中国UltiZen、レッド・エンタテインメントを買収
日中共同で「Produce in Japan、Made in China」を目指す


3月31日発表




 中国UltiZen Gamesと株式会社レッド・エンタテインメントは3月31日、両社の資本・業務提携を発表し、UltiZen Gamesがレッド・エンタテインメントを完全子会社化したことを明らかにした。3月30日にUltiZenがレッドの普通株式・優先株式をすべて取得し、議決権比率100%を取得。これによりUltiZenが親会社、レッドが子会社の関係となる。

 UltiZen Gamesは2005年1月に創業し、中国を拠点に513万人の会員を擁するゲームポータルサービス「365UB」を展開しているソーシャルゲームメーカー。日本でも知られているタイトルとしては、ゲームポットが展開している「ブラウザ封神演義」がある。2010年には日本オンラインゲーム協会(JOGA)にも加盟し、日本展開の意志を明らかにしていた。

 買収の狙いとしては、レッドのプロデュース力やIPとUltiZenの会員基盤および開発力の融合により、世界に対して魅力的なコンテンツを提供し、相互の収益の最大化を目指すこととしている。

 今後の展開としては、「ブラウザゲームの共同開発」、「スマートフォン向けソーシャルアプリを世界に提供すること」、「両社のサービス・メディアを連携させた共同プロモーションの展開」の3点を上げている。

 ブラウザゲームに関しては、UltiZenのゲーム開発力とプラットフォーム「365UB」、そしてレッドのクリエイティビティを融合することで「Produce in Japan、Made in China」を実現し、日中同時配信で提供していくという。また、スマートフォン向けについては、レッドのプロデュース力を活かしたものを世界に提供していく予定で、現在第1弾を協議しているところだという。


(2011年 4月 1日)

[Reported by 中村聖司]