スクエニ、「FF XI」テストサーバー「Undine」の稼働を開始
Windows用専用クライアントを使用。田中氏「これでようやく新しい体制が整った」
株式会社スクウェア・エニックスは、8月26日に正式発表したプレイステーション 2/Xbox 360/Windows用MMORPG「ファイナルファンタジー XI」のテストサーバーについて、当初の予定通り、本日8月29日より稼働を開始した。
「Undine(ウンディーネ)」と名付けられたテストサーバーの参加条件は、「FF XI」Windows版の利用者であること、「FF XI」公式フォーラムへログインできること、レベル90に達しているジョブがひとつでもあること。過去に発売された“すべて”の拡張データディスク、並びに追加シナリオ、バトルエリア拡張コンテンツを購入していること、としている。
要約すると、対象は「すべてのコンテンツを購入し、レベル90のキャラクターを持つWindows版ユーザー」ということになる。残念ながら過去にプレイしていて復帰を考えているユーザー、ゲーム始めたばかりのユーザー、PS2やXbox 360でプレイしているユーザーは対象外となる。
テストサーバーへのログインは、公式フォーラムからダウンロードできる専用クライアントを使用する。テストサーバーで実施されるテストは、始まりと終わりがあり、その都度、公式フォーラムから申し込む必要がある。テストには定員が設定されており、定員に達し次第、受付は終了となる。
参加に際しては参加条件を満たした状態で、専用フォームを通じて参加申し込みを行なう必要がある。応募が完了するとテストサーバーへのログインが可能となり、自分のアカウントのレベル90以上のキャラクターを1人選び、そのキャラクターでログインすることになる。マクロやマップのマーカーなどは設定ファイルを読み込むことでテストサーバーでも使用することができる。
第1回目のテストは8月29日15時よりスタートしており、具体的なテスト内容については明らかにしていないが、「FF XI」プロデューサーの田中弘道氏によれば、「次回大規模アップデートに向けての最終調整とプレビュー」がテストの主な目的としている。
今後については、「数カ月に1度の大規模バージョンアップの体制からテストサーバーへの検証を経て案件ごとに逐次投入していくアップデート形式に移行することが目標」としており、運営10年目にしてアップデートスタイルの大幅な革新を示唆しているのが興味深い。テストサーバー稼働による「FF XI」の変化に注目したいところだ。
【「ファイナルファンタジーXI」プロデューサー田中弘道氏のコメント】
長らくお待たせしておりましたが、本日より「ファイナルファンタジーXI」テストサーバーを公開いたします。インストール容量やダウンロード方法等の問題によりWindows版のみの公開です。このフォーラムも本来テストサーバーのコンテンツ検討用に用意したものでしたので、これでようやく新しい体制が整ったことになります。
テストサーバーは現在開発中のデータやプログラム内容であるため、時に不具合や不安定なことも想定されます。また、不定期にメンテナンスや長期間の休止などがある旨、御理解と御協力をお願いいたします。
このテストサーバーの導入により、将来的にはこれまでの数カ月に1度の大規模バージョンアップの体制から、テストサーバーでの検証を経て案件ごとに逐次投入していくアップデート形式に移行することが目標ですが、当面は移行期間として、次回大規模アップデートに向けての最終調整とプレビューについてのテストサーバーへの皆さまの参加と、フォーラムへのフィードバックの御協力をお願いします。
これからもユーザーの皆様からご意見をいただきながら、より楽しめるゲームへと進化をつづけてまいります。
どうか今後ともファイナルファンタジーXIをよろしくお願いいたします。
(2011年 8月 29日)