SCEJ、PSP「THE EYE OF JUDGMENT 神託のウィザード」
PS3で好評を博した3Dカードバトルをパワーアップ移植
株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント (SCEJ) は、PSP用3Dカードバトル「THE EYE OF JUDGMENT 神託のウィザード」を2010年3月に発売する。価格はUMD版、ダウンロード版ともに未定。
「THE EYE OF JUDGMENT 神託のウィザード」は、2007年11月にプレイステーション 3で発売された3DカードゲームをPSP向けにアレンジ移植した作品。PS3版は、専用周辺機器のカメラ「PlayStation Eye」でカードに描かれたバーコードを読み取る独自のシステムなどで高い評価を得ていたが、当時のPS3普及台数、カメラやカードといった物理的な制約によりセールスが阻まれてしまったという。PSP版は、専用周辺機器や実物カードを不要とし、誰でもすぐ楽しめるゲームに仕上げられている。
基本ルールは、PS3版を踏襲。さまざまなクリーチャー(魔物)を召還し、3×3マスで構成されたフィールド上の5マスを支配すれば勝者となる。クリーチャーカードのほか、さまざまな効果をもたらすスペルカードを組み合わせてデッキを構築。組み合わせは自由だが、デッキ内のカードは最大30枚まで。互いに戦略を駆使して相手クリーチャーをトラッシュ(死亡)させ、少しずつフィールド拡大を目指していく。
デッキ編集画面。最大30枚まで好きなカードを組み合わせられる | クリーチャーカード。フィールドに配置してマスを支配し、敵を攻撃していく | スペルカード。さまざまな特殊効果を駆使して戦況を有利に導いていく |
対戦は、デッキを選択するとバトル開始。シャッフルされ、伏せられたデッキから5枚が配られ、それぞれ手札となる。バトルはターン制で、プレーヤーが交互に行動。ターン開始時に「マナ」と呼ばれるポイントが2点加算され、山札からカードを1枚引いて手札に加えることが許される。マナは、カードを使用したり、既にフィールドに配置されているクリーチャーを再び行動(回転、攻撃)させると消費。クリーチャーを召喚するか、ターンエンドを宣言するとターン終了。残ったマナは、次ターンに持ち越される。
ゲーム開始時、まずは手札として5枚が配られる。ターン開始時のマナは2点。クリーチャーの召喚、再行動にはマナを消費する |
クリーチャーとフィールドには、それぞれ“属性”が設定されている。属性には火、水、土、木、機巧の5種類があり、同じ属性のフィールドに配置されたクリーチャーは、体力が2ポイント増加(ただし「機功」は除く)。逆に、対立する属性に召喚されると2ポイント減ってしまう。フィールドには表と裏があり、スペルでひっくり返すことが可能。裏にある属性は、各マスの右下に表示されている。フィールドの裏表は、対戦では重要な戦略のひとつといえる。
公式フィールド。右下にあるのが裏にある地形 | 属性の関係図。同もしくは反対属性をうまく活用したい |
クリーチャー同士の戦いでは、カードの「向き」がとても重要。各クリーチャーには、攻撃する向き、反撃する向き、“B方向”と呼ばれる死角がそれぞれ設定されている。フィールドに配置する際は、なるべく有利な向きになるよう考える必要がある。また、攻撃には「物理攻撃」と「魔道攻撃」の2種類がある。魔道攻撃は反撃とB方向の攻撃を一切受けない。クリーチャーを召喚した際、攻撃できる向きに相手クリーチャーがいたら、自動的に攻撃が行なわれる。攻撃されたクリーチャーが生き残っており、なおかつ反撃可能な場合は自動的に反撃。体力がゼロになったクリーチャーはトラッシュされ、そのカードは墓場へと送られる。
勝敗は、前述のとおりターン終了時にフィールド5マスを支配するか、もしくは対戦相手が山札を引けない状態になると勝利。山札がゼロの状態ではまだ敗北ではなく、ゼロの状態で引く必要性が生じたとき、その時点で敗北が確定する。また、ゲーム途中で「降伏」することも可能となっている。
クリーチャーを配置する際は向きに注意 | ターン終了時、5マスを占領するか、または対戦相手が山札を引けなくなった瞬間に勝利が確定 |
今作は、新たに「ストーリーモード」を搭載。PS3版でおなじみの強力なカード(クリーチャー)が敵となってプレーヤーの前に立ちはだかる。カードは、PS3版の全カード(Set.1~Set.3)約300枚のほか、新作カード約30枚を収録。カードは、敵を倒したり、「カードショップ」で購入することで手に入る。めったに登場しないレアカードも存在するという。また、通信対戦(通信対戦、カード交換)、インフラストラクチャモード対戦(オンラインランキングに対応した公式戦)モードを用意。追加ダウンロードコンテンツの配信も予定されている。
SCEJは、2010年1月中旬より体験版の配布を予定。体験版は製品版と連動しており、デッキ構築、アドホック対戦が可能。詳細は年明け早々に発表するとしており、PS3版をやりこんだ人はもちろん、TCGが好きな人はぜひともご注目いただきたい。
【神託のウィザード(プレーヤー)】 | ||
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混乱する世界で見出された名も無き若き召喚師。教示者ウィザックに与えられた純白のローブをまとう。シオンの機巧城を目指しながら修行の旅を続ける |
【初代機巧城主シオン】 | |
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機巧の創造主。人類史上最も優れた科学者であった。神に対して叛旗を翻し、世界の王として君臨する |
【ロミリ】 | ||
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聖闇アカデミーに通う、機巧の手を持つ少女。プレーヤーと行動をともにする。聖女エディンの末裔 |
【傷を持つ男】 | ||
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聖闇アカデミーに在籍する、顔に大きな傷を持つ男。ロミリや神託のウイザードに助力する |
【イメージイラスト】 | ||
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【設定資料】 | ||
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北凌姫クレア・ウィル | ||
パルマスの讐騎士 | ||
森渡り猫の櫓 | ||
ドワーフの鍛冶場 | ||
魂狩りの女エルフ |
【カードイラスト】 | ||
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【スクリーンショット】 | ||
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(C)2007 Sony Computer Entertainment Inc.
□プレイステーションのホームページ
http://www.jp.playstation.com/
□「THE EYE OF JUDGMENT 神託のウィザード」のページ
http://www.jp.playstation.com/scej/title/eoj/
(2009年 11月 26日)