C&Cメディア、「LEGEND of CHUSEN 2」サービス記念ミニライブを開催
新種族追加やPKシステム、大会情報など今後の展開も発表


5月7日 開催

会場:ベルサール秋葉原

入場料:無料


「LEGEND of CHUSEN 2 -新世界-」は幻想的な世界観と、ド派手な攻撃エフェクトが売りのゲームだ

 4月29日よりベルサール秋葉原で開催されている「秋葉原PCゲームフェスタ」。5月7日には、シーアンドシーメディアによる「LEGEND of CHUSEN 2 -新世界-」のイベントが開催された。

 「LEGEND of CHUSEN 2 -新世界-(以下、LC2)」は、中国で大ヒットしたオンライン小説をベースにしたMMORPG。今年3月に、新種族や新エリアが追加される大型アップデートが行なわれ、その際タイトルを「LEGEND of CHUSEN 2 -新世界-」と改めた。

 今回のイベントは「2」のサービス開始を記念して、イメージソングを歌う中性ヴィジュアルユニット「唯×実~ユイみの~」のミニライブと、ビットキャッシュやゲーム内アイテムがもらえるアイテム配布会が行なわれた。

 また、シーアンドシーメディアの「LC2」マーケティング担当の田浦一繁氏と、運営プロデューサーの佐野正喜氏によるトークショウもあり、新種族追加など夏までのアップデート予定が少しだけ発表された。またイベント終了後に、両氏に発表についてのインタビューも行なってきたので、そちらもあわせて紹介したい。




■ ミニライブではゲーム内のBGMをアレンジしたイメージアルバムの曲を披露

3月に新エリア「神界」と新種族「神族」が実装され、タイトルが変わった

 「LC2」は、中国で大ヒットを記録したオンライン小説「誅仙」をベースに、仙人と神々との戦いを描いたWindows用武侠ファンタジーMMORPG。中国では同時接続70万を記録するという大作で、開発は「パーフェクト・ワールド」でも知られる中国の完美時空が手がけている。

 今年3月には、神々が住まう新エリア「神界」や、そこに住む2種の「神族」、「ロア」と「クレイ」など、それまで武侠一色だった世界に、ファンタジー色の強い要素が追加された。同時にタイトルを「LEGEND of CHUSEN 2 -新世界-」と改め、新しいゲームに生まれ変わった。

 ミニライブを行なった「唯×実~ユイみの~」は、雅南ユイさんと朶恵みのりさんの2人によるビジュアルユニット。ライブでは「音色~ボクラノコトバ~」や「Lience」など4曲を披露した。「音色~ボクラノコトバ~」は1月29日に発売したイメージアルバム「LEGEND of CHUSEN ORIGINAL IMAGE SONGS」に収録されている。

 このアルバムはゲーム内で使われているBGMをアレンジして歌詞をつけたもので、ゲーム内のBGMに6組のアーティストが参加している。本作のプレーヤーキャラクターには「仙人族」と「神族」がいるが、このイメージアルバムは「仙人族」の職業にあたる5つの「派閥」をイメージしたものになっている。

 会場でCDを購入すると「唯×実~ユイみの~」さんのサインがもらえる他、500円分のビットキャッシュと、これが初登場となる騎乗ペット「錦鯉」のシリアルコードがもらえた。


「唯×実~ユイみの~」の2人。雅南ユイさん(左)と朶恵みのりさん(右)2枚同時発売したアルバムを購入するともらえる、スペシャルCDに収録されている歌「Lience」はヤンデレ系の歌
司会を担当した、シーアンドシーメディアの田浦一繁氏とトークCDを購入したファンに向けて、サイン&握手会も開催された



■ 開発プロデューサー佐野氏のトークショウでは夏のアップデート予定も

イベントの司会も行なった、マーケティング担当の田浦一繁氏
シーアンドシーメディア「LC2」運営プロデューサーの佐野正喜氏

 ライブの後行なわれたプレイ体験会では、会場にある20台のPCを使ってゲームにログインしたり、会場でアカウントを登録すればオリジナルアイテムがプレゼントされた。こちらのアイテムは使用すると、1時間の間取得経験値が2倍になる「悟りの霊珠」と、プレーヤーとともに戦ってくれるペット「霊獣」の「戦神炎魔」がもらえた。「戦神炎魔」はゲーム内には未実装で、このチャンスにしか手に入らないレアなものだけに、PCにはログインを待つ大勢のファンが行列を作った。

 その後、マーケティング担当の田浦氏が、運営プロデューサーの佐野氏に質問をぶつける形でのトークショウが行なわれた。初心者向けのサポート体制を充実させたことで、初心者がレベルを上げやすくなったことや、スキルの派手なエフェクトで、ゲームシステム自体は初心者でも簡単に理解できる優しいものであることなどのゲームの特徴が語られた。

 現在「LC2」では毎月アップデートを実施するという目標を立てているが、「夏には少し大きめのアップデートとして新種族の追加を検討している」と佐野氏。現在、「仙人族」の1派閥と「神族」の4種族は、存在することは判明しているがいまだ実装されていない。どれが実装されるかについては「1つ1つ出していってもあまり魅力がないので、ある程度一気に出していきたいが、まだ詳細は発表できません」(佐野氏)とのことだ。

 「日本だけではなく本国や台湾なども含めた展開としては?」という質問に対しては「直近ではPKバトルを楽しめるような特殊フィールドを実装しようと検討している段階です」と佐野氏。合わせて、中国、台湾、日本の3国から代表者を出して腕を競う大会のようなものが実施できるかについても検討している。

 最後に「これからも、こういったオフラインイベントを開催したり、ゲーム内のクオリティを高めていけるように精進してきますので、よろしくお願いします」と挨拶をして締めくくった。

 トークショウの後は、じゃんけん大会でオンラインマネーのプリペイドカードが大盤振る舞いされた。雨模様の平日とあって、来場者がやや少なめだったが、訪れた人はみな大きな収穫に満足そうだった。

来場者にプレゼントされたゲーム内アイテム。かなり豪華な大盤振る舞いアイテムを手に入れられる体験会では、長い行列ができた
5,000円分のオンラインマネーをかけたじゃんけん大会佐野氏自ら、来場者にプレゼントを手渡しつつ挨拶していた



■ 田浦氏、佐野氏にアップデート予定の詳細をインタビュー

突然の取材依頼だったが、快く了承してもらえた

 イベント終了後に、田浦氏と佐野氏にトークショウの内容について、もう少し突っ込んだ話を聞くため急遽インタビューを申し込んだ。

―― PKフィールドはどういったものになりますか?

佐野正喜氏: 今まで本格的な対戦PKフィールドはなかったのです。いままでは対人戦というとPvPで1対1で戦うという感じだったのですが、PKフィールドでは大勢が一斉に戦えます。

―― PKというと、日本ではあまりイメージが良くないという印象がありますが?

田浦一繁氏: 確かに日本ではPKは良くないことだというイメージになりがちです。でもゲームを運営する立場から言うと、本当に迷惑行為になるようなPKは規制していく必要がありますが、まったくないと面白くないと思うのです。ある程度PKがいて、PKKがいて、平和主義者がいてというところでリアルな世界が成り立つと思います。一時期はPKは悪いことだということで、ほぼ0に近いくらいにいなかったのです。「LC2」になってから、若干増えました。

―― PKフィールドと既存のフィールドはどう違うのですか?

佐野氏: いまはPKをすると殺された方はデスペナルティで経験値が減ってしまいます。殺した方は名前が赤くなって、その状態で殺されるとアイテムや装備が壊れたり、アイテムドロップをする確率が高くなります。新しいPKフィールドにはそういったデスペナルティやデメリットは存在しない予定なので、そこでPK大会などを開催しようと考えています。

―― どのような大会になるのですか?

佐野氏: すでに募集の告知があがっているのですが、5対5のバトルロワイヤル形式で戦おうというものです。去年開催したPT対PTの対人大会は、1人ずつ勝ち抜き方式で戦うものでしたが、今回は一気に全員で戦えるようになります。

田浦氏: 公式ホームページに掲示板があるのですが、そこでユーザーさんが、「こういう風にしたら面白いのでは?」と意見を交換しています。PKフィールドが入れば、間違いなく自分たちでルールを決めて、遊んでくれるだろうと思います。

佐野氏: 前回の大会では5派閥のキャラクターが1人ずついなければいけないとか、回復をしてはいけないといったように、色々な制限があったのです。でも今回はそういうのは無しにして、キャラクターの力をフルに活かせるような形にしようと考えています。

―― PKに関する仕様の詳細はいつ頃発表になるのですか?

佐野氏: 5月中旬の予定です。

―― トークショウでは、世界大会も開催したいという話でしたね。

佐野氏: みんなで集まって戦うような形を考えています。開発の完美時空からやりたいという提案があったので、おそらく会場は中国になると思います。各国の運営会社が旅費を出して、実際に中国まで行っていただくことになると思いますので、時期であるとか、ユーザーさんの反応などどう乗り越えていくかを考えています。

―― 夏のアップデートでは、どのくらいの種族が追加されるのですか?

佐野氏: 今のところ、「神族」側の4種族のどれかを入れようかという話です。まだ確実に何種族をいれると決定したわけではありませんが、2から4種族の間でどうするかを中国側と検討しあっている所です。中国でもまだ実装されていませんから、不具合やクオリティの面で準備期間も踏まえてどうなるかを考えています。

―― 運営チームの体制も変わったということですが?

佐野氏: もちろん既存のメンバーもいます。力を入れなければならないポイントを絞って、いま社内で動いているところです。現状ですと、まずは不具合について注力しなければならないと思っています。今までは、お客様から報告が来た後、自分たちで検証をしていましたが、そのタイムラグがかなり長かったのです。それをなるべく縮めていくことが第1の目標です。

田浦氏: 国を挟んでのことなので、お国柄の違いで不具合に対する意識が違っているんです。こちらがこれだけクレームがあって大変なんですと説明しても、向こうにとっては普通のことだったり、逆にこちらが余り気にしていない部分を深く考えて直そうとしていたりと、感覚に違いがあって。

―― 日本のユーザーからのクレームはどういったものが多いのですか?

佐野氏: やはりクオリティに関する部分ですね。もちろん中国でもそこは考えているのですが、優先順位的にゲーム進行に関わる部分が先になり、クオリティが後回しになってしまうのです。でもユーザーさんとしては、先に不具合を直してから新しいものを出して欲しいという気持ちがあるのです。せっかく「LC2」という新しいタイトルになったところですから、ここでガッカリして欲しくはないですし、土台を構築していく部分に力を入れていかなければと思っています。

田浦氏: 夏の種族追加を1つの大きな節目として、これからもどんどん新しいものが入っていくと思います。進化がないゲームは面白くないですが、このゲームは次々に新しいものが入っていくので、遊んでいても絶対に楽しいと思います。ぜひ遊んでみてください。

――ありがとうございました。


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(2010年 5月 7日)

[Reported by 石井聡]