Nintendo of Americaは6月5日(現地時間)に、プレス向けカンファレンス「Nintendo All-Access Presentation @ E3 2012」を開催した。

　カンファレンスでは主にWii Uのタイトルが紹介された。この記事では発表されたタイトルの中から、主にサードパーティタイトルについて紹介する。ファーストパーティタイトルや、Wii U本体についての情報はこちらの記事を参照して欲しい。

■ ワーナーが「Batman： Arkham City」のWii U版や、新作「LEGO CITY: Under Cover」を発表

「Batman： Arkham City Armored Edition」

「Scribblenauts Unlimited」

「LEGO CITY: Under Cover」

　「Batman： Arkham City Armored Edition」はプレイステーション 3/Xbox360/Windows PCで発売されている「バットマン」の世界観や人物をベースに使ったアクションアドベンチャー「Batman： Arkham City」に「Wii U GamePad」を使った「Wii U」ならではの独自の要素を追加したタイトルだ。

　紹介されていた新要素は、1つが「BATモード」と呼ばれる物で、ゲームをプレイしていると溜まるゲージを消費することで、攻撃力が上昇するというものだ。これは「Wii U GamePad」を使って発動させるようだった。他にも「バットマン」が使う手裏剣の様なガジェット「Batrang」の軌道を「Wii U GamePad」を使ってコントロールするシーンが紹介されていた。これにより遠くの敵に当てるとき等により細かいコントロールができるようになるという。また持ち物や装備を「Wii U GamePad」から操作するシーンも確認できた。

　他にも「Scribblenauts Unlimited」というタイトルが発表された。

　「Scribblenauts」は2009年9月15日に北米で発売されたNintendo DS用のアクションパズルゲームで、日本ではKONAMIから2011年1月27日に「ヒラメキパズル マックスウェルの不思議なノート」というタイトルで発売されている。主人公である「マックスウェル」が持っているノートは言葉を書き込むとそれが実際に現れるという不思議な効果がある。そのノートを使い”なぞなぞ”のような問題を解いていくのが目的のパズルゲームだ。

　「Scribblenauts Unlimited」では「Wii U」のHDグラフィックスに対応し、大きな画面で美しいゲームプレイを楽しめるという。また「おもいつくままに物を作り出し命を吹き込みましょう」と紹介し、犬の足に4つのタイヤがついている生き物（？）を作成していた。作成したオブジェクトを他のプレーヤーと共有する機能や、マルチプレイモードも実装されている事が発表された。

　「LEGO CITY: Under Cover」という新作タイトルも発表された。

　「LEGO CITY: Under Cover」はプレーヤーは警察官になり、レゴブロックでできた世界の中を縦横無尽に駆け回り、犯罪者を捕まえることが目的だ。「Wii U GamePad」のスクリーンに新たな指令が舞い込んでくる様子や、「Wii U GamePad」を使ってヘリコプターを操作しているのが確認できた。

　どのタイトルも発売日など詳細な内容は明らかにならなかったが、「Wii U GamePad」を使った新しいゲーム体験に大きな期待を感じさせてくれるタイトルだった。

【スクリーンショット】
「Batman： Arkham City Armored Edition」で「Wii U GamePad」を使っている様子
「Scribblenauts Unlimited」のプレイ中の画面
ムービーで公開されていた犬のような生き物。好きなパーツを付けてカスタマイズするように見える
「LEGO CITY: Under Cover」のスクリーンショット。レゴで出来た世界をヘリや車で駆け抜ける
「Wii U GamePad」に新たな指令が舞い込んできた		想像以上に世界が広い

■ UBISOFTは「JUST DANCE4」、「Zombi U」を紹介。他にも6タイトルがWii Uに提供される

「JUST DANCE4」のデモを行なうダンサーズ

「Zombi U」では「Wii U GamePad」が生存に必要不可欠なサバイバルキットに

　UBISOFTからは怒濤のタイトル紹介が行なわれた。動画で流れたものを含めると全部で8タイトルだ。

　プレゼンテーションは「JUST DANCE4」のデモンストレーションから始まった。ステージに4人のダンサーが登場し、実際にゲームをプレイする。「Wiiリモコン」を持ってプレイするプレイヤーは従来の通り画面に表示される見本のマネをしてダンスをするのだが、「Wii U Gamepad」を持っているプレーヤーは人形使いの様にダンスの途中で振り付けの種類を変えることができる。実際にデモンストレーションではコサック風のダンスや、スーパーマンの様なダンスなど目まぐるしく振り付けが変わり、最後には片足を上げてポーズを取るという振り付けになっていた。

　「Zombi U」のデモンストレーションでは「Wii U Gamepad」を使うとゲーム内でどんなアクションができるかが紹介され、ゾンビを探す探知機になったり、装備や荷物を変更するインターフェイスになったり、スナイパーライフルのスコープになったり、施錠されたドアのハッキングに使ったりと、アーミーナイフの様に様々な用途に使えるようだ。

　プレゼンテーションの最後にUBISOFTがWii Uで発売予定のタイトルを紹介するビデオが流れ「Assassin's Creed 3」、「Rayman Legends」、「Sports Connection」、「RabbiDS Land」、「Yourshape: Fitness Evoled 2013」、「Avengers Battle for Earth」が提供される事が明らかになった。
　

【スクリーンショット】
「JUST DANCE4」のデモンストレーション。一曲の中で目まぐるしくダンスの振りが変わっていく
「Zombi U」のデモンストレーション。アーミーナイフの様に何通りもの使い方がある「Wii U Gampad」

■ これが本当のパーティゲーム？　FreeStyleGamesが送るカラオケ＆ダンスゲーム「SiNG(仮)」

歌詞は「Wii U Gmaepad」のモニターに表示される

　「DJ HERO」シリーズなどの音ゲーで有名なFreeStyleGamesもWii U向けに「SiNG(仮)」というユニークなゲームを発表した。

　「SiNG」は文字通り歌を歌うことがメインのカラオケの様なゲームだ。カラオケと違うのは歌詞が「Wii U GamePad」に表示される事だろう。このため歌を歌う人はテレビではなく、ギャラリーの方を向いて歌うことができる。その間テレビ画面には曲に合わせてダンスの振りが表示され、ギャラリーも一緒になって楽しむことができる。

　この様なアプローチが可能なのも「Wii U Gamepad」が提供する非同期のゲームプレイのアイデアと言えるだろう。

【スクリーンショット】
一緒に歌い、一緒に踊る。新しいパーティゲームの形だ

■ 怒濤のタイトル紹介ラッシュ。紹介したタイトル以外にも7タイトルが発表。

　他にも「Darksiders II」,「Mass Effect3」、「TANK! TANK! TANK!」、「TEKKEN Tag Tournament 2」、「Trine 2:Director's　Cut」、「Ninja Gaiden　3: Razor's　Edge」、「AlinesColonial　Marines」と怒濤のタイトル紹介が行われた。

「Darksiders II」	「Mass Effect3」	「TANK! TANK! TANK!」
「TEKKEN Tag Tournament 2」	「Trine 2:Director's　Cut」	「Ninja Gaiden　3: Razor's　Edge」
「AlinesColonial　Marines」