レベルファイブ、DS「イナズマイレブン3発売記念 ファン感謝祭」開催

「イナズマイレブン」Wii版の開発画面、映画化など盛りだくさん


6月27日 開催

7月1日発売

価格:各4,980円



「会場の歓声が衝撃的だった」という日野晃博社長。様々な発表を行なっていった

 株式会社レベルファイブは、7月1日に発売となるニンテンドーDS用収集・育成サッカーRPG「イナズマイレブン3 世界への挑戦!!スパーク/ボンバー」の「発売記念 ファン感謝祭」を開催した。会場となった東京国際フォーラムは、ファンでギッシリ埋まった。

 日野晃博社長は「ここまで育ったのはファンの皆さんのおかげ。ありがとうございます」と過去を振り返りながら語り、会場から大きな拍手を受けた。オープニングの「T-Pistonz+KMC」のライブで盛り上がりを受ける形で流されたPVで「円堂守 最終章」と流れ、会場の歓声は悲鳴にもにた盛り上がりとなった。また、鬼道有人がゴーグルを外すシーンも映し出され、日野氏によれば「ゴーグルを外すのもきちんとストーリーで描かれています」とのこと。これまでのストーリーに一区切りが付くようしっかりと描かれ、全ての謎に決着が付くのだという。

 また、「スパーク/ボンバー」ではオープニングは違ったものが用意され、曲も「GOODキター!」と「元気になリーヨ!」と違ったものとなっている。これらのオープニングも大画面で上映され、会場のファンは声援を送りながらも期待を膨らませていた。

 ここで、「イナズマイレブン3」でマップディレクターを務めた佐々木秀信氏が登壇。日野氏と共に新システムを解説した。先週行なわれた「ワールドホビーフェア」のステージなどでも解説が行なわれた、「必殺タクティクス」と「シュートチェイン」だ。「必殺タクティクス」は日野氏いわく「育て上げたチームによる均衡した試合では膠着状態となる」。と言い、この状況を打破するために取り入れたシステムということで、「戦略で勝敗が左右される」のだという。逆転するための要となる要素であるが、1度使うとしばらく使えないといったリスクもあるため、どこで使うかが重要となる。しかし佐々木氏は「ガシガシ使って欲しい」とコメント。考えながらも、使う時は躊躇せずに使うのが良いということだろう。

 「シュートチェイン」はシュートを繋げていくというシステム。これについてはイベント終盤に「T-Pistonz+KMC」のメンバーから「一足先にプレイしたが、なかなか難しい。オフサイドになりやすかった」と言う意見もあったが、やり込み要素としても用意されており、色々な「シュートチェイン」が用意されているようなので、好きなキャラクターを繋げて決めていくと楽しいだろう。

 この他にも日野氏によれば「女の子のキャラクターでプレイできないのではと言った意見もあるが、たくさん入っているので、プレイして欲しい」とコメント。実際ビデオレターで登場したBerryz工房も、「私たちのキャラが遂に登場する」と嬉しそうに語っていた。

 すでに明らかになっているが、通信を使い2作目から特定のキャラクターを登場させることができる2→3スーパーリンクなど盛りだくさんな内容となっている。また、日野氏からは「Wii版を制作しています」と発表があり、会場からは大きな拍手があがった。Wii版は「人気キャラが集合するオールスターゲームになる」とのこと。画面写真も公開されたが、これ以上のことは明かされなかった。


レベルファイブの佐々木秀信氏。ゲームの新システムを解説。開発終了後からかなりやりこんでいると言うが、まだ終らないという。それだけボリュームがあると言うことだ「フットボールフロンティア」優勝者がゲームに登場する。「今回も同じことを考えている」と日野社長膠着状態になった試合を打破するべく、戦略の1つとして考案されたのが「必殺タクティクス」。一発逆転を起す可能性が高く、どこで使うかが重要な要素となると言う
同じく新システムの「シュートチェイン」。シュートを繋いでいくというもので、かなりの威力のようだ
2作目に登場した特定のキャラクタをスーパーリンクで3に登場させることができる。ムービーでは鬼道有人がマントの色違いで登場するスクリーンショットなども公開されていたビデオレターでの登場となったBerryz工房。ゲームとTVアニメのエンディングテーマを歌うということだが、「イナズマイレブン3」ではキャラクターとして登場するという。会場ではグラフィックスも公開された
「イナズマイレブン」のシリーズキャラクターが登場するオールスターゲームとなる「イナズマイレブンWii版」を制作中であると画面写真を公開したイベント終盤にPVが公開された「ダンボール戦機」。日野氏は「レベルファイブとして大きく期待を寄せているが、『イナズマイレブン』に取って代わるものではない」とし、「イナズマイレブン」もこれまで以上に力を入れていくと宣言した

 ゲームの発売と同時にスタートする「イナズマイレブン モバイル」に関する説明もあった。こちらは登録無料で楽しめるコンテンツで、「おみくじ・検定」が用意されており、チャレンジすることでキャラをゲットできるパスワードなども貰うことができる。この他にも、「イナズマイレブンアバターズ」がスタート。キャラクターに着せ替えなどを行なうことができ、サービス開始当初から円堂と豪炎寺のアバターが配信される。こちらは一部有料だが、7月15日以降はキャラクターを増やしていくという。

 イベントも中盤にさしかかったところで行なわれたのは声優トークショー。日野社長が声優陣から逆に質問を受ける場面もあり、「キャラクターが立っているがアイディアは無限に出るのか」との問いには「キャラクターは出来たら勝手に動き始める」と言い、ある程度かたまると特徴が決まってくるようだ。ちなみに「鬼道のペンギンはどこから来るの?」との問いには「円堂守は“エンドを守る”から来ている。鬼道は帝国学園で、帝国だから皇帝がいるだろう……皇帝と言えばペンギンだから」と言う流れで登場したのだとか。ペンギンについては「まだまだ登場します」と日野氏は語っていた。

 この他にレベルファイブの次期タイトルとして期待を集めている「ダンボール戦機」のPVも流されたが、日野氏は「期待して欲しい」としながらも「これが『イナズマイレブン』に取って代わるタイトルではない。『イナズマイレブン』は第4シーズンも作り始めているし、きちんと作品として作っていく。『円堂守最終章』とか見て不安に思う人もいるかもしれないが安心して欲しい」と会場に語りかけた。

 そしてイベントの最後にひときわ大きな発表が行なわれた。それは「イナズマイレブン」の映画化だ。短いPVが流されるに留まったが、「今度の敵は未来からやって来る!」という衝撃のテロップが流された。ラストも意味深なものとなっており、会場からはひときわ大きな歓声が上がった。タイトルは「イナズマイレブン 最強軍団オーガ襲来」で、公開日は12月23日。全国東宝系で公開となる。

 広い会場はギッシリと埋まり、とにかく熱心なファンが多いことが実感できた。今後もゲームの発売、そして次回開催されるであろう「フットボールフロンティア」、アニメや映画などどんどんと幅を広げていくことだろう。

この日サプライズ発表となった「イナズマイレブン」の映画版の発表。タイトルは「イナズマイレブン 最強軍団オーガ襲来」で、公開日は12月23日。全国東宝系で公開となる。こんどの敵は未来から来るという……最後に登場したキャラクターは円堂守ではないというが……??
ゲームの発売と同じ7月1日からオープンとなる「イナズマイレブン モバイル」。会員登録は無料。DSとの連動要素として「おみくじ・検定」が用意されており、ここで特別なキャラをゲットできるパスワードを貰うこともできるという。さらには「イナズマイレブンアバターズ」もスタート。円堂と豪炎寺のアバターが配信され、着せ替えなどもでき自分だけのアバターとして色々楽しめるという。一部有料コンテンツもあるが、7月15日以降はキャラクターを増やしていくという
質的なパワーアップはもちろんのこと、量的なパワーアップも図られている。登場キャラクター数は2,200以上、登場必殺技は350以上、登場チーム数は130以上。日野社長いわく「お約束した以上になった。ギリギリまで内容を詰め込みました」と語った
「イナズマジャパン」のメンバーによるスペシャルステージ。それぞれのキャラクターの熱い想いが語られた
声優トークショーでは、日野社長から「キャラの好きな所じゃ普通だから、嫌なところを言ってください」とムチャぶり。急遽声優陣は会議を初めて意見をまとめることに。トークのラストには急遽客席から質問を受けることになり、2人ほどの質問に答えたビデオレターで中田英寿さんも登場。「出来を楽しみにしています」とコメントし、ソフト1本購入すると11円が南アフリカのサッカーボールを活用した教育プロジェクトに贈られる「11 for AFRICA」の主旨を語り、楽しみながら意識を高めて欲しいとアピールした

オープニングでは「勝って泣こうゼッ!」、エンディングでは「GOODキター!」、「元気になリーヨ!」のライブを行なった「T-Pistonz+KMC」。特にエンディングでは歌詞カードも配られ、会場全体で盛り上がった

(C)LEVEL-5 Inc.

(2010年 6月 27日)

[Reported by 船津稔]