スクエニ、AC「ガンスリンガー ストラトス」特別内覧会を開催
4対4のオンラインマルチ対戦型ダブルガンアクションゲーム
本作のロゴ |
株式会社スクウェア・エニックスは、今夏稼動予定のアーケード向け新作タイトル「ガンスリンガー ストラトス」(GUNSLINGER STRATOS)の業務用関係者向け特別内覧会を渋谷ベルサールにて開催した。開発協力は株式会社バイキング。株式会社バンダイナムコゲームスの「機動戦士ガンダム EXTREME VS.」などの開発を手がけている。
本作は、オンラインマルチ対戦型ダブルガンアクションゲーム。最大の特徴は、1人で2つのガンデバイスを使用することにある。筐体は60インチプラズマディスプレイを採用し、立った状態でプレイする。描画は1/60秒=60フレームで行なわれる。
会場で公開された筐体。60インチのプラズマディスプレイを採用したモニター部の周辺には、位置検出用のための発光部があり、ガンデバイスのカメラでこれを捉えて位置を割り出す、従来のガンシューティングゲームと同様の方法がとられているようだ |
【スクリーンショット】 | |
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ダブルガンは、2つを合体させることにより、3通りの武装を瞬時に切り替えて使い分けることができる。
2つをばらばらに持つ「ダブルガンスタイル」では「ハンドガン」のような武器で別々の標的を狙うことができる。2丁を重ね合わせるように合体させると「サイドスタイル」となり、「ショットガン」などの武器が使えるようになる。もう1つ、2丁を縦に重ねるように合体させる「タンデムスタイル」では、高火力の「ビーム砲」や「ロケットランチャー」といった武器が使用可能となる。高火力の武器では、ステージにそびえるビルなどを破壊することが可能だ。また、武装の詳細はキャラクターごとに異なり、その総数は数百種類に及ぶという。攻撃武器だけではなく、回復武器も用意されるようだ。
「ダブルガンスタイル」 | 「サイドスタイル」 | 「タンデムスタイル」 |
移動は左ガンデバイスの後部にあるスティックで行ない、右ガンデバイスにはジャンプボタンが装備されている。ジャンプだけでなく、空中を飛行することも可能だ。また、接近戦用の武器も用意されており、ヒットすれば大ダメージを与えられる。
ゲームモードは4つが公開された |
ゲームモードは「全国対戦」、「店舗チームVS.全国対戦」、「個人ミッション戦」、「協力ミッション戦」の4つが公開された。「全国対戦」、「店舗チームVS.全国対戦」では、勝利するともう1戦プレイできる。「店舗チームVS.全国対戦」では、店舗内での参加者が4人に満たない場合は、他店舗から参加したプレーヤーが仲間となる。「個人ミッション戦」、「協力ミッション戦」ではCPU戦をプレイすることになる。
ステージは日本の各都市をモチーフとしており、今回プレゼンテーションで公開された「渋谷」ステージ以外にも、「池袋」や「道頓堀」、「梅田」といった場所、そして北海道から九州まで、多数のステージが登場する予定。各ステージにある障害物は、攻撃によって破壊することができるほか、複数のビルを一気に破壊して敵ごとまとめて攻撃するといったことも可能。
また、NESiCAやモバイルサイトに対応し、カスタマイズが可能なほか、プレイすることでポイントを貯め、貯まったポイントで武装やキャラクターアイテム(髪型やアクセサリー、服装など)を交換できるようになるという。
ほかにも、オフィシャルサイトでは、ユーザー同士がグループを組めるよう、簡単なソーシャルネットワーク機能を持たせる予定。チームプレイ時に同時出撃を促すだけでなく、グループ内でレアな武器の貸し借りをしたり、高額な武器の共同購入などを行なえるようにする予定だ。
あいさつに立った和田洋一社長。後半にも登壇し、「賞金つき全国大会」となる「ガンスリンガー ストラトス バトルアリーナ」の開催を宣言した |
さらに、本作を使った「賞金つき全国大会」=「ガンスリンガー ストラトス バトルアリーナ」が行なわれることがスクウェア・エニックス代表取締役社長・和田洋一氏から明らかにされた。国内のアーケード向けタイトルではおそらく初の試みとなる。
続いて、本作のスペシャルサポーターとして、プロゲーマーの梅原大吾氏が登場。梅原氏は本作をプレイした感想として「そんなに長時間プレイしたわけではないので、細かいところはわからないですけれども、ぱっと見たときに、『今後アーケードゲームはこのゲームが中心になっていくんだな』と直感するぐらい、インパクトが強かった」と述べた。
「賞金つき全国大会」に関しては「ずっとそういうものがあればいいなと思っていたんですけれども、メーカー主催でこういう大会は国内では初めてですよね。対戦ゲームって大会があるのとないのとではプレーヤーのモチベーションが変わってくるので、皆すごいがんばるんだろうなと」とコメントしていた。
「賞金つき全国大会」=「ガンスリンガー ストラトス バトルアリーナ」が行なわれる。スペシャルサポーターとして梅原大吾氏が登場 |
■ 世界観・原案は虚淵玄氏が担当。キャラクターデザインなども公開!
本作の世界観・原案は、株式会社ニトロプラスの虚淵玄氏が担当。虚淵氏のメッセージによれば、「ガンスリンガー」は拳銃使い、「ストラトス」は成層圏という意味。つまり、本作は空飛ぶ拳銃使いが出てくるというお話だという。
時代は2115年。この遠い未来に、それぞれ違う歴史をたどった2つの日本が存在し、まったく異なる2つの平行世界が突如ぶつかり交じり合うことで、お互いに壊れていってしまうという事態となる。仲間や家族達を助けるためには、ぶつかり合っているもう1つの平行世界を消し去ってしまうしかない。そのために主人公達は、タイムマシンで100年さかのぼり、2015年でもう1つの歴史の可能性を消し去ろうと現代の日本にやってくることになる。
ところが、そこには自分と瓜二つの、考え方、しゃべり方もそっくりの同じ顔をした敵がいる。なぜ? 理由を調べてみると、もう1つの平行世界からも、同じようにタイムマシンで、2015年にもう1人の自分が同じ使命を背負ってやってきていた……というわけだ。
スクウェア・エニックスのプロデューサー・門井信樹氏。世界観などのプレゼンテーションを行なった | バイキングのディレクター・尾畑心一朗氏からゲームシステムなどのプレゼンテーションが行なわれた |
さらに、キャラクターデザインは、島崎麻里氏(「BAYONETTA」など)、ワダアルコ氏(「FATE/EXTRA」など)、コヤマシゲト氏(「HEROMAN」など)が担当。デザインイラストも公開された。
続いて、主人公「風澄 徹」役の阿部 敦さんとヒロイン「片桐鏡華」役の金元寿子さん、そして「竜胆しずね」役の植田佳奈さんがゲストとして登壇。本作のセリフの収録は2011年12月ごろに行なわれたという。
● 最初に本作のお話を伺っての感想は?
「ガンシューティングはゲームセンターでプレイしていますが、このタイトルがガンデバイスを使ったものだとは思っていなかった。キャラクターデザインもしっかりしていて、対戦格闘ゲームかと思っていたんですが、自分でキャラクターを動かしつつ、銃を操作するということで、システムが気になりました(阿部さん)」。
「ただ敵をやっつけるだけではなくて、世界観だとかキャラクターの関係性だとかがとても楽しみなゲームだなと思いました(金元さん)」。
「このお話をいただいたとき、ちょうど『CALL OF DUTY』に携わっていたこともあって、『銃関係が続くなあ』と思って心躍りました(植田さん)」。
● 収録の際のエピソードを教えてください
「2つの世界があるということで、最初聞いたときは驚きだったんですけれども、対戦していると自分が出てくる、ということで、セリフも自分に対する掛け合いがあったり新鮮で……セリフの特殊なバリエーションが多くて、結構しゃべりました。(門井氏『お尻を撃たれたとき、とか……』)やったやった、やりました(笑)。いろんなところを狙い撃つといろんなことになるのかな、と思ったりしました(阿部さん)」。
「鏡華ちゃんはとても明るくて元気な娘なんですけれども、『ギャルギャルしくは演らないで』というオーダーがありましたね。ちょっと落ち着きもあるんだけど、明るくて元気という感じで演じましたね。同じアクションをしても、やられた相手によって発する言葉が違ってくるというのは、遊んでいて飽きないというか、楽しみが1つ増えるんじゃないかな、と思いましたね(金元さん)」。
「私のキャラは見た目がすごくかわいいんですけれども、2面性のあるキャラクターでして、ウキウキキャピキャピとかわいらしくしているところと、ガラッと変わったときに、『ここまで演っちゃっていいんだ』という、かなり表現に差があったので、その辺はやっぱり楽しんでいただけるんじゃないかと思いますね(植田さん)」。
● 最後に、みなさんに一言づつコメントをいただければ
「今回、主役という大役をいただいたんですけれども、個人的にもゲームセンターに足を運んでいるので、さっきもプロモーションビデオを見たくて会場に紛れ込んで見ていたんですけれども、いちユーザーとしてすごく楽しみなゲームですので、僕をゲームセンターで見かけた際はどうかお手柔らかに。ゲームセンターでお会いしましょう!(阿部さん)」。
「私も先ほど映像を見て、町が壊れていく感じだとか、とても爽快感がありますし、動きもかっこいいので、あまり遊んだことがない方でも、キャラクターが入ったりだとか、『この街知ってる』っていうことで入ったりしても楽しめる作品だなと思いますので、ぜひ皆さんに体験していだだきたいなと思います(金元さん)」。
「ゲームの説明などを聞いていて、かなりやりこみ要素の強いゲームだなと思いました。アーケードでやりこむゲームって、どちらかというと今までは1人で黙々とやりこむというイメージが強かったと思うんですけれども、このゲームは8人で同時に対戦するということで、すごく楽しそうです。ぜひ友達と声を掛け合って、盛り上がっていけるゲームだと思いますので、ぜひ楽しんでいただければうれしいです。私もプレイするのが楽しみです(植田さん)」。
阿部 敦さん | 金元寿子さん | 植田佳奈さん |
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(2012年 1月 11日)