KONAMI、アンテナショップ「コナミスタイル」オープン
企画展示やイベント企画開催などKONAMIの聖地に
コナミデジタルエンタテインメント取締役副社長の永田昭彦氏。「コナミスタイル」の出店経緯から展示内容などを説明した |
店外にはずらり行列ができあがりオープンとなった12時に第1陣が入店した |
株式会社コナミデジタルエンタテインメントは7月23日、東京・六本木の本社がある東京ミッドタウン地下1階に情報発信型アンテナショップ「コナミスタイル」をオープンさせた。
オープン初日の午前中に行なわれたメディアブリーフィングでは、同社取締役副社長の永田昭彦氏が出店理由や店舗概要、取扱商品についての説明を行なった。ゲーム関連商品のアンテナショップといえば、東京であれば秋葉原などに出店する傾向があるが、今回は六本木。本社のお膝元と言ってしまえばそれまでだが、出店理由について永田氏は「KONAMIのECサイトのコナミスタイルが10周年と言うことで、そのリアルショップをという話もあったが、現実的には、小島秀夫監督がどこかの会合で『六本木にもゲームを売っているところが欲しい』ということを言っていたことがあるらしく、そこから考えた。ちょうど5月いっぱいで東京ミッドタウンの店舗が空くと言うことで、契約して6月中旬から準備を始めた」と開店までの経緯を説明した。
壁の一面にズラリ商品を並べた商品棚の構成については、売れる商品を並べるのではなく、図書館的な見せ方をしたいと言う。どういう意味かというと、「KONAMIは、こんなに商品を取り扱っている」というのを見せたいという。このため幅広い商材が並べられ、KONAMIだけでなくライセンシーなど様々なメーカーの商品が並ぶことになりそうだ。
また一方の棚は企画展示コーナーとなっている。オープン時には、「武装神姫」、「METAL GEAR SOLID」、「ラブプラス」のコーナーを設置。まずは「武装神姫」について永田氏は「どれくらいのラインナップかわからないので、全部並べてくれと担当者に言った」ということで、ズラリとフィギュアが並んでいる。
「METAL GEAR SOLID」シリーズについては、今回はフィギュアや商品パッケージが並ぶだけにとどまっているが、8月下旬からは「小島秀夫展」や「新川洋司展」を開催したいという。「METALファン、小島ファンには売れるが、それ以外の層にはアピール不足。多くの人に知って欲しい」とさらなる拡販につなげていきたいようだ。ちなみに新川氏はフィギュアの制作のプロと言うことで、「新川洋司展」では氏が作成したフィギュアで「まだ世に出たことのないフィギュア」などを展示していきたいという。かなり貴重な場となりそうだ。
「ラブプラス」のコーナーでは、到着したてのグッドスマイルカンパニーの「ねんどろいどぷち」や、原型氏からこれまた届いたばかりというフィギュアなどが展示されていた。これらの展示内容はその都度変更となるが、興味を引く多彩な内容となっている。
永田氏はリアルショップ「コナミスタイル」を同社の情報発信基地として活用したい方針で、「ゲームファンに喜んで欲しい。また、ゲームファン以外の人も来ると思うので、そういった人たちにもコンテンツを見てもらえるような仕掛けを考えている」と抱負を語り締めくくった。
質疑応答では、「コナミスタイル」だけで手に入るような限定商品についての質問が飛んだ。永田氏は「いつかは設定したいが、ファンは全国にいるので、まずは全国の販売店さんで販売したい。そういった商品はECサイトで販売したい。ただ、お土産のような商品は販売したいと考えている」と答えた。また、このスペースを使ったイベントについては「今回のメディアブリーフィングで人が入る(キャパシティがある)ことがわかった。開発者を呼んで話をしてもらったり、イベントも行ないたいと考えている」と前向きな返答。「コナミスタイル」に来たらいろいろな情報や交流が図れる場として、一種の「KONAMIの聖地」としたいようだった。
(c)2010 Konami Digital Entertainment
(2010年 7月 23日)