HUE、「AIKA ONLINE」大規模アップデート先行体験レポート
勢揃いした上級クラスや新装備「ダークファントムシリーズ」、新エリア「ミルザの森」などを紹介!



2月18日開催

ハンビットユビキタスエンターテインメント本社



新要素の説明をしてくれたハンビットユビキタスエンターテインメントのPR担当 村松直也氏

 株式会社ハンビットユビキタスエンターテインメント(以下、HUE)は、Windows用MMORPG「AIKA ONLINE(AIKA ONLINE)」の大型アップデートを2月23日に実装する。

 「AIKA ONLINE」は「プラン」と呼ばれる少女の姿をした妖精の育成と、サーバの中のチャンネルを国に見立てて2,000人規模の大規模戦争が楽しめるオンラインゲーム。

 今回のアップデートでは、2つの新規地域と、全クラスの上位クラスが追加される。同時にレベルキャップが50から60に引き上げられる。アップデートに先立ち新要素をプレイする機会に恵まれた。この記事では、上級クラスの新スキルや、新しい成長システム、新エリアの様子などを紹介する。



■ 上級クラスや、待望の新装備「ダークファントムシリーズ」が登場!

大規模な戦争が、低いスペックのパソコンでも楽しめる
「AIKA ONLINE」の6つのクラスに、待望の上級クラスが実装される

 「AIKA ONLINE」は、HUEが2009年12月に正式サービスをスタートしたMMORPG。サーバ内のチャンネルを国家に見立て、チャンネルを行き来してお互いの国から聖物を奪い合うという2,000人規模の戦争が楽しめるのが最大の特徴だ。

 また、この世界の神が造った第4の種族「プラン」を自分のもうひとつの分身として育てることができる。「プラン」はいくつかの段階を経ながら成長していく。最初は妖精の姿だが、人間の姿になると後方から、魔法でプレーヤーを支援してくれる。現在は3段階めまで実装されているが、さらに上の段階も計画されている。

 キャラクターの性別はクラスごとに固定で、プレーヤーが選べるクラスは6つ。今回のアップデートでは、それぞれのクラスの上級クラスと、上級クラス用の装備「ダークファントムシリーズ」が実装された。この装備は公式のトップページのイラストにも描かれているぐらいの象徴的な装備で、ファンにとっては待望の実装となる。「ダークファントムシリーズ」にはレアやユニークなど装備のランクによってステータスが変わるいくつかのバリエーションがあり、入手方法も1つだけではないようだ。

 上級クラスに転職するには9つのクエストからなる「昇進試験」を受けなくてはならない。プレーヤーは全員、この世界で軍人のことを意味する「エルタ」という地位についている。転職のためのクエストは、上司から中級エルタへの昇進試験を受けてみないかと誘われる所からスタートする。レベル50までは全員が「初級エルタ」で、今回始めて「中級エルタ」への道が開かれる。

 転職クエストは、試練を乗り越えて自分の力を認めてもらう、という意味合いがあるので、9つのクエストはすべて敵を討伐するような内容になっている。難易度は高く、それなりに時間もかかるクエストだ。だがクリアした暁には、待望の「中級エルタ」の地位と名誉を獲得することができる。

 9つのクエストが終わったあと、最後にクラス別の報告クエストがあり、それが終われば晴れて上級クラスに転職できる。だが、上級クラスにはレベル制限があって51以上でなければ転職できない。そのため9つのクエストの中には、「50レベルを99%まで上げろ」といったクエストも含まれている。

 今回のアップデートを紹介してくれた、PR担当の村松直也氏によると、「9つのクエストでは一部ソロでは厳しい内容もあるかと思います。ぜひパーティーを組んで挑んで欲しいです」とのことだ。更に、多くのプレーヤーが一斉にクエストに望むと、敵が枯れてしまう心配があるので、GMが定期的に敵をポップさせにいくなどのフォローも行なう予定だという。


昇進クエストは一連のストーリークエストの1つとして発生する。クエストは「バシラン」にいる「モア・カリモフ」から受けられる
「モア」様から、首都「レゲンシャイン」に行くよう言われる。「レゲンシャイン」で受けられる昇進クエストのレベルは「ハード」。大変そうだ


■ 上級クラスから始まる、新たな成長システム。各クラスのスキルも紹介

キャラクターが攻撃時に口にするセリフが特徴だが、残念ながら上位スキルには専用のボイスは用意されていない。

 「AIKA ONLINE」には6つの初期クラスがある。大剣で戦う近接クラス「ウォーリア」、パーティーの盾となる「クルセイダー」、遠距離からの射撃で味方を援護する「スナイパー」、2丁拳銃で素早い攻撃を行なう「デュアルガンナー」、大火力の魔法を使う「ナイトマジシャン」、回復や支援を担当する「プリースト」。上級クラスも、基本的な立ち回りは同じだがより強力な上位スキルを覚えることができるようになる。上位スキルはそれぞれのクラスの特性をより強力に特徴付けるような技が揃っている。

 今回のアップデートで習得可能なスキルは、各クラス3つずつ。2つが戦闘や回復などに使えるアクティブスキルで、残り1つは自動発動のパッシブスキルという構成だ。どれも強力な技だが、要求レベルも59と非常に高く、クールタイムもそれなりに長いので覚えた後もここ1番の必殺技的な扱いになりそうだ。

 この上位スキルには、触媒として「ファシオンの欠片」というアイテムが必要になる。「ファシオンの欠片」はフィールドでモンスターを倒せば頻繁にドロップするが、生産などにも使う需要の大きなアイテムだ。それが今後は戦闘用にも必要になってくることになる。

 また、通常のスキルは強化する事で強くなるが、上位スキルは強化することができない。というのも、上位スキルを強化できるのはレベルが63以上からで、今回のレベルキャップ解放は60が上限だからだ。将来的には更なるレベルキャップ解放があるだろう。それまではひとまず、覚えた状態が最高の状態ということになる。

 今回のアップデートの大きな目玉となるのが、上級クラスからの新しい成長要素だ。「初級エルタ」時代は、レベルアップによる基本ステータスの上昇がなかった。レベルはスキルを覚えたり、装備を着るために必要な目安というだけで、キャラクターの強さはすべて装備に依存していた。

 しかし、上級クラスからは、レベルアップのたびに基本ステータスを育てる事ができるようになる。転職が終わって51になった時点で、ステータスを上げるためのポイントが12手に入る。その後はレベルアップのたびに2ずつ増えていく。プレーヤーはこのポイントを「STR(力)」、「DEX(敏捷)」、「INT(知能)」、「CON(体力)」、「SPI(精神)」のいずれかに振り分けることでキャラクターのステータスを自分好みに育てていく。

 キャラクターの成長システムが途中で切り替わるのは珍しいが。村松氏によると、このシステムは最初から予定されていたものなのだそうだ。「『初級エルタ』時代は修行期間で、『中級エルタ』に昇格してようやく1人前になる。だからこそ、これ以降の成長ではレベルアップでステータスを伸ばせるようになる」のだと村松氏は語る。ステータスに振ったポイントは、同時に実装されるプレミアムアイテム「ステータス初期化証」で、振り直しが可能だ。

・「グラディエーター」

 「ウォーリア」の上級クラス。半径6m以内の敵に攻撃を加え一時的に恐怖状態にしたり、半径6m以内の敵に2,000を越えるダメージを与えたりと、パワーキャラらしい豪快でパワフルな技が揃っている。

公式イラストでも堂々と中央に足っている頼りになる存在

・「パラディン」

 「クルセイダー」の上位クラス。自身の周囲に剣を旋回させて敵を攻撃しつつ、敵の攻撃を防いだり、敵を引き寄せて一時的に動けなくしたりと、パーティーの盾らしい技が揃っている。

回転する剣を身に纏う「ミラージュエッジ」はかなりかっこいい

・「バスター」

 「スナイパー」の上位クラス。敵に追加ダメージを与えるパッシブスキル、敵を一時的に動けなくする範囲技など便利な技が多い。20秒間姿を消して移動する「サイレントキラー」は対人戦で脅威となりそうだ。

上位スキルの技能は追加効果つきの強力なものが揃っているが、相変わらず囲まれると弱い

・「ブラスター」

 「デュアルガンナー」の上位クラス。上位スキルの1つは、別の技を発動することが発動条件となっている。技は強力で、物理攻撃をしつつ相手にステータス低下や継続ダメージが付いた攻撃を仕掛ける。

相手を毒状態にしたりと、追加効果がついた攻撃が多いのが上位スキルの特徴だ

・「カオスソーサラー」

 「ナイトマジシャン」の上級クラス。上位スキルは、自分のHPを犠牲にして敵に大ダメージを与える技と、強力な継続ダメージ攻撃。前述の技はクールタイムが6秒と脅威の回転率だが、自身も1,000近いダメージを受けるので、回復役とペアを組んで使うといった戦術が必要になりそうだ。

「デッドリークライム」は継続ダメージ+移動速度ダウンというイヤらしい技だ

・「セイント」

 「プリースト」の上級クラス。HPとMPを大幅に回復しつつ5秒間全ての攻撃に対して免疫を付ける魔法は、瀕死の仲間を救う強力な手段になりそうだ。そのほかには自身や仲間のステータスを上げるアクティブ、パッシブスキルが揃っている。
公式イラストでも堂々と中央に足っている頼りになる存在



■ 対照的な景観の「ミルザの森」と「灰の森」にはモンスターがいっぱい!

緑に包まれた「ミルザの森」
荒涼とした景色が広がる「灰の森」

 今回新たに追加されたエリアは、現在のマップの中央やや左寄りに位置する「ミルザの森」と「灰の森」地域だ。「ミルザの森」は緑に包まれた美しい場所だが隣には荒涼とした火山地帯「灰の森」が広がっている。

 「ミルザの森」には「ウンゴル」という人間の身体に鳥の顔を持つ亜人間の種族が暮らしている。ほとんどの「ウンゴル」は敵として登場するが、中にはクエストをくれるNPCもいる。また「ミルザの森」には「昇天の祭壇」というオブジェがあるが、今回のアップデートでは、まだ祭壇の奥へは入ることができない。

 一方「灰の森」は「ミルザの森」の下に位置し、戦争で奪い合う聖物を納めるための「デビール」がある。現在は空っぽだが「戦争の時に有効利用してください」(村松氏)ということだ。ただし「灰の森」はかなり高レベル向けのエリアで、敵の数も非常に多い。

 今回試したキャラクターはすべてレベル60で最上位装備を着ていたが、それでも元々の体力が少ない「バスター」や「ブラスター」ではソロはかなり厳しかった。しかしこれほど大量のモンスターがひしめき合っていても、やはりオープンしてすぐには枯れ気味になるだろうという配慮から、転職クエストと同様にGMがモンスターを沸かせてまわるインゲームイベントが行なわれる予定だ。


「ミルザの森」には、鳥頭の種族「ウンゴル」が住んでいる
「ミルザの森」にある「昇天の祭壇」からは、将来的にインスタント・ダンジョン「フリーデン」に入れるようになるらしい?
「灰の森」はどこもかしこも高レベルのモンスターだらけの危険地帯



■ 高性能な課金マウントを実装。今後のアップデートで年内には韓国に追いつく

新しく実装される課金マウント「ポリーマV2」

 今回のアップデートで、課金アイテムのマウントも追加される。これは既存のマウントの色違いだが、キャラクターのステータスを上げる強化スロットが3つ付いている。またちょっと光っていたりと、全体に豪華な感じになっている。

 他にも、今後実装されるエリアの中には、普通に移動すると地形ダメージを受ける場所があるが、このマウントに乗っていればHPの減少を抑えることができるのだそうだ。マウントは1カ月のライセンス制で、期間が過ぎると乗れなくなるが、消えるわけではないので安心して強化して欲しい。

 今回のアップデートで、フィールドマップは当初の予定がほぼ入ったことになる。後はインスタントダンジョンが入れば「AIKA ONLINE」の舞台となっている浮遊大陸の地図は一応の完成を見ることになる。「年内には韓国のアップデートに追いついて、その後は可能な限り早く最新バージョンを導入していきたい」と村松氏。韓国では、更なる要素の開発が進んでいるそうで、今後「AIKA ONLINE」がどのように進化していくか、いまから楽しみだ。


「灰の森」はどこもかしこも高レベルのモンスターだらけの危険地帯


(C) JOYIMPACT Co.,Ltd Published by Hanbit Ubiquitous Entertainment Inc.

(2010年 2月 23日)

[Reported by 石井聡]