「真・三國無双 Online~蒼天乱舞~」先行体験レポート
騎乗できる動物副将“象”、挑戦コンテンツ「崑崙山」など多数の新要素を一足先に体験!
株式会社コーエーテクモゲームスとCJインターネットジャパン株式会社は、Windows/プレイステーション 3用オンラインアクションゲーム「真・三國無双 Online」の第2弾となる拡張パック「真・三國無双 Online~蒼天乱舞~」を11月11日に発売する。Windows版については無料アップデートという形でダウンロード提供され、PS3版についても無料アップデートが実施されるほか、別途パッケージも発売される。こちらには様々な特典が同梱され、価格は7,140円となる。
「蒼天乱舞」では新シナリオ「連環の計」がスタートし、プレーヤーは5つの勢力に分かれて戦うようになる。そして「連合」という要素が追加され、各勢力の均衡の取れた激しい戦いが繰り広げられることになる。また、“動物副将”に騎乗が可能になり、その第1弾として“象”が登場する。さらに、中立地帯のコミュニティスペース“桃源郷(とうげんきょう)”、そして桃源郷から挑戦できる何処までも続く戦場「崑崙山(こんろんさん)」が追加される。
今回は、実装に先がけCJインターネットジャパン本社でこれらの新コンテンツを先行体験してきた。解説は運営プロデューサーのCJインターネットジャパンパブリッシング事業部の木部高広氏。本稿ではこれらの要素をレポートしていきたい。
■ アップデート直前に最終決戦を実施。「蒼天乱舞」実装後は、ついに象が登場!
運営プロデューサー務めるCJインターネットジャパンパブリッシング事業部の木部高広氏 |
虹を作る象。ユニークなアクションは動物副将の特徴のひとつ |
騎乗しての戦闘。圧倒的な迫力だ |
11月11日の「蒼天乱舞」の実装前に行なわれるのが、プレーヤー達が勢力に分かれ、陣地を奪い合う「争奪」の“最終決戦”である。これまで展開していたシナリオ「荊州鳴動」はこの最終決戦で終わり、「蒼天乱舞」実装で新たなシナリオ、「連環の計」が始まるのだ。
「真・三國無双 Online」ではこれまでいくつかのシナリオを展開していた。いままでは8カ月ほどで次のシナリオになっていたが、「荊州鳴動」は1年間継続したという。「荊州鳴動」ではプレーヤーは魏、呉、蜀の3つの勢力で争っていた。今回の最終決戦でこのうちの1つの勢力が勝利をつかむことになる。最終決戦では11月6日に第2勢力と第3勢力が戦い、勝った勢力が11月7日に第1勢力と戦う。木部氏によれば、現在(10月15日)は蜀が優勢だという。
この戦いに勝った勢力に所属していても次の戦いへの特典などはないが、それでも最後の戦いは大きく盛り上がる。劉備が君主である蜀は人気も高く初心者プレーヤーも多く集まる勢力だが、逆にコアプレーヤーに敬遠されていたのか、これまでのシナリオでは勝利をつかむことはなかった。今回の最終決戦で、蜀が初めて勝利をつかめるのか、注目である。
さて、最終決戦を終えて「蒼天乱舞」が実装されると、すぐに「連環の計」が始まる。「連環の計」ではプレーヤーは、「劉備」、「曹操」、「孫堅」、「董卓」、「袁紹」の5勢力から1つを選び、他勢力と戦うことになる。「蒼天乱舞」から導入される要素として、「勢力連合」がある。これは、勢力同士が同盟を組み、他勢力と戦う事が可能になる新要素だ。
勢力連合は運営側が設定する。「真・三國無双 Online」は一定日数プレイすると他勢力に移動できる「転生玉」というアイテムが入手できる。これまでは弱くなってきた勢力のプレーヤーが離脱し、いよいよパワーバランスの不均衡が増大する、という事態があった。今回の勢力連合で、このパワーバランスを調整していく狙いがあるという。巨大な1勢力対4勢力連合、という状況もあり得るわけだ。勢力連合を組むとそれぞれの勢力の都市を行き来することもできる。新しいコミュニケーションにも期待したい。
「蒼天乱舞」では動物副将の“象”の追加も注目だろう。長い鼻と体の大きさを武器とする象は動物副将として、頼りになる存在だ。象は戦場に敵として出現し、倒すと配下に加えることができる。広い範囲を攻撃でき、建物に対する破壊力も高い。また都市では「/trick」コマンドを入力すると鼻から水を吹きだし、虹をかけることができるという面白いアクションをする。
「神騎薬」という新アイテムを使うことで、象は騎乗することができるようになる。騎乗できるようになった象は体が2回り以上大きくなり、まさに見上げるほどの存在だ。通常の動物副将のようにプレーヤーの部屋には入りきれず、「庭園」にある動物副将専用の小屋に入れられる。街中、戦場、どちらにも連れ歩き、騎乗することができる。騎乗すると、これまでにない視線の高さ、大きな象の背中が楽しい。
戦場では騎乗するとプレーヤーの武器ではなく、象を操って戦うことになる。通常攻撃では象の鼻を振り回し、チャージ攻撃では前足を踏み下ろし、衝撃波で敵を蹴散らす。ジャンプ攻撃は、巨大な象が空を宙を舞うという信じられないほどのダイナミックな攻撃をする。無双ゲージを溜めた「無双乱舞」は連続で踏み下ろす攻撃、広い範囲を攻撃できる。騎乗時のダメージは、象が引き受ける。体力が無くなると、強制的に下ろされてしまう。
こう書くと騎乗はメリットだらけのようだが、神騎薬を使うと、副将スキルはなくなり、騎乗中はキャラクター自身の武器は使えないなど、相応のデメリットもしっかりある。他の副将と比べても差がつかないようにバランスを取っていくという。また、「衛心薬」を使うと、騎乗副将を通常の副将に戻せるようになる。これらのアイテムを使って状態を変えても、副将のレベル・意欲・親密度などのパラメーターは継承される。
騎乗副将は今後、“神騎薬への対応”という形で増えていくという。騎乗副将第2弾は「虎」。2011年1月に実装予定だ。今後は、狼、狐、熊猫(パンダ)、熊といった動物が騎乗できるようになる予定だ。騎乗武将により、副将の選択肢、戦い方の幅が広がる。もちろん、街中で自慢するのも楽しい。特に象に乗って見回す周りの景色は、これまでと大きく違い、コアプレーヤーにも新鮮な驚きをもたらすだろう。
象は騎乗状態にしなくても強い。アイテムを使えばいつでもどちらにもできる。副将として支援させるのもいいだろう。騎乗状態にすると、家の外の庭園に置かれる | ||
騎乗状態になった象。その大きさ、そして騎乗してみることで見える風景は、これまでの体験していない驚きをもたらす | ||
大迫力の戦闘シーン。中央はチャージ攻撃だ。右はジャンプアタック。象が飛ぶのだ! |
■ 勢力の垣根を越える「桃源郷」、仲間と力を合わせて、あるいはソロで“記録”を目指す「崑崙山」
勢力を越えて集まることができる「桃源郷」。幻想的な美しさがある |
「崑崙山」では3面ごとに条件が提示され、ランダムで適用される |
「桃源郷」は5つの勢力の垣根を越えて、集まれる特別な都市である。場所によって桃、梅、牡丹が咲き乱れる夢のような中立都市だ。都市の外は切り立った山脈で、人里離れた場所であることが伝わってくる。桃源郷に入るためには、各都市にいる桃源天女(とうげんてんにょ)を通じて行き来できる。
桃源郷は通常の都市と同じ機能を持ち、各勢力のプレーヤーが集まることができる。新シナリオで勢力が別れた友人とも、ここに来れば会うことができるだろう。木部氏によれば、これまでGMが出てくるようなイベントは、各勢力の都市を回って行かなくてはいけなかったが、今後は桃源郷で行なうものも増える、ということだ。桃源郷ならではのイベントにも期待したい。
桃源郷は、全てのプレーヤーが集まれる場所ということで、今後の拡張の鍵を握っている。その方向性の1つが「崑崙山」である。これは制限時間内にどこまで先に進めるか、プレーヤー達の戦略と、結束力、そして“運”を試すコンテンツである。これまで「真・三國無双 Online」は勢力の同じプレーヤーとしか協力することはできなかったが、崑崙山では勢力の垣根を越えた最大4人のパーティーで挑戦可能だ。
崑崙山は、決められた条件をクリアすることで先に進める。条件は「特定の武将を倒す」、「1つの拠点を占拠する」、「指定された部隊を発見する」、「指定された武将を特定の場所に連れてくる」など様々な条件がある。どの条件が適用されるかはランダムだ。また、「敵武将が見えなくなる」、「無双武将を撃破すると失敗」等、マイナスの条件もあり、こちらもランダムで設定される。面が進むごとにこの条件は難しくなっていくという。
実際のプレイでは、序盤はすぐに面がクリアできる。目的だけをクリアするために他を無視して進む、というのはうまくいけば爽快感がある。ただし、敵を倒したりするためには強化も必要で、強化は面ごとにリセットされる。目的に合わせて素早く強化をしていくのが重要だと感じた。難しかったのは、武将を目的の場所に連れて行く、というミッション。敵が強いので、防御強化が必須な上、武将がうまく誘導できるか、緊張感があった。
崑崙山では何面か進むと、ブリーフィング画面となり、「先へ進む」、「一時中断する」、「下山する」という選択肢が出る。中断を選べばまた次に挑戦するときには中断したステージからスタートとなる。下山するを選べば論功行賞になる。スコアの結果に応じて、服飾、武器、消費アイテムに加え、「古銭」というアイテムを入手できる。この古銭を集めるとさらに強い装備と交換できる。崑崙山の最初の制限時間は1時間。ゲーム内で「桃符」というアイテムを取ると、5分時間が延ばせる。時間切れになってしまうと報酬はもらえるがスタート地点に戻されてしまうので、どこで終わらせるかも重要な戦略となる。
より奥深くまで行くことができれば報酬は跳ね上がる。パーティープレイならば得られる特典も良いものになるという。4人で力を合わせてぐいぐい進んでいく、というのは、コアプレーヤーにとって攻略しがいのあるコンテンツだと感じた。今後は、募集用の掲示板なども検討中とのことだ。そして、ここでもどうしてもソロで、とこだわるプレーヤーは出てくるだろう。彼等がどんな「記録」を達成するか、注目したい。
この他にも、「蒼天乱舞」では新BGMが15曲追加、新上位身分と新デザインのマント、家の増築、倉庫とフレンドリストの追加、記念服飾と錬成レシピの追加と、盛りだくさんの追加要素が用意されている。そして2010年12月に呂布の使用武器「鉄戟(てつげき)」の実装。2011年1月に虎に騎乗可能になり、2011年2月に貂蝉の武器「双錘」のチューンナップが行なわれる予定だ。
最後に、木部氏は「今回は、“友と一緒に一騎当千を極める”というのがテーマとなっています。コミュニティーを強化し、新たな要素を入れることで、友人達と強さを求めていく方向性になっています。このゲームは今後も“友人達と強くなっていく”、という方向性を重視していきます。プレーヤーさんからの要望、ご意見など寄せていただいた物は、分析し、検討して要望の高い物から実装していきますので、今後もよろしくお願いします」と語った。
PS3版:(C)2006-2010 TECMO KOEI GAMES CO., LTD. Published by TECMO KOEI GAMES CO., LTD.
Windows版:(C)2006-2010 TECMO KOEI GAMES CO., LTD. Published by CJ Internet Japan Corp.
(2010年 10月 26日)