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ゲーム中で主人公が使用しているチェーンソーを手に登場した本作のイメージガールを務めている川本まゆさん | グラスホッパー・マニファクチュアのクリエイティブディレクターである須田剛一氏と、本作が世界一うまいという結城名人もゲストとして登場。ステージ1の終盤をプレイしながらゲームのコツを紹介した | 本作のオリジナルTシャツのプレゼントも行なわれた |
(2012年 6月 18日)